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画廊の楽しみ方ーーなんで画廊に足を運ぶのか(40)


 アーティストは、どこまで、表現を求めるものなのか?そして、どのような承認を求めるていくものなのか?

 これは、社会の中で一人一人はどこまで、自己実現をできるのか、もしくは自由なのか、ということでもあるでしょう。
 アーティストというのはアスリートと同じで、その人の身体、知性を通過した技術によって表現することを期待されている存在ですから、身体の個別性、個体性というものと切ってもきれない関係にあります。
 ですから、個であること、その人であることに重きが置かれますが、
社会に投げ出された存在として考えたら、その存在の小ささというのは、僕らと対して変わらないものでしょう。

 社会の激流の中で、どのように育ち、どのような結末を迎えるのか、その人生航路で、僕らも彼らと、どこかで接触をするのですが、その一つの場所として画廊を考えると、画廊に足を運ぶにも、興味深いものがあると思います。


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