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伏見稲荷大社の鳥居の本数は? 前編

 京都を観光したことがある人なら、誰しもが思ったことがあるだろう。千本鳥居で有名な伏見稲荷大社には一体、何本の鳥居があるのだろうか、と。そこで今回、伏見稲荷大社の鳥居を数えることにした。 1.調査方式 どのように調査するか、定義をはっきりさせておく。今回は、2010年に実施されたフレッシュワーズ氏の調査を参考にする形で、鳥居の計測を行う。(リンクは以下、2010年調査時の鳥居の本数を知りたくない方はスルーしてください。) ・調査日 2021年1月27日 ・計測方法 カウン

    • 備忘録。16

       小説や映画、アニメの感想を適当に呟く時に1文字1文字の細かいニュアンスが気になってしまう。1文字程度で大きな誤解が生じることはほとんどないと思うが、伝えたい内容が正確に表現されているかをどうしても気にしてしまう。普段から70文字程度の短文を作っている職業病みたいなものかもしれない。 1.辻堂ゆめ『卒業タイムリミット』(双葉社)  最近は2010年代以降の作家を意識的に読むことが多い。これといった理由があるわけではないが、現代の小説の物語の世界は、数十年前と比べて格段に広

      • 備忘録。15

         約2ヶ月間、noteを更新していないと気づき、「さて、その間は何を読んでいた?」と読書記録を確認した。それなりに小説を読んでいた(ややラノベが多いような気はするが、意識的にラノベに触れるという生活を送っていたのからだ)。それでは、「なぜ少ない?」という考えに至った時、私は1つの可能性に思い至った。DMM TVの加入であろう。よく言われる「可処分時間の奪い合い」を身をもって感じた。全部と上手に付き合う時間が欲しいが、それはそれで物に溺れるという感覚がして、どうも嫌な気分である

        • 備忘録。14

           TOHOシネマズに映画を観に行った。チケット売り場にめちゃくちゃ変なオブジェがあり、「謎すぎるだろ」と内心でツッコみながら、目的の映画のチケットを買って無事鑑賞を終えた。翌日、ミニシアターで面白そうな映画を上映していることを知り、足を運んだ。前日に見ためちゃくちゃ変なオブジェの記憶がふと蘇った。「いや、この映画の小道具かよ」と内心でツッコミを入れた。冬の貴船を舞台に、2分間のループが延々と繰り返される映画。久しぶりに映画館でめちゃくちゃ笑った。 1.『百合小説コレクション

        • 固定された記事

        伏見稲荷大社の鳥居の本数は? 前編

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        記事

          備忘録。13

           最近、アニメにも手を出し始めたからか、点だけで知っていたことが線で繋がることが多く、エンタメは知っていれば知っているほど面白いな、と理解しつつある。作問モチベと小説モチベとアニメモチベが高いので、上手く時間を使いこなす方法を知りたい。 1.朝井リョウ『少女は卒業しない』(集英社)  朝井リョウの作品を数年ぶりに読んだ。最初に読んだ『何者』は私が中学生の頃だったので、あまり覚えていない。ただ、中学時代と現在で彼の作品から受け取る印象は随分と異なるはずだ。それは、彼がよく描

          備忘録。12

           最近のテレビアニメは、それこそ映画ではないかと疑ってしまうレベルの作品が多い。『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』は第1話の無限城の作画レベルが群を抜いており、『推しの子』は第1話が作品のつかみとしてこれ以上ないレベルに完璧だった。  このようなことを書いているが、私はそもそもテレビアニメを毎週視聴する習慣がなかった。昨年は一気見で話題作を追いかける程度で、毎週見ていた作品は『鬼滅の刃 遊郭編』や『SPY×FAMILY』に限られる。それも、「話題だからとりあえず見ておくか」のような軽

          備忘録。12

          備忘録。11

           定期的に文章を書かないと何だか鈍ってしまう気がする。それでは本日も。 1.スズキナオ『「それから」の大阪』(集英社新書)  最近、大阪に足を運ぶことが多い。中之島によく足を運ぶことも一因ではあるが、それより、大阪の色々詰め込まれた要素が好きなのであろう。本書は2020年から2021年にかけての大阪の市民の何気ない日常をシンプルに描いた一冊だ。この頃の大阪というものは、人で賑わう大阪と随分違っていたらしい。本書で紹介されている写真を見ると、本当にここは大阪なのか、という考

          備忘録。11

          abcの「櫻坂46」はなぜ良問なのか?

           3月19日、日本のクイズ大会としては最大規模を誇る「abc the21st」が開催された。abcは大学生以下を対象に、早押しクイズの頂点を決めるクイズ大会だ。年々参加者も増えており、今年は800人以上のクイズプレイヤーが会場に集まった。昨今のクイズブームは著しい。とはいえ、参加者800人全員が早押しクイズをできるわけではない。予選の筆記クイズの上位48人のみが早押しクイズをする権利を与えられるのだ。800人に対して、48人とは随分狭い枠である。ただ、この48枠に入るために多

          abcの「櫻坂46」はなぜ良問なのか?

