京都決定戦 問16-問30 解説

「京都決定戦 問1-問15」の記事の続きです。前の記事については、リンクを下に貼っておきます。では、問題を以下に続けます。

16.この地から円山公園へと向かう道は人気の散歩道となっており、境内には臥龍廊という渡り廊下があり、桃山時代を代表する蒔絵でも知られる、豊臣秀吉と秀吉の正妻であり創建者でもあるねねの木像が現存している寺院はどこでしょう。

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答え:高台寺
高台寺周辺は近くに八坂神社、清水寺などがあり一大観光スポットとなっています。また、近くにある霊山歴史館では、幕末の志士に関する展示があり、幕末好きには非常に楽しめる場所になっています。霊山護国神社には、坂本龍馬など幕末の英雄たちの墓もあります。


17.かつては「具足小路」とも呼ばれ、江戸時代には魚市場として賑わった、寺町通から高倉通間にかけて所在している商店街で、その盛況ぶりから「京の台所」と称される、約130店舗がひしめき合う地はどこでしょう。

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答え:錦市場
商店街なのですが、普通の商店街とはちょっと違う。豆乳ソフトクリームやクレープ、おにぎりを売っている店などもあり、「京の台所」の名に違わない地となっています。食事をすることもできるので、とても便利な場所です。


18.『源氏物語』「松風」巻の風景を庭園にとり入れ、松琴亭、月波楼といった茶屋なども取り入れている、西京区にある2万1千坪の面積を誇る、八条宮智仁親王が別邸として造営した数奇屋造の代表的建築は何でしょう。





答え:桂離宮


19.粟餅や長五郎餅がこの地の名物で、毎年2月25日に梅花祭が行われることでも知られる神社で、出雲阿国が社前で初めて歌舞伎を興行したことから歌舞伎発祥の地とも言われ、1587年には豊臣秀吉の大茶会が開催された、学問の神様として名高い菅原道真を祀るのはどこでしょう。

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答え:北野天満宮
牛の像がとても多かったです。牛は道真の使いとされている動物で、道真に縁のある神社にはたいてい、牛がいます。府内で言えば、菅原院天満宮神社(京都御所の西)、菅大臣神社(四条)などがこれに当たりますかね。


20.千手観音坐像の他に、二十八部衆立像、風神・雷神像が立ち並ぶ仏堂で、毎年1月には通し矢が行われる、平清盛が後白河上皇の勅願を受けて創建された和様の代表的遺構を、本堂の柱間の数から何と呼ぶでしょう。

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答え:三十三間堂(蓮華王院)


21.興聖寺、三室戸寺などが点在し、百人一首の喜撰法師、権中納言定頼の歌にも詠まれた地で、『響け! ユーフォニアム』や『源氏物語』の光源氏亡き後の物語の舞台となった、平等院が一大観光スポットとなっている京都府の地域はどこでしょう。

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答え:宇治
喜撰法師の歌は「わが庵は都のたつみしかぞ住む世をうぢ山と人は言ふなり」で、権中納言定頼の歌は「朝ぼらけ宇治の川霧たえだえにあらはれわたる瀬々のあじろぎ」です。宇治に京都アニメーションのスタジオがあることは、よく知られているかと思います。また、宇治には源氏物語ミュージアムがあります。また行ってみたいです(初めて行った時は、源氏物語について詳しくなかったので)。「宇治十帖」でも描かれているように、平安時代、貴族の別荘的存在でした。平安京からそこそこ離れており、人目を避けるには絶好の地だったのでしょう。そんな宇治では、鵜飼も有名で毎年夏に行われています。


22.1964年に、京都を照らす灯台をイメージして、たわわちゃんをマスコットキャラクターとして完成した、京都市内、大阪市街を望むことができる、131mの高さを誇る京都府のランドマーク的存在は何でしょう。

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答え:京都タワー


23.かつては罪人の処刑場であった地で、東海道の西の起点であったため、現在では弥次・喜多像がおかれ、近くに高山彦九郎像も立っている、駅伝発祥の地とも言われる鴨川に架かる橋は何でしょう。

