保育園からのお届け物

今日、娘と息子が通った保育園から荷物が届いた。

娘はその保育園で、2歳になる直前から一時保育に通いだし、その後本入園となった。一時保育も含めると1年10ヶ月近くの在籍。
息子は1ヶ月ちょっとの在籍。実際には通い始めてすぐ風邪を引いて、保育園に行けた日はは2週間ちょっと。

保育園の建物は築50年以上経つ、古い木造1階建てで。今娘が通っている幼稚園のよりも、広い園庭がある。
冬はストーブをいくら焚いても室内で息をはぁ〜っと吐くと、白くなるほど隙間が多く、底冷えがすごい。建物の建物の耐震基準を満たしてなく、4年ほど前の台風で屋根が飛んだらしい。屋根の修理中は、一時的に他の園の建物を間借りしたことがあったらしい。だったから以前の園長さんは「とても古い建物だから、気にされる人もいます…」と入園案内のときに話されていた。
ちなみに、建物も古くて危険だし、子供の人数も0〜6歳児全員で25人くらいで少なくなってきたので、近くの保育園との合併の話が進んでいる最中。

先生たちは平均年齢は40歳代。今通っている幼稚園よりもずいぶん年齢層は高い。子供たちの人数も20人ちょっとと少ないのもあって、先生たち全員が、全児童の名前とその他の情報を把握していた。ベテランの先生が多く、とても頼りになり、安心して子供を預けられた。
先生たち同士の仲もよく、毎年変わるおそろいのオリジナルTシャツを、何か行事の度におそろいで着られていた。
怒っているときもあったけれど、よく笑顔で楽しそうに、子供たちと接して、のびのびと保育されているのが印象的だった。

子供たちの持って帰る工作や親子参加の遠足や夏祭り、発表会など、いい意味で先生たちの手作り感満載のものだった。
毎年3月の卒園の時期には、卒業生だけでなく在園生にも、その子用の写真をまとめ、その写真にコメントや折り紙やシールでデコレーションした先生たち手作りのアルバムをプレゼントするのが、ここ何十年と続いている。

だったから娘は保育園が大好きだった。
息子も、朝預けるときは大泣きするけれど、保育園へ喜んで行っていた。

そんな保育園だった。



今日届いた保育園からのお届け物は、夏祭りのお土産として用意していた水鉄砲のおもちゃ、保育園で取っていた絵本の付録の折り紙セット、写真、そしてお手紙だった。

お手紙は娘と息子に対して書いてあった。そして追伸に『お届けが遅くなり、申し訳ありませんでした。』と書いてあった。

保育園の先生たちは、全然申し訳なくないのに。

先生たちには他の、でも嘘ではない理由を伝え、子供たちを連れて実家に帰った。それからズルズルと、子供たちの体調不良や実家の法事などを理由に、これらは本当のことだけど、肝心なことを伝えずに休ませ続け、そして突然こちらから連絡して、私だけ保育園に行き、「子供たちを退園させることにします。」と言い、退園届けを書かせてもらい、退園させた。そのとき先生たちに「少しだけど、写真をまとめて送りますね!」「2人に会いたいから、いつでも遊びに連れてきてくださいね!」と言われ、「はい。落ち着いたら子供たちを連れてきます!」と泣きながら答えて帰った。

先生たちには事前になんの相談もしてなかったから、とても迷惑だったことは間違いない。ズルズルと休ませている間、子供たちだけでなく私のことも気にかけて、保育園の先生たちは何回も連絡をくださっていた。先生たちには「早く2人がこっちに戻ってくるのを、皆で待ってます!」と何回も言われていた。退園したのは保育園の夏祭り間際で、娘と息子も参加人数に入れられ、準備されていたことだろう。
それなのに全て裏切ることをして、本当に、本当に申し訳なかった。

そして、離婚調停の通達が夫のところへ届き、その後、夫が保育園へ連絡を入れた。そのとき保育園には、娘と息子の在籍確認を電話でしただけで、文句などは言わなかった。でも市役所で、「両親の意思ではなく、片親の意思だけで退園できる、その制度はおかしいでしょ!」といちゃもんをつけたらしい。それで市役所の人が保育園に連絡をし、そのことで保育園の先生たちを困らせてしまった。
そのことを私は知らずに、娘の転園先の幼稚園の夏休みの終わり間際に、子供たちに保育園へ最後の挨拶をさせてあげたいと思い保育園へ連絡をしたら、園長先生に「実はこんなことがあったんです…」と教えてもらった。そのとき園長先生に「私たちは、お父さんとお母さん、どちらの肩を持てるわけではなく、中立の立場です。なので、お二人の問題が解決しない状態で、娘ちゃんと息子くんを遊びに連れて来られるのはちょっと…。だから写真とかも送れなくて…。全て解決したら教えてください。」と言われた。

市役所の人もそんな無茶苦茶な意見を保育園に伝えるのもどうかと思うが、そもそも夫がよくわからない。私が保育園の退園の話なんてしたら、夫は絶対反対するし、それで私に対するdvがひどくなるのは簡単に想像できた。


それはさておき、そんなわけで、夫との問題が解決しないと、子供たちも保育園へ最後のお別れの挨拶に連れていけない状態である。そして、保育園からも子供たちへの荷物を送れない状態であった。

そんな中だったのに、子供たちに荷物を送ってくださり、とてもありがたかった。荷物を見て思わず泣いてしまった。

今娘が通っている幼稚園は、元々私たち三姉妹が通っていたところ。お寺を母体としている幼稚園で、実家はその母体のお寺の門徒、納骨堂には祖父と妹がいる。ずっとお世話になっているところだ。

だけど、比べてしまう。もしこれが逆だったら。幼稚園はこんな心配りをしてくれるだろうか。

幼稚園の全児童数は180人。1クラス24人。前の保育園の全児童数が1クラスと同じくらい。
2/180と2/25。
子供との関わりが違うは仕方がない。

娘がたまに「今は幼稚園だけど、保育園行ってたのになぁ〜。」「保育園行きたいな〜。」「幼稚園も好きだけど、保育園好き!!」というのを聞くと、後悔する。どうにかしてあげれなかったかと。大好きなあの保育園に、ずっと通わせてあげたかった。卒園させてあげたかった。

でも私一人では子供2人を育てきれない。やっぱり実家に頼らないといけない、無理だ。

子供たちに対して申し訳なく思う。本当にごめんなさい。

最初弁護士先生に相談したとき、「離婚調停でケリがつかなくても、5年別居して訴訟すれば、離婚はできますよ。」と言われ、この戦いが長くなる覚悟を決めた。こちらに不利な条件だけど急いで調停を終わらせることはやめようと決めた。

でもここにきて、ある程度は妥協して、子供たちのためにも夫とのことは早く解決してあげないと、と思った。

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