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展示感想:久後育大/竹崎勝代 2人展『線に遊び色に想う』小杉画廊

 小杉画廊、久後育大/竹崎勝代 2人展『線に遊び色に想う』行ってきました。画廊のゆとりある空間の中で、対照的な二人の展示でした。


 二人展ですし、共通性が高いので、なんらかの人間関係があるのかと思いましたが、今回は画廊の企画だそうで、初対面だそうです。

 二人とも木版画ですが、それぞれのテーマの中で、線でひょうげんするのですが、それが、内向的な方向と全体を覆う外側に向かう方向のコントラストが興味深く、それが、画廊の空間構造に合わせて配置されています。

 久後さんは、これまでの作品の流れで制作を続けていますが、ある意味、余計なものが削れてさっぱりした感じですが、内包する世界が、深まったように思います。
 また、支持体(カンバス)を方形から、多角形を利用することで、空間的な含みを持たせることで、シンプルな表現を生かしています。

 
 竹崎さんの作品は、日常的な造形の中に、格子を和装の柄のように組み込んでいます。伝統の中に見いだすイコンのようで、その落ち着きはフェルメールの絵をおもわせもします。

 会期の終了までまだ時間もありますので、時間をみて覗いてみてください。

竹崎さんのWEBSITEあげておきます




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