今日は海へ行こう

青の違いが判る場所

そこには何があるのだろう

見えない探せない水平線への想いを

見たいという好奇心へと変えていく


光り輝き誘う海と

照らし見上げる大きな空が

雑多に古びた家の隙間から

見え隠れしてくる時間は

潮の香りを運んでくる


母のぬくもりと、母の後ろ姿にくぎ付けになる時と

磯の匂いが海馬に残る瞬間が

多分、きっと、何故か、とぼんやり摺りこまれて

からだの奥底へと落ちていくから


だから今日は海に行こう

期待を裏切らない記憶の中へ

だから今日は海へ行こう

季節を記憶するからだの瞬間に期待しながら


春の海 ひねもすのたり のたりかな
そんな感覚と、初めて海を見た子供の時の記憶を
ちょっと交差させながら、書いてみました。

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