          備忘録。10

           後輩に「高校生の時に西尾維新とかを読んだことある人だと思ってました」と言われた。別に避けているわけではないが、どういうわけか読書人生の中で通っていない有名な作品が割とある。西尾維新は一冊も読んだことがなく(ガッキーの掟上今日子は見た)、米澤穂信は『氷菓』を読んだことがなく、原田マハは美術小説をスルーして、『本日は、お日柄もよく』しか読んだことがない。近いうちに必ず読みます。 1.千早茜『男ともだち』(文春文庫)  昨年のM-1グランプリで、「男女の友情は成立するか」をテ

          備忘録。10

          備忘録。9

           今日は新書大賞が発表された。『映画を早送りで観る人たち』(2位)、『ファスト教養』(10位)、『陰謀論』(13位)を既に読んでいたので、内心でガッツポーズ。積読にある『現代思想入門』(大賞)と『会話を哲学する』(20位)は早く読むことにする。『映画を早送りで観る人たち』については、色々考えていることもあるので、長文noteを書きたい。それにしても、講談社現代新書が1位を獲得したのは結構久しぶりな気がする。『現代思想入門』は昨年、多くの媒体で紹介されていたので納得。ちなみに、

          備忘録。8

           すぐ読めると思って色々買ってしまう小説、非常によろしくない。 1.湊かなえ『豆の上で眠る』(新潮文庫)  失踪した姉が2年の後に、帰ってきた。しかし、主人公は微かな違和感を抱き続ける。「彼女は本物なのか?」と。  湊かなえといえば、イヤミスのイメージが強いが、本作は読んでいる途中で少しテイストが違うな、と気づいた。「推理してください!」のような大仕掛けもなく、主人公の独白に近いような印象を受けた。個人的には、姉を探すために、主人公と母親が色々策を弄している場面の描写が印

          備忘録。8

          備忘録。7

           図書館で借りていた本を読んでは借り、借りては読む生活を過ごしているが、ようやく借りている本の数が一旦、0冊になる。また本を借りるまでは積読にある小説を読み続けたい(数えてないが大量にある気がする)。 1.箱谷真司『観光立国・日本』(光文社新書)  インバウンド消費が途絶えた2020年、観光業は外国人にどれほど頼っていたかを認識させられた。そこからの2年間、全国各地でどのような政策が取られたか、そして、インバウンド消費の再開が進む中での観光業の未来について見通した一冊。

          備忘録。7

          備忘録。6

           『Voice』のインタビューで影山優佳が「本を読むことで自分の世界がいかに狭いかを知る」という指摘をしていて、私の読書はそういう目的があるのかもしれない、と思った。小説は自分とは違う人の人生を追体験することができて、新書はそもそも知らないジャンルの物事について教えてくれる(影山優佳を説明なしに引用で使うな。そういえば、W杯の20試合以上の中継に出演するらしいですね。純粋に尊敬の念)。  これはどうでもいい話であるが、図書館からローリングストックをしているので、一向に手持ちの

          備忘録。6

          備忘録。5

           2冊目と3冊目の間にはそこそこの読書感覚がある(1ヶ月くらい小説を読んでいたから?)。いつものように読んだ本を紹介。 1.陳天璽『無国籍と複数国籍』(光文社新書)  大学教授は新書より単行本の方が好きで、新書を嫌う傾向にあるとよく聞く。確かに、大学教授のように特定の分野の研究を進める人は、単行本で自身の専門分野を極めるのが適切と思う。しかし、余暇が与えられている大学生は、取り扱う内容の幅広さが担保されている新書の方を読むべきではないかと私は思う。自身の研究分野で参照する

          備忘録。5

          備忘録。4

            小説を久しぶりに読んでいる。小説は新書みたいに細かく章立てされている作品が少ないので一気読みしてしまうことが多い。できるだけネタバレしないように進めるが、あらゆるネタバレが嫌という方はブラウザバックを推奨する。 1.瀬尾まいこ『そして、バトンは渡された』(文春文庫) 去年からずっと読みたいと思いながら手をつけていなかった小説。映画も見ようと思っていたのに知らない間に上映が終わっていた。  かなり雑に要約すると、父親と母親が数回変わった主人公・優子の成長を描いた小説である

          備忘録。4

          備忘録。3

           そろそろ小説の感想を書けよ、と誰かにツッコミを入れられそうだが、最近の読書傾向が「新書:小説=9:1」になってしまっているので、当分先になりそうだ。それでは、本日も。 1.岡嶋裕史『メタバースとは何か』(光文社新書)  Facebookが社名をMetaに変更したのは昨年(2021年)10月。この新書の発行は今年(2022年)1月。ハイスピードで刊行されているあたりが、時事に強い光文社新書の持ち味だろうか。  本書を通して、現代社会を生き抜く中で従来の人間的価値観が変化し

          備忘録。3