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Exploratory search(②探索的検索に関連するシナリオとインターフェイス)


前回のExploratory search(①アウトラインと歴史)に続いて探索的検索;Exploratory search の解説記事を読んでいきます。下記Contentsの中の2.1 Important scenarios,2.2 Designing new interfacesの内容になります。

Contents
1 History
2 Research challenges
2.1 Important scenarios
2.2 Designing new interfaces

2.3 Evaluating interfaces
2.4 Models of exploratory search behavior
3 Major figures
4 References
5 Sources


Research challenges
研究課題

Important scenarios
重要なシナリオ

With the majority of research in the information retrieval community focusing on typical keyword search scenarios, one challenge for exploratory search is to further understand the scenarios of use for when keyword search is not sufficient. An example scenario, often used to motivate the research by mSpace, states: if a user does not know much about classical music, how should they even begin to find a piece that they might like. Similarly, for patients or their carers, if they don't know the right keywords for their health problems, how can they effectively find useful health information for themselves?

情報検索コミュニティでの研究の大部分は典型的なキーワード検索シナリオに焦点を当てているため、探索的検索の1つの課題は、キーワード検索ではうまくいかない場合の使用シナリオをさらに理解することだ。 mSpaceによる研究の動機付けによく使用されるシナリオ例には、ユーザーがクラシック音楽についてあまり知らない場合、好きな曲をどのように見つけ始めるべきか、というものがある。 同様に、患者や介護者にとって、彼らが自分の健康問題に適切なキーワードを知らない場合、どうすれば彼らは自分自身にとって有用な健康情報を効果的に見つけることができるだろうか?


Designing new interfaces
新しいインターフェースの設計


With one of the motivations being to support users when keyword search is not enough, some research has focused on identifying alternative user interfaces and interaction models that support the user in different ways. An example is faceted search which presents diverse category-style options to the users, so that they can choose from a list instead of guess a possible keyword query.

キーワード検索では不十分な場合にユーザーをサポートすることを1つの動機として、いくつかの研究では、さまざまな方法でユーザーをサポートする代替ユーザーインターフェイスと対話モデルを識別することに焦点を当てています。 例としては、ユーザーが検索キーワードを推測する代わりに、リストから選択できるように、さまざまなカテゴリスタイルの選択肢を提示するファセット検索があります。

Many of the interactive forms of search, including faceted browsers, are being considered for their support of exploratory search conditions.

ファセットブラウザを含むインタラクティブな検索の多くは、探索的検索の条件をサポートすることが考慮されている。

Computational cognitive models of exploratory search have been developed to capture the cognitive complexities involved in exploratory search. Model-based dynamic presentation of information cues are proposed to facilitate exploratory search performance.

探索的探索の計算複雑性モデルは、探索的探索に関与する認知の複雑さを捕捉するために開発された。 探索的検索のパフォーマンスを向上させるために、情報キューのモデルベースの動的なプレゼンテーションが提案されている。

============引用と対訳ここまで=============

雑感

今回のポイントは

✔ キーワード検索では上手くいかない場合の例示
✔ ファルセット検索

でしょうか。

mSpaceはリンクが貼ってあったもののリンク先に飛ばずよく分かりませんでした。

クラシック音楽と健康問題のシナリオの例示を読んで想起というか連想したのは、ひきこもりやNEETなどの人たちのことです。

彼らの中でも、もう金輪際リアルの社会とは関わりたくないから、全くの孤独であったり、ネットの中だけで居たい。という人は少数派で、うまくやっていけるなら社会に出たい。とは大なり小なり感じている人が多数派なのではないかと思います。

しかし、具体的に「自分の興味や能力と、社会的に需要されていることの噛み合い具合がよくわからないから、キーワード検索では何から当たっていったらいいのか分からない」という状況は多そうな予感がします。

分からないならカウンセラーなりに相談しに行けばいいのではないかとも考えられますが、いったんリアルから外れると、準備なしにリアル社会と接触することもかなりハードルが高くなる面もあるように思います。

その点、キーワードを推測(guess)することを求めるのではなくて、カテゴリーをいろいろ提示してその中から惹かれるものを選ばせる。という方式は、はじめのはじめの一歩という意味ではやりやすいのではないかと感じます。

何かの策やアイデアを考えろと言われても難しくても、この中なら何が気になるか、というような受動的・消極的な選択なら出来るものです。


ファセット検索とは、さまざまな切り口(要素)でサイト内検索をしたりコンテンツを選んだりできる場合に、ユーザーに検索条件を入力させるのではなく、あらかじめユーザーに使いやすいだろう検索条件をサイト側が用意しておき、ユーザーはそれを選ぶだけでコンテンツを絞り込んでいける仕組みのこととされています。

例としてはAmazonの商品検索が挙げられるようです。階層的なカテゴリに区分して、とにかく考えられるカテゴリを網羅的に並べて選んでもらう。

Amazonの場合はユーザーがターゲットとしている商品が決まっていることも多いですが、決まっていないこと、例えば、非常用備蓄食品を買っておきたいが何を買うかは決まっていない。ような場合もあります。そのような場合にもとりあえずカテゴリから選んでいけば目的が満足できることが多いわけです。


最後の、「探索的検索のパフォーマンスを向上させるために、情報キューのモデルベースの動的なプレゼンテーションが提案されている。」のあたりは、正直何を言っているのかよく分からないのでパスします(笑)。

誰か教えて頂けるならコメント頂ければ非常にありがたいです。他の箇所でも内容が間違っているというような指摘も大変貴重に思います。






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