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転職を考えたり仕事に悩む本質として、人は自分を客観的に見れないからかな、というお話

 何度も転職をして思う。慣れた職場を自分の意思で離れ、新しい職場で孤軍奮闘していると「あれ?私何で転職したんだ?」と思ってしまう。勝手なもので私の中で8割以上の人が思ったことがあるのではないだろうか。
 ただ、数カ月経ってある程度生活が軌道に乗ってくると、その感覚も徐々に薄れてくる。しかし時々仕事でミスをしたりするとまた「こんなはずじゃなかったのにな」と無駄に過去を思い返す。そしてそれを繰り返して現在の職場に馴染み、そしてまた振り出しに戻る。何とも寂寥感の漂う話だ。

 それを繰り返していると思うこと。それは「自分が仕事ができなかったりした場合に非常に焦るのに、他の人がその場合は「あらま」ぐらいにしか思わない」ということ。
 例えば自分が着任して1カ月ぐらい非常に苦労している。その後、新しい人が着任してきて苦労しているのを見ると「まぁ、そのうち楽になるから大丈夫だよ。気持ちは分かる」ぐらいに思う。
 正直、自分も着任して1カ月はそのぐらいに思われていたはずで、周りもそのように思っていたはずだろうに。それをどうしても大丈夫と思えないし、すぐに良くなるとその当時は希望を持つことができない。何とも視野が狭いというか、不思議な話だなとつくづく思う。

 結局、転職を考えるにしても、新しい職場に馴染む場合も、今の仕事が嫌になりそうな時もアドバイスとしては「一旦落ち着こう」というのがベストなのではないかと思う。本当に度がつくぐらい冷静に。今の状況を感謝して噛みしめて。それでも客観的に見れることなんてないのであって何かしら歯に詰まるものがあるのであれば、相談をしてみることも悪い選択肢ではない。

 定年した昔の上司が「サラリーマン人生が良かったかは終わってみないと分からない」と言っていたので、結局物事は終わってみないと何が良かったかなんて分からない。給与所得者として働き続けるのであれば、会社が変わることはその人生の一つであり、別にそれ自体に良いとか悪いというかいう答えは瞬時には出ないはずなのであろう。とか達観して亀〇人みたいな言葉を書いているものの、別にジョブホップを正当化したい訳でもなく、自分自身、何をしているんだかと思ってしまわないこともない。

 多くの方に読んでいただいており、非常にありがたいが、仮に貴方の周りに転職をしようか迷っている人がいれば、お勧めのアドバイスは「落ち着け」ということしかない。恐らく全く効果は無いし、人生は人それぞれなので転職を結果として選んでしまうのであればそれは仕方ない。

 ただ、転職をしている人、転職をした自分を思い返すと本当に「冷静になった方がええな」とつくづく思うので、敢えて書き記してみた次第ではある。また、現在転職をして数カ月と言ったところ。職場には開始1カ月ほどの絶望感もなく、人間とはなんと慣れる生き物であるか。後悔しているか?今はしていません。始めの一カ月?しました。その時は落ち着いてないので。大切なのは、よく、客観的に自分を見る。

良い、客観性を。

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