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WBC日本優勝で、映画『ナチュラル』をまた見たくなってしまった


まるで映画のシナリオのようだったWBC決勝の「大谷vsトラウト」の対決


多くの方が思い、かつ語っているように、WBC決勝9回2アウトの最後の場面でのエンジェルスでのチームメイト&日米最高の選手の対決は、まるで映画のシナリオのようで、栗山監督がよく言う『野球の神様』からのプレゼントのような局面だった。


「道具は大切にしよう」という古くからの野球の教えを打ち破った、大谷の喜びの爆発(笑)


トラウトを三振に仕留めたのち、大谷はグローブと帽子を投げ捨て、喜びを爆発させた。彼は準決勝のサヨナラのきっかけとなった二塁打の時も、走塁途中でヘルメットを投げ捨てていて、何か爆発するときには身に着けているものが邪魔になるタイプなのかなと推察する。

私のように60歳を超える人間には、トラウトを三振に仕留めた後、グローブと帽子を投げ捨てる大谷に、「えっ、投げ捨てる⁈」と思ってしまったが、次の瞬間、そんな古い考えなんて大谷のかっこいい姿は超越してるよなと思ってしまった。翌日、娘にあの時の帽子は殿堂入りすると聞き、思わず大笑いしてしまった。ちなみにグローブは、翌朝車に乗り込むとき、しっかりとバッグに留めていたので、誰かがちゃんと拾っていたんだろうなぁと思った。



ロバート・レッドフォードが主演した野球映画『ナチュラル』



そんなWBCの歓喜の姿を見て思い出したのは、ロバート・レッドフォードが主演した野球映画『ナチュラル』だ。ナチュラルとは、天から与えられた才能といった意味で、1984年の作品だから私は22歳の時。ちょうど映画会社に就職したくて人生で一番映画を観ていた時期だった。

この映画、私はレーザーディスクも持っていたほど好きだった。レーザーディスクは今はもう亡きメディアだが、パイオニアが開発し、扱いも簡単で画像もサウンドも美しかった。
レーザーディスクも持っていたのに、記憶が少し揺らいでいるのだが、優勝をかけた試合の最後の局面でロバート・レッドフォード演じるロイは大きなファウルを打ち、再びバットを取ろうとしたら、その大事なバットが折れてしまっていた。するとボールボーイの少年が、ロイと一緒に作ったバットを差し出すのだ。もうその場面から私は涙が出てきてしまう。
そしてロイはそのバットで、見事、決勝ホームランを放つのだけど、その場面での美しくも重厚な音楽、そして球場の照明(昔はカクテルライトなんて言われていましたね)が、「ボンッ、ボンッ」って感じで破裂し、それが花火のように綺麗で、夢のような映像でした。もうその時は感極まって涙が止まらない状態に・・・。

今は思うともったいなかったけど、
同僚にあげてしまった、ある有名選手のサインボール


原作は映画とは異なる結末だったらしい


この『ナチュラル』、いろいろな比喩とかがあって、実はあの場面はこういう意味があったのかと、見る度にそういったものが解けてくる映画でもあるのだが、ネットでの解説を改めてみてみると、原作の小説では結末が逆だったということだ。
今回のWBCきっかけで、改めて『ナチュラル』を見直したいと思った。


『Shoei Otani』という映画はどうなるんだろう?


アメリカ人はBaseballが大好きだ。そしてBaseball Movieも。
私は観ていないが『フィールド・オブ・ドリームス(1990年)』も大ヒットした。
そしてきっと大谷翔平の映画が将来きっと製作されるであろうが、WBCの決勝戦の9回2アウトはどう描かれるのだろう?
彼の語っている夢を思うと、あの場面は大谷にとってあくまで通過点であって、彼の映画のエンディングであってはならないと思う。そう、大谷のキャリアはまだまだこれからなのだ。
『Shoei Otani』という映画に加わるであろう、大谷の今後の映画のシナリオになるような、想像を超える活躍が楽しみでならない


今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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