自分の人生についてつらつら書いてみた③


②の続き


浪人時代を二年間経たわけですが、

この二年間の中身を一言で表すのは難しい。

一年目は、早朝バイトをしながら独学で学ぶということをやっていた。単純に勉強という勉強をしっかりやってこなかったわけだから、独学でなんとかなるだろうと思っていた私はとても甘かったなと思うわけだけれど。

勉強どうこうというよりも、当時浪人一年目の時期が家庭環境も大荒れだったので、これが一番精神的な負担になっていた。

毎朝喧騒で目覚め、姉は精神的な病を患い、長男は家を出て次男は引きこもり・・・

オカンが病気で「ここままだと死ぬよ」と言われてるのを知り、姉や兄が壊れそうなのを見て、

「誰かが消えてしまう恐怖」がずっと付きまとっていた1年間だった。

多分人生で一番泣いていた時期だと思う。

涙が勝手に出てくることが何度もあった。

※今こそ社畜ババアで恐れられている部分があるが、私は元来泣き虫である。

同時に酒を飲むと粗暴になるオトンの声に恐怖していた日々であったから、悪夢にうなされるようになった。

そして慢性的な不眠症になってしまって、(おそらく寝たら明日は無事でいられるかわからないという恐怖心からか?)ずっとギリギリの状態を保っていた。

そして浪人一年目の夏頃、感情ではなく今の自分にできることを理性的に考えた時に、予備校代を貯めて一年しっかり勉強できる環境を作ろうと考えた。

浪人二年目は予備校に朝から夜までいたものだから、比較的精神的にも追い詰められることなく勉強を進めることができ、無事進学が決定。

早慶は補欠合格というなんとも私らしい中途半端な結果ではあったけど、滑り止めで受かったところに進むことを決めた。

大荒れであった家庭環境は、波はあったけれど自分でも克服できないままに大学進学。



とはいえ、、、

大学生活はめっちゃ良かった。

サークルに入りいろいろな人と関わってみたり、アルバイトで気の置けない友人ができたり。

奨学金を借りて大学に行くということで、せっかく大金を払うのだから、と教職課程を受けてみたり、大学の制度であった日本語教師の資格取得のために留学をしてみたり。

大学2年から3年で早朝バイトをする→大学へ行く→バイトへ行くの繰り返しで100万貯金をして留学へ行くというこの気合いと根性。全ては貧乏生活で築き上げた「もったいない」精神でやりきった

家庭環境については、オカンは無事手術を終えて病気は完治した。オトンは日に日に丸くなっていったように思う。

大学四年間を通しての私の変化としては、多くの出会いや経験を経て、人と関わることへの恐怖心がどんどん軽減されて自分をちゃんと示せるようになったと思う。

この後、大学を卒業して今の会社に入社するわけだけど、今までよくも悪くも目立つことのなかった自分が、社会という場で今までの人生で培われた価値観を発揮することになる。

私は凡人で、何かが秀でてできるわけではないしカッコいい考えやスタンスを持っているわけではないけど、ただやらねばならない時にやりきることであったり、どんなに辛いことがあっても泥臭く突き進める自力はあるように思う。


私が私の人生を経て学んだこと

まとめ

①「人間なのだからしょうがない」と考えること

私は今でも自分の家庭環境がちょっと癖あるな、と思っているし、それこそ昔はぴえんと悲劇のヒロインをやっていた。けど、ある日自分の中で、親もひとりの人間なのだと考えるようになった。オトンは粗暴であったけれど、そんなオトンも壮絶な家庭環境(親からのDVなど)の中で育ったからこそ大人になってからも苦悩することがあったのだと、そう考えるようになった。親は完璧ではなく、どうしようもない人間の弱さを受け入れること、受け入れた上でどうするかを考えること。

②「心が貧しくならないように」自分をコントロールすること

これはオカンの教えでもある。おそらくオカンが一番大変で、辛い時を過ごしてきたのだと思う。

オカンはちょっとズレてるところもあるけど、だけどそんな中でも「良識」を大切にしてる人だった。人に優しくすること、困っている人がいたら助けること。

自分が辛い時に人に優しくできるってすごくないか?


私はこの教えが今でも自分の考えやスタンスにあって、大前提人への関心はあまりない方ではあるけど、ただ困ってる人がいたら助けることとか優しくすることとか、これは普通にやる。

見返りを求めているとかではなく、それがそうあるべきだと思ってる。

他は、思いついたら書こうと思います。w


そんな感じで24歳まで学生をやっていたわけだけど、辛い時に神頼みをしなくなったのが高校の時。例えば新年初詣に行くとしたら、ずっと心の中で唱えるのは家族の健康。

自分を救うのは最終自分である。そう思って生きてる。

大切な人はたくさんできたので、それを社会人になってちゃんと気持ちを伝えて返していきたいなと思ってる。


人生振り返り終了