西尾通哲(240design)/ Michiaki Nishio

場所づくりモノづくりひとづくりに携わっています.設計(デザイン)すること、書くこと、フ…

西尾通哲(240design)/ Michiaki Nishio

場所づくりモノづくりひとづくりに携わっています.設計(デザイン)すること、書くこと、ファシリテーターやアイデア貸出家としての依頼も受け付けています.一級建築士.メディアUNDESIGNED編集長.広島市と高松市の二拠点暮らし.https://linktr.ee/240design

マガジン

  • THINK BOOK

    「THINK BOOK」は、サポーズデザインオフィスが企画する、THINKをテーマにしたプロジェクトを文字と写真でとどけるメディアです。 2011年からスタートし、毎月1回、国内外から広島事務所本社へゲストを招いてのトークショーと、その時々のゲストに関連する企画を行っています。 谷尻誠がファシリテーターをつとめ、240designの西尾通哲が、ゲストの現在の活動内容だけでなく、なぜその活動を行うに至ったのか、その発想の原点にある「考え」はどのようなキッカケによるものかなど、物事の生まれる背景についてせまっていきます。

  • 暮らしの実験

    自ら実験台になり、日々の生活と環境をクリエイティブな視点で工夫し、改善し、その顛末を記録します。時にミニマリスト、時にマキシマリスト、そして往々にしてエキセントリックで、稀にエクストリームな暮らしの小さな実験の数々。常識を疑い、生活の基本を体験的に理解することで、現代社会を機知と共にサヴァイブし静かな野生を呼び覚まします。あるいはマンネリ化する日常からの逸脱、漂流。ウェルビーイングの先の地平へ。時々有料記事。ぜひ御贔屓に。

  • 240gram(s)

    2014年から不定期で発行されていた,240designの西尾通哲が毎日の生活の中で切り取った風景とそこから想起することをまとめたZINE "240gram" を転載しています.記事の購入でA3両面に印刷して複製できるZINEのデータがダウンロードできます.購入いただいたzineは自由に配布していただけます.2023年10月現在,VOL.15まで出ています.(アップしていない号は順次ランダムにぼちぼちアップしていきます)

  • MEANWHILE CITY 日本語プロジェクト

    MEANWHILE CITY とは、2022年後半に出版された、スロバキアやウィーン、ロンドンなどの主にヨーロッパの建築家や都市計画家、街づくりや場所づくりに関わるマルチディシプナリー(多元的な学問領域)で構成されたチームであるMILKがまとめた都市への「一時的な」介入で面白く居心地の良い場所を作るための手法に関するリサーチ、インタビュー、事例紹介からなる指南書のような本(ツール)です。この本の内容をダイジェストで日本語化して届けようというプロジェクトです(MILKには承諾をいただいています) 現在、一緒に取り組んでくれる出版関係者、その他単に興味がある人などのメンバーを随時募集中。

  • サボテン日記(Nの場合)

    植物が好きだけど枯らしてしまう男(僕)が出会ったサボテン。彼は無事サボテンを育てることが出来るのか。その時あたまに浮かんだことをサボテンを眺めつつ掘り下げてみる、リアルと思索が交じり合うエッセイ。結局サボテンのことを書いているようで書いていないかもしれない。完結したら再校正してちょい値上げ予定。1年間は続けてみることにする。(月に数回更新、現在進行中)

最近の記事

読むTHINK125 ダイジェスト_ゲストは渡辺俊美さん(TOKYO No.1 SOULSET) 2024年4月26日

ーー 谷尻誠と吉田愛率いるサポーズデザインオフィスの新拠点として数ヶ月前にオープンした猫屋町ビルヂング.その4階は,まだ名前のないスペース.ここが新しいTHINKの舞台となる.旧会場から持ち込まれたこのイベントの名脇役の一つである発泡スチロールのスツールに,THINKの125回の歴史が刻み込まれている.開始時間が近づくにつれ,その席が埋まっていく.おそらく東京などではあり得ないほどの距離の近さでゲストと対話できる空間はプレミアムだ.席を確保して,今回のトークに関連する展示が行

    • 読むTHINK_THINK 124 濱渦伸次さん(NOT A HOTEL CEO)2024年3月22日開催分のダイジェスト

      THINK 124 濱渦伸次さん(NOT A HOTEL CEO) オープニング 谷尻誠さん(以下 谷尻): 今日は NOT A HOTEL の濱渦伸次さんに来ていただきました. 濱渦伸次さん(以下 濱渦): 濱渦です.谷尻さんに広島でトークをするから来てって言われて,10人くらいお客さん集まるのかなと思ってましたけど,思ったより多いですね. 谷尻: はは,広島の人に失礼ですよ(笑)100人くらいは入ってると思います. NOT A HOTEL を知ってる人? (会場

