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展示感想:風早小雪 展“ Spirit of the forest ”  Gallery Face to Face

 Gallery Face to Faceの風早小雪 展“ Spirit of the forest ”  行ってきました。

風早さんは現在、ベルギーに在住していますが、久しぶりの帰国で、Galley Face to Faceでの9年ぶりの個展になります。

DMでは作品は、逆光の写真のように思えましたが、今回の展示は、ドローイングが中心で、木炭で描かれたものが多かったです。銅版画家と聞いていたので、エッチングなど、もっとシャープな印象の作品を創造をしていたのですが、ぼやかすようにして濃淡をつけて立体感を表現されています。

具象の風景画ではありますが、木と光を移ろいやすい水で受ける構造が多く、何かのきっかけで揺れる水面は、心持ちにつながる鏡のようなスクリーンかもしれません。

銅版画は、エッチングでなくメゾチントで、入り口の小部屋に飾られていました。

ぼんやりとした暗がりに浮かぶ微かな光は、水面のさざなみ、そして、柔らかに樹木を撫でる陽光と繋がっているのかもしれません。

ゴールデンウィークの間の開催ですので、是非、いかれるといいかもしれません。


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