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画廊に行くようになって気がついたこと その37


 アーティストは、表現のジャンルをどこかで選択します。エクリチュール、具材、支持体、手法、さまざまな技術と物質の中から、彼らは、何かを選択しては、それと、長い期間付き合いつづけるのです。

 先人の作品に感動して、その分野にすすんでも、手法にどうしても馴染めず、別の手法に進むひともいます。

 回り道のように見えても、下手すると一生続ける作業ですから、自分とあらためて出会えたともいえるでしょう。

 表現というのは、結局、どこか自画像性を帯びざるを得ないのでしょう。



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