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答え:三条大橋
京都の橋の中で一番情報量が多いのは三条大橋じゃないかな、と個人的に思っています。この地で処刑された人物の中には石川五右衛門や石田三成などがいました。


24.「御車返しの桜」とも呼ばれる美しい桜が咲き誇り、毎年11月下旬にもみじ祭が行われる、本殿・拝殿は徳川家光によって再建され、「恋占いの石」があることでも知られる、清水寺に隣接している寺院は何でしょう。

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答え:地主神社(じしゅじんじゃ)


25.茶道の一派薮内家が保護を受けている、龍谷山という山号を持つ寺院で、境内には特別名勝となっている「虎渓の庭」という枯山水庭園や、伏見城の遺構と伝わる唐門や、京都三閣の1つ飛雲閣が残るのはどこでしょう。

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答え:西本願寺


26.遼廓亭、飛濤亭という茶室が残る、宇多天皇によって創建された真言宗御室派の総本山で、遅咲きである御室桜でも有名な寺院を、創建された888年の年号を取って何と言うでしょう。

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答え:仁和寺


27.明兆の『五百羅漢図』が残り、京都では珍しく三門に大仏様を取り入れている京都五山第四位の寺院で、渡り廊下である通天橋は紅葉の名所として多くの観光客が訪れるこの地を、東大寺・興福寺からそれぞれ一文字ずつ名前を取って何と言うでしょう。

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答え:東福寺
秋には通天橋から紅葉を見ようと大勢の観光客が押しかけます。今年はどうなるかわかりませんが、京都の秋の中で、一番見てほしいのは、東福寺の秋の景色です。手元に秋の画像がありませんでした。。。今度行った時に取り直します。


28.この地にあるムクロジは天然記念物であり、三門は徳川秀忠によって建てられた寺院で、大晦日に放送される「ゆく年くる年」で、除夜の鐘を突く模様が何度か紹介されている、抜け雀・大杓子などの七不思議があることでも知られる法然が開いた浄土宗の総本山はどこでしょう。

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答え:知恩院
「ゆく年くる年」では、他に清水寺、平安神宮、平等院、八坂神社などが中継地として選ばれています。


29.知恩院の七不思議の1つ、瓜生石はこの地へと続く抜け道の出入り口とも言われており、明治時代に京都府庁として利用された地で、その範囲は、北は竹屋町通、南は押小路通、東は堀川通、西は西ノ京式部町までで、内部にある二の丸庭園は小堀遠州の設計である、江戸幕府誕生と終焉の地でもある城は何でしょう。

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答え:二条城
二条城には、歩くと音が鳴る鶯張りの廊下があります。これは先述した知恩院でも見られるものです。また、地図などで確認すればご覧いただけると思いますが、二条城は、周囲の通りとはややズレて、建てられています。京都は条坊制という都市区画によって、東西南北直線を引かれたような土地になっていますが、二条城だけ、少し斜めにズレているのです。この理由については、以下の記事をご参照ください。


30.かつては糺河原と呼ばれており、ここの飛び石は印象的である地で、毎月22日にはショートケーキが出現することや、映画『パッチギ』『鴨川ホルモー』などのロケ地として知られる、賀茂川と高野川の合流点の通称は何でしょう。





答え:鴨川デルタ
毎月22日がショートケーキの日である理由については説明不要でしょうか。鴨川デルタのすぐ近くには糺の森があり、すぐに下鴨神社へとアクセスすることができます。鴨川デルタは数々の映像作品で用いられており、アニメ『けいおん!』にも登場します。森見登美彦氏の小説『有頂天家族』『四畳半神話大系』などにも登場し、大学生の交流の場としての一面も見られます。

今回は以上となります。ここまで読んでくださってありがとうございました。またクイズなどで京都にまつわる企画を打ち、京都の魅力をお伝えできたらと思います。

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