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「みちのにわ」

今朝は涼しく心地良かった。なので、近くの県美の館庭「みちのにわ」へ行った。
私が通った入口は、彫刻の向きからして間違った感じだった。
それでも、「わー。なんて優しい空間」と、テンションが上がった。

…が、その直後に、そばでたくさんの鳥が飛び立つ音。
驚いたと同時に、「私の存在は優しくないらしい」と、テンションは即座に下がり平常通りになった。
それでも、穏やかな空間である見た目は変わらない。

小さな花がたくさん咲いていた。
そのときはシロツメクサしかわからなかったが、タンポポモドキ・ニワゼキショウ・カタバミもたくさん咲いていた。
モンシロチョウも飛んでいた。

その彫刻は「FANTASY」という題名らしい。
それは元から館庭にあった。

新しいのは、その周りの「リボン」と「木のかたまり」。

柔らかいアールのコンクリート製のリボン。
立ち上がる面は真っ直ぐだが、角は面取され、高さも幅も行き先も滑らかに変化していた。
凹凸なく整えられた木の遊具は、思わず触ってしまう滑らかさだった。
押してみると、小さめの木でも少し意外なくらいの重さを感じた。

ポートパーク側の入口そばにドクダミがたくさん

建築家と言うべきか、アーティストと言うべきか、悩む感じの設計者さんからのメッセージも見つけた。

パンをそこで食べられたらいいのに、と「みちのにわ」を設計者さんに教わったときには思ったのだが、館庭だから食べられない、と勝手に諦めていた。

メッセージに、問題なさそうに書かれていたということは大丈夫なのか…
それなら次回は…

「みちのにわ」は、隣接する公園と繋がるエリアとはいえ美術館の敷地内。
開館時間内にしか入れない場所。


アジサイの季節になったらしい

私が見つけた「お気に入りの過ごし方」は、「FANTASY」の正面のリボンに座り、思考停止状態になること。

最近の運動不足からくる思考停止具合は、かなりひどいことになっている。
つい最近も、地元で電車に乗り間違えたうえ、気づいたのも驚く遅さだった。
そんなことなので、思考停止をお気に入りにして良いのかは知らないが気にしない。

「FANTASY」の前で、リボンはどんな図面を描いたんだろうとか、どうやって施工したんだろうとか、施工中を見てみたかったなとか、ジョイント部を眺めたりしていても…

「FANTASY」の顔が視界に入ると、「何を無理して考えてるの?」と言われている感じがする。
何を考えていたのだかキレイに忘れ、一緒に斜めに傾いてしまう。
それで良いのかどうかは知らないが、ボーッとできる優しい場所だったのは間違いない。

シジュウカラと思われる鳥の声が、敷地を出てから近くに聞こえた。
県美から近い、別な公園から声が聞こえる鳥だと思っていた。
昨夏からだったか、何だか特徴的な同一個体だろうなと思う鳴き声が、家でもよく聞こえる。

家から聞こえないときには、県美にいるのかもしれないなと思った。
その鳥の多さは、鳥にもお気に入りの場所に違いない。

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