<連載長編小説>黄金龍と星の伝説 ‐第三章/銅鏡の秘密‐ 第74話
道のり -3
そして、村人のほうへふりかえると、
「ゼムラの一族であろうが、あるいは、ほかの人びとのおこなったことであったにしても、
人間の作りだしたもので、
人間の棲むこの星を危機に陥れているいじょう、
その解決は――、
天に委ねられるべきではなく、
にんげん自らが、
人間社会のなかで解決しなければならない問題としてつくりだしているのです。
人間は、
神を拠り所としながらも、自らの足で歩かなければならない状況を、
自らの手で作りだしてきたのです。
その意味にお