既往歴

病院へ行くと大体聞かれる既往歴。父の場合は大変なのです。。。

37歳  水腎症

50歳  大腸がん

68歳  脳膿瘍(“のうのうよう“と読みます。脳に膿みが溜まる病気)

69歳  脳下垂体腫瘍

74歳  脳梗塞 ※麻痺無し (動脈バイパス手術を行う)

75歳  脳梗塞 ※右半身麻痺  (要介護3認定を受けるが、その後のリハビリによって要介護2まで戻る)

79歳  脳梗塞 ※新たに左半身と燕下障害の麻痺を発症(動脈ステント手術を行う。要介護2 → 要介護5)

これらを全部書くので、スペースが足りません。父を診察したお医者様が「これは大変だったね、、、。よく鬱病にならずに頑張れたもんだ。大したもんです。」と言ったほど(笑)

病気の当事者はもちろんのこと、それに付き添い寄り添う家族も大変です。特にそんな父をずっーと献身的に支えている母は表彰ものです。口の悪い子供たちはそんな母をおしんと呼んでいます(笑)

若かりし頃の疾患は歳を取ってから患ったものに比べればかすり傷程度かと思いますが、68歳で患った脳膿瘍を皮切りに脳の病気ばかりが続き、大きな手術を4回もして、後遺症にも苦しみました。

後遺症と一口に言っても、色んな症状があります。まずは、脳膿瘍と言う脳に膿みが溜まる病気では、失語症とてんかん発作に苦労しました。また、てんかん発作を抑える薬の副作用にも苦しめられ、何度も薬を変えることに。薬を変えるとてんかん発作を起こし、てんかん発作が抑えられるとその薬の副作用に苦しむ、という無限ループに陥り、脳外科の先生もお手上げ状態でした。

そんな父が最も苦しめられ、恐れたのは脳梗塞です。1度目の発作では、幸い麻痺は出なかったものの、脳の血管が狭窄している部分の血流を取り戻すためにバイパス手術をしました。2度目の脳梗塞では、処置が少し遅かったようで、右半身が麻痺し、半年間のリハビリ生活を送りました。自宅に戻った時は、装具と杖がないと歩けない状態で、要介護3になりました。毎日近くのショッピングモールに母と歩行訓練に行き、その成果は徐々に現れ一年後には要介護2まで回復したのです。

今回は3度目の脳梗塞でした。半年前くらいからずっと変だ変だ、何か変だと言っていた父。歩行の際に足が出づらいなど本人は何かしらの自覚症状があったようです。見た目は変わらず元気そうに見えましたので、母は心配しすぎよ、と励ましていました。しかし、異変は確実に起きていたようです。そのうち母の目にもわかるくらい歩行が不安定になってきて、家族も脳梗塞を一番に疑いました。ただ、病院で診ていただいても発症した直後でないとMRIには写らないんですね。涎を垂らして病院の待合室で車椅子から落ちそうになりながら眠ってしまう父を見ながら、判断材料がMRIだけなの?と暗澹たる思いでした。結果的には、その日の夜に救急車で運ばれ、そのまま9ヶ月の入院生活を送ることになります。

大事なのはコミュニケーション。相手(=医師)に伝える力があれば、私たち家族の危機感や不安感、また医師のヒントになる情報がもっと正確に届いたんじゃないか?と思わざるを得ません。

長い闘病生活でコミュニケーションの重要性を痛感しました。その辺りのお話しも今後触れていければと思います。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?