見出し画像

伏見稲荷大社の鳥居の本数は? 後編

 この記事は「伏見稲荷大社の鳥居の本数は? 前編」の続きです。ご覧になっていらっしゃらない方は、先にそちらをご覧ください。

1.稲荷山山頂を目指して

画像1

 前回、四ツ辻までの鳥居を調査して、1975基という結果を得られた。今回は、後半戦となる。

スクリーンショット 2021-02-05 18.07.43

まずは、三ノ峯、二ノ峯を経由して山頂(一ノ峯)を目指すことにする。(以後、ルートは赤線で表示)

画像3

画像4

数分歩くと、三ノ峯に到着。上り道ではあるが、これまでの苦労を考えたら、全然大したことない、と考えてしまうのは感覚が麻痺してしまったのだろうか。しかしまあ、なんという鳥居の数か。厳密に鳥居を審査していく。

画像5

左上に写る鳥居は基準(前編参照)を満たしているのでカウントされます。カウントした結果、四ツ辻から三ノ峯までは213基、三ノ峯自体には4基ありました。
三ノ峯から間ノ峯まで73基。間ノ峯を抜けて、二ノ峯へと進む。

画像6

二ノ峯。伏見稲荷大社境内にはおみくじがたくさん置かれている。しかも、おみくじのラインナップが豊富!32種類のおみくじ結果があった。私も引いてみたが、面白みのある結果ではなかったため、省略させていただく。そんなことはさておき、二ノ峯までには122基、二ノ峯自体には5基あった。

画像7

さらに進んで、一ノ峯へと到着。一ノ峯まで182基、一ノ峯自体には5基あった。やっと、山頂に到着することができた。しかし、まだ鳥居を数える旅は終わっていない。同行人、ごめんね。ここまでの鳥居の本数を合計すると、1975+213+4+73+122+5+182+5=2579基。いつの間にか2000基を突破。3000基を突破しようかという勢いだ。

2.ゴールは近い?

スクリーンショット 2021-02-05 18.34.12

(一ノ峯→御劔社(みつるぎしゃ)→薬力社)
 ここからは、鳥居も少なく楽だと事前に聞いていたんですがね…。

画像9

画像10

見るとわかるように、どうやら鳥居を裏側からくぐっているらしい。こちらのルートから一ノ峯へ登る人への配慮だろうか。気のせいかもしれないが、一ノ峯から御劔社に至る道筋には新しめの鳥居が多いような気がする。

画像11

画像12

御劔社へと到着。御劔社はあまり光が入ってこない場所にあるため、何だか神秘的な、むしろ畏れ多い地のように感じた。3m近くある巨大な劔石(雷石)があることが、社の名称の由来とされている。どうやら、伏見稲荷大社のパワースポット的存在らしい。御劔社までの鳥居の数は226基、御劔社自体には7基あった。
さらに先を歩き続け、おそらく薬力舎へと到着。「おそらく」というのは、その時記録を取ることを忘れており、どこであるかが分からなくなったからである。申し訳ない。

画像13

おそらく薬力の滝。滝?これは滝なのであろうか?どうやら無病息災にご利益がああるらしい。ここまで鳥居の数が45基
合計すると、2579+226+7+45=2857基。3000の大台が近づいてきた。

スクリーンショット 2021-02-05 19.25.08

続いて傘杉社(上の赤ルート)へと足を進める。傘杉社、天龍大神などの小さな末社を発見。53基の鳥居を発見したが、どうやら当分進んでも鳥居が見えなさそうである。ここで、最初に定めた調査範囲の定義※に従って、引き返すこととした。
※「当分、鳥居が見えない道はもう鳥居がないと判断して引き返す」(前編参照)
引き返して、御膳谷奉拝所へと進む。

画像15

御膳谷奉拝所、思ったより敷地が広い。奥は100mほど広がっていた。慎重に、人が通れるくらいの大きさの鳥居を数える。御膳谷奉拝所から続く分岐道も少し調べて計172基。ふと思ったことがある。今まで、伏見稲荷大社の鳥居を数えてきて気づいたことがある。それは、鳥居が1万基あることはあながち嘘ではないのでは?ということだ。どういうことかというと、伏見稲荷大社には人こそ通れないものの50cmから1mくらいの大きさの鳥居が多くあるのだ。それらも含めて数えると、1万基を間違いなく超えるのではないか、と私は考えるのだ。伏見稲荷大社、恐ろしい神社である。

画像16

一気に、四ツ辻まで戻って241基カウント。さて、残すはわずか。

スクリーンショット 2021-02-08 20.30.14

まずは、荒神峯までを一気に駆け上がる。

画像18

荒神峯までは50基。次は白瀧へ。

画像19

途中に、鳥居の亡骸があった。鳥居の墓場ですか……?白瀧まで32基。写真を撮ろうと思ったのですが、吠え立てる犬から逃げ惑ったせいで鳥居を数えることができませんでした。
そして、御幸奉拝所まで進む。新たに33基の鳥居を確認。

3.鳥居探しの旅

スクリーンショット 2021-02-08 20.40.12

残す所、帰り道のみである。ついにここまでやってきた。ここからは小さな末社にある鳥居を黙々と数えていく。手間のかかる作業ではあるが、これまでの作業と比べると、随分楽な作業だ。

画像21

画像22

伏見稲荷大社、帰り道にも鳥居がいっぱい。行きと帰りで、全く違った景色が見られる伏見稲荷大社、面白い。荒木神社まで128基

画像23

竹の鳥居もあった。鳥居の定義に含まれるので、カウント。

画像25

祀られているものがとんでもなく小さい。しかも蛙。

画像26

これは!?!?
残念ながら、「C.鳥居として形をなしているものをカウントする」の定義にひっかかるため、鳥居としてはカウントしない。鳥居の形にも古今東西あるようだ。

画像26

最後の鳥居カウントとなる産場稲荷社。無事に鳥居をカウントできた感謝を伝える。荒木神社からここまで、148基。全ての鳥居をカウントし終えた。

4.結論

 ここで、これまでに数えた鳥居の数を集計する。
スタートから薬力舎まで 2857基
薬力舎から四ツ辻まで 53+172+241=466基
四ツ辻から荒神峯、白瀧、御幸奉拝所まで 50+32+33=115基
三ツ辻から産場稲荷社まで 128+148=276基
合計すると、2857+466+115+276=3714基

結論
伏見稲荷大社の鳥居の本数は3714基
(2021年1月27日時点)

2010年2月21日にフレッシュワーズ氏が行った調査では3381基であった。11年前と比較すると、333基増えていることとなる。常に鳥居が増え続けているということを数字をもって、実感することができた。

5.つづく…のか?

 ここで、前編で示された調査範囲についての記述を再度引用することとしよう。

新たな道や神社を発見次第、その道を調査する。但し、常にその方策を取ってしまうと、いつの間にか下山していた、ということになりかねないので、当分、鳥居が見えない道はもう鳥居がないと判断して引き返すこととする。

調査をなるべくスムーズにするために、このような措置を設けたが、これにより、少しの穴が生まれてしまった。

スクリーンショット 2021-02-08 21.08.54

後で、稲荷山を詳しく調べて見ると、少しばかり青色の地帯にも鳥居があるようだ。即ち、鳥居があと100基ほどある可能性があるのだ。鳥居を数えている時には気づくことができなかった。
青色の地帯については、近いうちに調査を実行するかもしれない。

それでは、また。

#京都 #検証 #伏見稲荷大社 #鳥居

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?