Nanako

思いや考えを共有して、選択肢を広げて、お互い生きやすい社会になればいいよね。

Nanako

思いや考えを共有して、選択肢を広げて、お互い生きやすい社会になればいいよね。

記事一覧

生きる意味

生きる意味がわからないー そういう言葉をたまに聞いたことがある。 私は幸い今までそんな考えに悩んだことも至ったこともないけれど、 たしかに、生きる意味とは何なの…

Nanako
10か月前
1

明けないトンネル

遠距離恋愛をして5年。 昨夜は、人に執着せず、期待せず、孤独に、でも素敵に生きる女性の映画を見た。 何故か涙が止まらなかった。 もちろん映画を見ての感想かもしれ…

Nanako
1年前
1

毎日、同じアイライナーを買いに来るおばあちゃん

大学生。 セブンイレブンのバイトも少し慣れた。 せっかちの私は、店内を歩き回る全員の客の手元を確認し、どれくらいの袋に入れると収まるかを先に考える。 レジ前にや…

Nanako
1年前
5

身近にある死

大きくなるにつれて怖くなる 大切な人との別れ。 できることが増えるたびに、死ぬ確率も高くなる。 それはある日突然やってきて、気づいた時には遅くて、、なんて言葉は…

Nanako
1年前
2

入社1年目の私を救ったジェフロイクモザル

はぁ、今日は何するかなぁ。 太陽が燦々と照りつける月曜日、今日も私は動物園にいた。 重たいカメラと、突然大音量で鳴り出して怒鳴り声が溢れ出す予感が湧くケータイ、…

Nanako
2年前
10

自分探しの果てにあるもの

何かに没頭したい!と、 大学3年生のとき、初めて一人でフィリピンに行った。数ヶ月間、英語の学校に通った。 と言っても、日本人が多い学校。寮。朝起きてご飯を食べて、…

Nanako
2年前
8

『死』の隣で遊ぶインドの少年

テレビニュースや新聞で、毎日いろんなことが報じられるけれど、死体を映したり、無惨な死について細かく伝えたりはしない。 映画でもドラマでも、『死』を生々しく、その…

Nanako
2年前
10

映画の主人公は身近に

映画が好きで、1ヶ月に20本は言い過ぎだけど、それくらい見る。 そこに出てくる主人公は、どれも特別な人生を歩いてるようで、特に青春ものなんかは羨ましくなることも…

Nanako
2年前
10

生きる意味

生きる意味がわからないー そういう言葉をたまに聞いたことがある。 私は幸い今までそんな考えに悩んだことも至ったこともないけれど、 たしかに、生きる意味とは何なのか。 いろんな本を読むうちに、納得できた答えがある。 その意味を見つけるために、生きるらしい。 人は生まれた瞬間、全ての記憶を自ら消すという。 人生全ての記憶を。 自分の運命を知りながら生きるのは刺激もなく楽しくないから。 何て勝手なんだろう。 そして、何のために生きてきたのかを知るために生きるという

明けないトンネル

遠距離恋愛をして5年。 昨夜は、人に執着せず、期待せず、孤独に、でも素敵に生きる女性の映画を見た。 何故か涙が止まらなかった。 もちろん映画を見ての感想かもしれないけれど。 画面を離れた後も、何故か涙が止まらなかった。 何故だろう。 私もそうやって生きれたら楽なのに。 疲れちゃった。

毎日、同じアイライナーを買いに来るおばあちゃん

大学生。 セブンイレブンのバイトも少し慣れた。 せっかちの私は、店内を歩き回る全員の客の手元を確認し、どれくらいの袋に入れると収まるかを先に考える。 レジ前にやってくると、事前に用意した袋をさっと広げ、 光の如く猛スピードでバーコードを読み取り、商品をカゴから袋へ流し入れる。 毎日毎日その繰り返し。 同じ時間帯に来る客を、だんだん覚えてきた頃だった。 ある日、おばあちゃんが店に来た。 店内をひと回りした後、私に声をかけた。 (あのー、あれ。アイライナー。黒色の。ど

身近にある死

大きくなるにつれて怖くなる 大切な人との別れ。 できることが増えるたびに、死ぬ確率も高くなる。 それはある日突然やってきて、気づいた時には遅くて、、なんて言葉は、ありきたりで、テレビや新聞やドラマや映画や漫画やチラシや小説で死ぬほど聞いたけれど、 きっとほとんどの人がその感情を持つのだから、これだけ世に広まった言葉なのだろう。 でも、大人になるたびに、大切に思う人も増える。 大切な人の死を、乗り越えるために一緒に隣にいてくれる大切な人も増える。 そうやって人は、悲

入社1年目の私を救ったジェフロイクモザル

はぁ、今日は何するかなぁ。 太陽が燦々と照りつける月曜日、今日も私は動物園にいた。 重たいカメラと、突然大音量で鳴り出して怒鳴り声が溢れ出す予感が湧くケータイ、水筒を入れた黒いリュックサックを背負って、園内をぐるぐると歩き回る。 入社1年目。記者。 担当するエリアの中に動物園があった。 「ネタを見つけに回ってきます」。 入社と同時に移り住んだはじめての場所。どこに行けばいいかもわからず、とりあえずいつも向かうのがその動物園だった。 目まぐるしく回る私の生活とは全

自分探しの果てにあるもの

何かに没頭したい!と、 大学3年生のとき、初めて一人でフィリピンに行った。数ヶ月間、英語の学校に通った。 と言っても、日本人が多い学校。寮。朝起きてご飯を食べて、日中は個別で英語の授業を受ける。 放課後から就寝までは自由時間。ルームメイトと近くのモールに行ったり、カラオケに行ったり、マッサージに行ったり。もちろん寮内で話すのは英語のみ。それはそれは楽しかった。 英語を学びたいという気持ちももちろんあったけれど、初めての場所で新しい自分を見つけたいという気持ちの方が大きか

『死』の隣で遊ぶインドの少年

テレビニュースや新聞で、毎日いろんなことが報じられるけれど、死体を映したり、無惨な死について細かく伝えたりはしない。 映画でもドラマでも、『死』を生々しく、そのままま現すシーンはない気がする。 普段生きていく中で、死を意識することがあまりなかった。 大学四年生。インドのガンジス川に行った。 伊坂幸太郎の寝台特急に魅せられて、親友と向かったガンジス川。 本の通り、川岸にはいくつもの(多分)焼却施設があって、もくもくと灰色の煙が天に向かって登っていっている。 人が運ば

映画の主人公は身近に

映画が好きで、1ヶ月に20本は言い過ぎだけど、それくらい見る。 そこに出てくる主人公は、どれも特別な人生を歩いてるようで、特に青春ものなんかは羨ましくなることもあるけれど。 忙しくなったり、暇な時間が少なくなったりすれば、自分に周りで起きたことを思い出す機会が片手で数える程度になる。 明日起きること、 明後日起きることの心配ばかりをして、 たまにはるか未来の楽しみを妄想して。 弱い私たちが100年を生きるために、人間の記憶力は曖昧に設定されているらしい。 辛かっ