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こころに寄り添う心理カウンセラーとして…

受容と共感 3

カウンセラーとしてお話をお聴きするとき、受容的な態度で傾聴します。
そのとき相手の気持ちに寄り添って、相手が話したことについて「そうですね」という気持ちを表すこと、これが共感になります。

共感とは、他人の感情や経験を自分自身のこととして考え感じ理解し、共有すること。

人は誰かが共感してくれていると感じると、心が満たされ、安心します。
相手に共感を示すには、受容、傾聴の際に、「それは辛かったね。」「そんな風に考えていたのね」「話してくれてありがとう」と言った言葉をかけ、「共感している」気持ちを表します。そのとき大切なことは、自分の気持ち、考えを基準にするのではなく、相手の状況や立場、気持ちを理解しようとすることです。
相手の発言や気持ちを修正したり、訂正したりしようとせず、好き嫌いの感情も持たず、相手が感じたままを理解し、同じ目線で今の気持ちを理解しようとする姿勢をいいます。
この時、相手の話に矛盾があったり、事実を誤解している時もあるでしょう。「それは違う」と正論を言いたくなりますが、会話の途中で相手の発言を修正したり、否定することはNGです。

受容と共感で大切なことは、クライアントが理解されている、と感じることです。
相手が「辛い」とか「落ち込んでいる」という話をすると、人は励まそうとして、アドバイスをしたり「あまり落ち込まない方が良いよ」と励ましたりしたくなります。
自分では良かれと思って、相手を元気づけているつもりでも、相手は「辛い」という気持ちを受け止めて欲しかっただけかもしれません。
そうなると、「この人にこれ以上話しても理解してもらえない」と感じ、逆に傷つけることにもなりかねません。
相手の気持ちをそのまま受け止め、「辛いね」という共感から始まるコミュニケーションが必要なんですね。

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