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ネイチャーフィールドⅩ~生命体観察マガジン(昆虫&植物)2020・10 その17

10月に入り、関東は朝晩が冷え込んできました。
何だか、例年にない速さで秋めいてきましたね。

毎週末、ネイチャーフィールドXで鎌を片手に草刈りに勤しんでいましたが、200坪の草刈りって想像以上にキツイ作業です。

真夏の8月にも手作業で刈りこんでいましたが、雨が降って晴れ、晴れては雨が降ってと1週間もすれば、数10種類の植物が再生されて、またすぐに振り出しに戻ってしまいます。まさに「徒労」です。

そこで、冒頭の写真のごとく、遂に草刈りマシンを購入しました!
MAKITA最新の電動草刈りマシン、¥29,800-.です!
この金額でバッテリー1個とバッテリー充電器も付いきます。約1.5時間の充電で、約1時間稼働します。

草刈り機もそうですが、チェーンソーも電動マシンがあり、世界中で販売されています。このような世の中なので、こうしたDIY製品の需要は堅調に推移しているようです。ですから、MAKITAさんの株価も上昇トレンドです!

ネイチャーフィールドX 動植物9

↑ こんなにも茂っていたネイチャーフィールドXですが、早速、電動マシンで刈り込みしたところ、2日間で・・・

↓ 結構、すっきりしました!

ネイチャーフィールドX 動植物7

まだ中途半端に生き残っている竹も少なくないので、その間を刈り込むのは、電動マシンと手作業の鎌の二刀流で臨みます。

秋風は涼しくて気持ちいいのですが、直射日光にあたったままだと、やっぱり汗だくになりますが。

ふと生い茂った植物たちを見ると、彼らのしぶとい生命力に関心します。と同時に、彼らがいればこその、昆虫たちも発見できます。

ネイチャーフィールドX 動植物5

↑ 放射状に穂を広げているのはメヒシバで、写真中央に霞んだ穂が密集しているのは、チヂミザサですね。いずれもイネ科

特に前者は畑の厄介者の代表格で、後者は林縁などに繁茂して引っこ抜くのが大変な雑草です。どちらも、しぶとい(たくましい)生命力を持つ点では同様です。刈っても刈っても、すぐに生えてきます。

ただ、メヒシバの近縁種では食料になっているものもあるので、厄介者とはいえ、食べられるとなると少々見方も変わります。アフリカでは栽培種もあり「フォニオ」と呼ばれて、ごはんのように炊くことができます。粒が極小なので、栽培して収穫するのも結構大変じゃないかと想像します。

ネイチャーフィールドX 動植物4

↑ イシミカワというタデ科の蔓性植物の葉っぱに収まっているのは、ハナムグリですね。体長は約1.5センチほど。かわいいですね!

ハナムグリ(成虫)は花粉や蜜を食しますが、実はこの時、花粉が体中についたまま、別の花に移動して、植物の受粉を促進しています。

イシミカワの花の受粉も媒介している可能性があります。

実はこのイシミカワ、ネイチャーフィールドXでは増殖しておりまして、処理するのに非常に困っています。イシミカワの茎という茎には、びっしりと下向きの棘が密集していて、鎌で刈っても手足の服に引っ付き、からんでくるのです。

オオアザミとイシミカワの棘は、勘弁してほしいですね!

ハナムグリちゃん、もう媒介しないでOKですよ。

ネイチャーフィールドX 動植物6

↑ こちらはセンチコガネです。光沢がきれいで、かつかわいいですね!

こんなにきれいでかわいいのに、哺乳類の糞を食べるという事実は、驚愕です。昆虫採集や自然観察などで、子供に「このセンチコガネはうんこを食べるんだよ」と伝えると、大抵は怪訝な表情に変わります。

でも、こうして自然環境が循環していること、食物連鎖のしくみを伝えることはとっても大切なことだと20.315は思っています。

ファーブル昆虫記では、「ふんころがし」として名高い昆虫ですが、センチコガネは糞を食べても、転がすことはないようです。

ふんころがしやセンチコガネなどを総称して糞虫(ふんちゅう)と言いますが、食物連鎖の中で、この糞虫が果たす役割は重要かつ偉大ともいえます。

その重要で偉大な点は2つあります。

1.哺乳類の糞を食べて分解する。
2.糞に含まれる植物の種を、糞虫が地中に埋めることで発芽率が増す。

ハナムグリは植物の受粉を促し、センチコガネは種子の発芽を促す。昆虫と植物は、様々なシーンで共生関係にあることがわかります。

ネイチャーフィールドX 動植物2

↑ バラ科のヘビイチゴの実ですね。ツユクサが茂っている、その下の方で、つつましく赤い実が成っていました。

ヘビが食べるイチゴだからヘビイチゴとの俗説がありますが、ヘビは草食ではありません。主にネズミ、トカゲ、カエル等の爬虫類、両生類を食べます。

ヘビイチゴは無毒なので、食べても問題ありません。
が、味がなくボサボサしていておいしくないとのこと。

ネイチャーフィールドX 動植物1

↑ シソの葉に止まっているのは、オンブバッタですね!
かわいいですね。ネイチャーフィールドXには大量に棲息しています。

おんぶしている方が雌で、おんぶされている方が雄ですが、主に交尾している時におんぶしているのかと思いきや、普段からおんぶしていることも多いといいます。

バッタなので、イネ科植物の葉が主食かと思いがちですが、オンブバッタはキク科、シソ科、タデ科等、食性は広いんです。ネイチャーフィールドXに、オンブバッタが繁殖する理由が、ここにありそうですね。

ネイチャーフィールドX 動植物12

2018年11月からスタートしたネイチャーフィールドXの開墾。
まもなく2年が経過しようとしていますが、地表から約1メートルで切った竹林の竹たちの一部が、ほぼ枯れてぐらつきはじめています。

根元からポキッと折れる竹もあれば、前後左右に揺らしながら、根っこごと引っこ抜ける竹もあります。その状態が、上記写真です。

まだ半死状態でぐらつきもしない頑丈な竹もありますが、おそらくは、後1年ぐらいで全て引っこ抜けるんじゃないか、と予想しています。

しかし・・・。

ネイチャーフィールドX 動植物13

↑ 引っこ抜いた竹たちをこうして積み竹にしていますが、すでに高さが1.7メートルほどになっています。おそらく、2.5メートルぐらいまではいけると思いますが、それ以上積んで崩落したら面倒です。

まだ引っこ抜いていない竹が200本ぐらいありますし。

開墾って、大変ですね!

※写真は全て20.315が撮影。場所はネイチャーフィールドX。

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