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ラッシュライフ:豊潤な人生。

あれ? 何これ? どうなって行くの?

伊坂幸太郎氏、この方の作品は初めてである。

そんなことも有ってか、読み進めて頭に浮かんできたのが
上の言葉です。

場所は東北の中心都市の仙台、杜の都である。

この作品では、異なった登場人物の織りなすドラマが5編並行して進行していく。共通しているのはどの話も仙台市、主に駅の周辺が舞台として描かれている点である。

作者、伊坂幸太郎氏が学生時代を東北大学で過ごしていたせいか、所々に正確で細かな描写が散りばめられている。これも一つ、読者が作品に引き込まれていく所以となっている。

最初は全く独立した話が5編、進行していくかの如くであった。

・金持ちで傲慢な画商と新進の女性画家。
・空き巣泥棒。
・新興宗教の教祖に惹かれる男と指導役。
・それぞれの配偶者を殺す計画を練る女性医師とサッカー選手。
・40社連続不採用の憂き目にあっている失業者。

次第にそれぞれの話が大きな渦に巻き込まれるように少しずつ関わり合いを持つようになってくる。

各場面の切り替わりには、それぞれのイラスト表示5種(いや、画家のがないので4種)が有り。

そして最後にはすべての登場人物の関係性が明らかに。

面白い!!!

残った疑問。なぜ登場人物達は、みな最後に市内の展望タワーに向かっていくのか?

カギになる登場人物(犬)は、老いた芝犬。

また、読み返してみようっーと!!!

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