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見た目と能力は一致せよ。『ドラゴンズドグマ2』のありがたいキャラクリエイト機能

これまで、多くのRPGにおけるキャラクリエイトの存在は、あくまでステータスに関係のない「装飾品」のような扱いであることが一般的であった。種族ごとのスキルや能力の傾向こそあれど、体格を自分で設定して、その設定が身体能力として反映されるケースはポピュラーではなかったはずだ。

『ドラゴンズドグマ2』は、このような体格によるステータスの微妙な変化をどうやら採用しているらしい。体の小さいキャラは体力の回復が早い、足の長いキャラは移動速度が心なしか早いなどだ。

個人的に、キャラクターの見た目と身体能力はリンクして然るべきだと感じていたので、この仕様はとても心を惹かれるものがある。キャラの体格とは運動能力をそのまま反映しているものであるため、高度なロールプレイには不可欠な設定であると考えているからだ。

「見た目に反して動きが俊敏」「ヒョロヒョロなのに力持ち」といったキャラクターを動かせるのもキャラクリエイト機能のあるゲームの魅力ではあるが、その個性やギャップが真に面白くなるのは、やはりその体格ゆえのメリット・デメリットがはっきりと反映されてこそである。

体格ゆえの逆境を乗り越えたり、あえて生まれ持った個性に甘んじたりしない覚悟が『ドラゴンズドグマ2』では味わえるかもしれない。

実際ドラゴンズドグマシリーズは未プレイで、前作においてもこの仕様が存在していたことは全く知らなかったが、なんならこのニュースを聞いて一気にやりたくなったまである。

結局、ゲームが遊びたくなる瞬間とは、このようなディテールの話が自分にとって共感できるものであることが判明した時なのだ。

自分でそれを見つけ出せるのも楽しいものだが、全てのゲームをきちんとプレイする時間や体力が今の自分にはきちんと用意できない以上、メディアから得られる情報に頼ることが大切にもなってくる。

ゲームや映画をレビューなどの事前情報を一切見ずに楽しむことは確かに醍醐味だが、それは自分が楽しみにしている作品でのみ適用することはできない気がする。こういったおもしろ情報を摂取しないと、結局そのゲームの魅力の片鱗に気づくことができないからだ。

ファンタジー世界体験型シミュレーターと銘打たれた今作だが、折を見て遊んでみたいところである。自分の中の中世ファンタジーに対する欲求が、ここで消化できるかもしれない。


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