      • 読むTHINK:逆THINK 谷尻誠さんを迎えて、起業家マインドについて聞いた

        さて、今回の読むTHINKですが、共同編集の西尾が谷尻誠さんの東京オフィスを訪ね、建築家がいかにして起業家マインドを得るに至ったかについてインタビューをしました。なお、この企画は穴吹カレッジの立ち上げた「瀬戸内未来共創プロジェクト」の中の公開講座として実施したものを THINK BOOK マガジンの読者の方にも少しアレンジしてお届けするものです。 瀬戸内未来共創プロジェクト 公開講座/オープン・レクチャー ゲスト:谷尻誠さん(suppose design office 共同

        • 読むTHINK_THINK#40(ゲスト:White Moutaineering デザイナー相澤陽介さん:2014年5月16日)

          読むTHINK、今月は、2014年5月に実施された第40回目のゲスト、White Moutaineering の相澤陽介さんを迎えてのトークの記録からダイジェストをまとめました。 洋服好きでも知られるホスト役の谷尻誠さん。「Tシャツ一枚でも、相澤さんのつくる服の違いが分かりますよね」と語る。White Mountaineering という自分のブランドを立ち上げ、育てながら、ひとりのデザイナーとして、世界の既存のアパレルブランドからもデザインやディレクションを請け負う、とい

        読むTHINK125 ダイジェスト_ゲストは渡辺俊美さん(TOKYO No.1 SOULSET) 2024年4月26日

        マガジン

        • THINK BOOK
          ¥780 / 月
        • 暮らしの実験
          13本
        • 240gram(s)
          7本
        • MEANWHILE CITY 日本語プロジェクト
          8本
        • サボテン日記(Nの場合)
          6本
          ¥300
        • A(rchitecture) Day In The Life
          37本

        記事

          自炊から家庭ゴミを再考する

          30年ぶりの自炊生活。生ゴミがほとんど出ない。野菜の芯や皮もほとんどのものを一緒に調理して食べてしまうからだ。普段なら切って捨てるような部位や、茎、例えば他にもバナナの皮だっていろいろ調べると調理法がある。それも別に難しくないからバナナを食べるときにササッと作って食べてしまう。 食いしん坊のせいでゴミが出ないのか、ゴミを出さないために食べてるのか、自分でもよくわからない上にそれはどっちでもよくて、ゴミが出ないことと実験的なことをしているバランスがなんとなく性にあっている、と

          自炊から家庭ゴミを再考する

          240gram_VOL.15 ある夜明け/Predawn

          PDF is available to download if you purchase this article. 記事を購入していただくと印刷用 PDFをダウンロードできます. A3サイズ1枚に両面印刷して折るA5サイズのZINEです. ※自由に配布していただけます

          有料
          100

          240gram_VOL.15 ある夜明け/Predawn

          240gram_VOL.11 予測不可能性/Unpredicted

          PDF is available to download if you purchase this article. 記事を購入していただくと印刷用 PDFをダウンロードできます. A3サイズ1枚に両面印刷して折るA5サイズのZINEです.

          有料
          100

          240gram_VOL.11 予測不可能性/Unpredicted

          THINK BOOK_INTERMISSION 202309

          THINK BOOK 共同編集の谷尻誠さんが共同代表を務める Suppose Design Office (以下サポーズ)の広島事務所、彼らのヘッドクォーターが以前の舟入本町から猫屋町へ移転、そして先週(9月22日)に「猫屋町ビルヂング」としてグランド・オープンを迎えました。すでに、各メディアでその時の様子が写真とともに掲載されていると思います。 ここの読者であればご存知かもしれませんが「猫屋町ビルヂング」は、サポーズの新拠点として、古い5階建(プラス地下)のビルを丸ごとリ

          自分のために作る、食べる

          Photo by Gaelle Marcel on Unsplash いわゆる「独り暮らし」であるということが分かると、多くの人は「食事はどうしている?」と尋ねてくる。50代の男性が毎日の食事をどうしているのかは、僕より上の世代の人からも、同世代からも、若い女性にも、学生にも、世代性別関係なく尋ねられる。外国の人からは訊かれない。文化が違うのだろう。日本人にとっては気になることらしい。その気持ちは分からなくはない。外食メインで生活しているのか、はたまた自分で作っているのかど

          自分のために作る、食べる

          結局は早寝早起き_太陽に合わせて暮らす(8/8)

