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森村泰昌『「美しい」ってなんだろう?』

2024年1冊目。

最近「美」について考えることがあり、参考図書として紹介されていたこの本を手に取る。

はじめは、初めましての作者だなと思っていたが、読み始めてすぐ気付いた。「私この人の作品見たことある!」

調べてないけど、絶対あのときのあの人だ。
昨年足を運んだ企画展に展示をされていて、失礼ながら名前すら覚えていなくて、作品も正直強くは惹かれていなくて、写真にも残っていないけど確かに記憶に残っていた。(そしてそれが作品としてとても強いものだと感じた)

とても読みやすい文章で書かれていておもしろかったし、わかりやすくて、なんだかもやもやしていた気持ちが腑に押した感じがする。言語化してもらえた。森村さんが描く(なる)世界の意図も知ることができて、今度また会えたときはちゃんと鑑賞ができそうな気がする。昨年の自分が悔やまれる。でもまたお会いできそうな気がしています。

特にしっくりきたこと、おもしろかったのは、

「しあわせ」と「ふしあわせ」の美しさ
芸術と芸能の違い─「深く行きつくこと」と「広く行きわたせること」
おおきさ美術館
「商品」ではなく「作品」
「なにが美であるのか」ではなく、「なにが美でありうるか」

です。
またもう少しいろんな作品に向き合ってから再読すると、自分の中の美の精度もあがっていて楽しそうだ〜〜〜。

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