スライド1

土星型組織運営の定義/天体の表出についての考え方

◇「トラサタ型経営のすすめ」では、組織運営を西洋占星術の天体モデルを通して見たときに、どのようなことが言えるかについて考察を試みています◇

こちらの図は、土星型組織運営のイメージとして考えてみたものです。

どこかで見たことがありますよね?ご明察です。こちらの図の焼き直しです。

月/水星/金星/太陽/火星/木星/土星/天王星/海王星/冥王星と天体が10あるうち、
「土星型組織運営のイメージ」では
月:ありのままの素顔、根源的な欲求(欲求に従い満たす、無理しない)
天王星:変革する、枠からはみ出る 
海王星:夢を描く、カオスを受容する
冥王星:全て壊して再生する、己を超える(変化を歓迎し作り出す)
上記4天体を省いています。これら4天体の要素が薄い、あるいは意識的に排除しようとしているというイメージです。

月は素の顔。「オフ」の自分、また欲求を示す天体です。月について、「オン」であるビジネスシーンでの発揮については大いに考察しがいのあるところですが、今回は天王星、海王星、冥王星=トランスサタニアン天体の要素をいかに組織運営に取り入れるかがテーマなので一旦置いておいて。


今後、土星型組織運営をしている組織がトラサタ天体の要素をなぜ取り入れた方がいいのかを考えるにあたり、共有しておきたい前提があります。

それは、西洋占星術のベースとなっている「もともと、人は自分の中に全ての天体の側面を持っている」という考え方です。

なぜなら、人が充実した人生を送り、人生の中で進化と成長を遂げるためには、これら10天体が象徴する要素全てが必要だからです。

日常的に意識して使っている側面もあれば、そうでない側面もあるでしょう。ただ、頻度はそれぞれ違うものの、10天体の象徴する側面を意識的に、ときには無意識に人生に発現させているのではないでしょうか。

そして、人が意識的に天体の要素を発揮しようとしない場合、それでも無意識下でどうにか成長と進化を成し遂げようとした結果、その天体の要素が外発的、あるいは不本意なかたちで表れるのでは、と考えられます。

(占星術は、生年月日などでその人が発揮しやすい天体の側面、しづらい側面を読み解くことをします。企業も創業日などで読み解くことができますが、今回は「占星術の天体モデルをフレームワークとして組織運営を見てみる」というテーマからは外れますので言及しません。)

天体の側面が外発的、不本意なかたちで表れるとはどういうことか。土星を例にとって見てみます。

こんな感じですね。
例えば、人は、小さいころは食事の用意、衣類の洗濯、掃除、1日のタイムスケジュール管理などなど、生きるために必要な身の回りのことを自分ですることができません。

これら生命や生活を維持するための管理、調整は土星の要素です。小さいころは、親が子どもの土星的役割を補完するわけですね。

しかし、自分が内発的に管理しているのではないため、ときには窮屈な思いをしたり(もっとゲームしたいのに寝ろって言われた、とか…)、関係性によっては過度に管理され抑圧されているような気持ちを抱く場合もあります。

そうなると、土星的要素が外発的な、不本意なかたちで表出している、ということです。

不本意なかたちでの表出を終わらせるためには、土星的な側面を自らの中に持つ必要があります。子が精神的に自立して、自分の身の回りのことができるように、自分で自分のことを管理できるようになる必要があるということですね。


また、ある天体の側面が過度に発揮されると、他の天体の側面が発揮しにくくなることもあります。

↑この図だと、内なる土星の声=自分を厳しく律する側面が強くなりすぎて、他の側面がいまいち発揮できない、という感じです。

(どのような心の動きでこうなっているのか、というのも占星術では読み解くことができますが、今回は(略))

この場合は、荒ぶる土星の声が何を案じているか把握しつつうまくつきあえるようにすること。そして、他の天体の側面を発揮できるようトライしていく必要がある、ということですね。


これらは個人の天体の側面を表したスライドですが、同じような作用が組織についても起こると考えられます。

そのため、組織運営についても以下のような仮説が成り立つのではないかと思っています。

・ある天体について、ポジティブな側面を活かそうとせずその天体の要素を全て排除しようとすると、結局不本意なかたちで天体の象意が現れる

・ある天体について、ポジティブな側面を発揮できるよう心がけると、ポジティブな要素が最大限発揮できる

という仮説です。

これを踏まえ、次からは、トラサタ天体の要素を排除しようとした組織に起こるトラサタ的トラブルについて考えてみたいと思います。


サポートはさらなる学びと発信のために使わせていただきます。