          08:太陽に合わせて暮らす Cover Photo by Michiaki Nishio  最後に、一番トリッキーな部分について記しておく。消費電力を抑えるためにしているわけではないが、毎日の生活を太陽と共に活動を始め、太陽と共に終える、つまり、早寝早起き、という自分のライフスタイルが結果に大きく影響しているかもしれない。朝日が昇る前に目覚ましをセットし、夜は9時か10時には全ての明かりを消して寝てしまう。夜のあいだ電気を消費しているのは、小さな空っぽに近い冷蔵庫と、携

          結局は早寝早起き_太陽に合わせて暮らす(8/8)

          読むTHINK #75_中原慎一郎さん(ランドスケーププロダクツ)2017年3月24日のアーカイブより

          ーー定期購読マガジン THINK BOOK について THINK BOOK は,読む "THINK" です.Suppose Design Office の谷尻誠が毎月魅力的なゲストを招き「"考える"ことを考える場所」として開催しているイベント"THINK"を読み物として再構成してまとめています. 多彩なゲストとの間で繰り広げられる本音のトークはここでしか聞けないヒントがたくさん詰まっています.過去100回以上に及ぶ記録資料などの掘り起こしを含め定期購読マガジンとして掲載します

          読むTHINK #75_中原慎一郎さん(ランドスケーププロダクツ)2017年3月24日のアーカイブより

          半減させること、無しで済ますこと_太陽に合わせて暮らす(7/8)

          07:半減させることと、無しで済ますこと Cover Photo by davisuko on Unsplash  電力消費にフォーカスして、いろんな工夫を紹介したが、電力に限らず、何かを劇的にリデュースさせるためには、これまでの考え方をドラスティックに変えてみる必要がある。  僕は建築設計の分野で仕事をしてきたが、住宅などの設計で、工事見積をとると予算の倍くらいになること(これは建築設計者あるあるであって、多くの優れた設計者の一つの資質でもある,、と仲間内では信じら

          半減させること、無しで済ますこと_太陽に合わせて暮らす(7/8)

          エアコンの問題とその他の小さなこと_太陽に合わせて暮らす(6/8)

          06:エアコンの問題とその他  部屋は海まで300メートルほどの河口に面していて、古い分譲マンションとして計画された間取りは通風もしっかり考えられていて、おそらく風通しは良い方だと思う。それで、真夏の日中にどれくらい室温が上がるかはまだ未体験であるが、今のところエアコンの必要性は感じていない(もちろん、これから先数か月の様子を見なければならないが)<*注>  ただ、日中は仕事で不在なので、進入される恐れのない小さな窓を南と北で開放して出かけてしまえば、家に帰ってからの夕方の

          エアコンの問題とその他の小さなこと_太陽に合わせて暮らす(6/8)

          ヘアードライヤーとアイロンは使わない_太陽に合わせて暮らす(5/8)

          Photo by Daniil Onischenko on Unsplash 05:ヘアードライヤーとアイロンは使わない  アイロンは、アイロンがけが不要の素材の服を選ぶことで、日常困ることはほぼない。基本的にシャツは麻か、麻混のものを選ぶ。洗濯してパンパンと伸ばして干しておけば、ナチュラルな皺は素材の特性、チャームポイントである。最近は綿と化繊の混合でアイロン不要と書かれた服も多くあるから、これはそんなに特別のことではないかなと思う。  アイロンに比べると、ヘアードラ

          ヘアードライヤーとアイロンは使わない_太陽に合わせて暮らす(5/8)

          天井付けの照明器具を外す_太陽に合わせて暮らす(4/8)

          Photo by Sixteen Miles Out on Unsplash  建築や空間デザインに携わっていると、日本の家屋のあかりの使い方というか、照明空間の作り方というかについては、高度成長期にスタンダードとして広まったものが未だに有難がられて広まって定着していることへの驚きの方が強い。なぜ煌々と蛍光灯(いまではLED)を天井に付けるのだろう。ちょっとインテリアへの意識が高まると、間接照明や多灯照明、タスクライトなどの効果的な使い方を知ることができるはずなのに、なかな

          天井付けの照明器具を外す_太陽に合わせて暮らす(4/8)

          MEANWHILE CITY ”つかの間の都市(仮)”より⑧

          Photo by Alexander Dummer on Unsplash MEANWHILE CITY (つかの間の都市)のエッセンスを紹介していくシリーズ この本の中心とも言える「一時的な介入を成功させる10のステップ」をひとつづつ日本語で紹介します。 1.ゴールを共有することから始めよう Start with a shared goal https://note.com/240design/n/nbeff90e4c591 2.パートナーを見つけ、オープンマイ

          MEANWHILE CITY ”つかの間の都市(仮)”より⑧