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歳を重ねれば重ねるほど、転職をすればするほど、結局会社では人が大事と言うことが身に染みてくる

 数多くの会社を見てきて感じる。以前にも似たような記事を書かせていただいたが、会社というのは本当に「人」が大事であるということ。最近も特にそう感じているので書いてみようと思う。

 まず、直近私は転職をしましたが、思いの外、皆若い。もっと年齢の高い方々が多く働いていらっしゃるかと思いきや、私の周りは若きったのです。平均年齢が参考にならんレベル。
 若い時は、人が大事って結構気が付きにくい部分であると思う。かくいう私も思い返すとそうだったかも。その理由は。

・仕事が割り振られる側であるということ
 「これやって」と狭い範囲の事柄を言われる立場なので、その仕事にまつわる部分でのみ他の人と関わるぐらい。上司もある意味、こいつならできる或いは最悪上司自身でもなんとかコントロールできる仕事を割り振っている為、あまり周りを意識せず、仕事の遂行だけに意識に向いている。

・自分のことで手いっぱいでそもそも周りにあまり興味が無い
 若ければ若いほど、人生の主役は自分である。私の息子なんか何でも「俺は大丈夫」とか言って訊いてないことすら自分に置き換えてくる。20代の頃であれば、社会人になってからの自立と自律の中にある転換期をいかに有意義に過ごすかを考え、あまり会社の人に目が行かないだろう。将来に悲観的になりそうであれば行動すれば良いだけであり、フットワークは軽い。

他にも恐らく理由があるのだが、私は同じく若い時にはそこまで、人が大事と思わなかった。ただ、歳を取るとここは変わった。

 サラリーマンであれば、特に同じ会社であれば飲み会の席で共通の話題になるのは仕事や職場である。とすると、当然人の話になる。私は正直あまり好きではないのだが、こうなってしまうのも無理はない。それはなぜか。業務の内容よりも仕事の内容よりもとりあえず「誰とどのように仕事をするか」というものが大事になってくるからである。

 特に大きな会社であれば人が一人で仕事をできることなんかは殆どない。必ず他の部署や同じ部の人が関わってくる。その人と一緒に仕事をしなければならない。全ての人間が論理的で合理的な決断をしてくれる訳ではなく、私自身もそうである。もちろん巷でビジネススキルとして騒がれている「ろじかるしんきんぐ」「でぃしじょんつりー」的ものも大事であるが、知らん人は知らんし、分からんもんは分からん。結局人間なんてものは少なからず好き嫌いで仕事をしているものなのである。
 ただ、そうは言っても、どのような決まりがあっても、どのような仕組みがあっても、会社や貴方は人と仕事をして仕事を回す。人が貴方を評価し、貴方が人を評価する。働く上では「人」が最重要ファクトなのである。

 私の周りにいるとてもクールで仕事が出来る人が「あの人はちょっとなぁ」というのも見ると「この人はこんなに物事を解っているのに、そして一人で何でもできそうなのに、よく人を見ている」と思ったことがある。人間はどれだけ知識人で色々な仕事ができても一人では仕事はできない。周りがとても大事と言うことになる。

 仮に転職をしてしまってこの会社は業務や規定がイマイチすぎる、となってしまった場合。でも人が良ければ一考の余地ありだ。どこかでその会社は人の良さで何かが変わるかもしれない。
 ただ、難しいのは「人が良い」の定義が個人によって異なるところかもしれないが。
 
 だとしても本当に会社の根幹は人なのである。だから、もし会社を去ることを短絡的に考えてしまっているのであれば、今ある出逢いを見返してみよう。宝物のような人材がいるのなら、仕事の内容や自分のキャリアと同じぐらい大切だと一時考えてみよう。

 私も常々心がけているが「この人は良いな」と思っているような人間でありたいとは思っている。

良い、サラリーマンで在ろう。


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