見出し画像

フルタイム共働きで約1年の所感

子供が生後半年になるときに仕事復帰をして、もう少しで1年が経つ。子育てと仕事の両立がどのような様子になっているか、需要があるかは不明だが、自分の場合について語ってみる。

家族構成

母(わたし)38歳:7.5時間が所定労働時間の会社でフルタイム勤務。残業は基本的には無しで、繁忙期はちょこちょこ家で残業するスタイル。勤務先は、リモート不可のレガシー企業。
父 39歳:東京の大丸有エリアで勤務。風邪の時しかリモートできない。勤務時間は9時~20時くらいが普通、遅い時は23時まで勤務。
子 1歳

育児・家事分担

我が家には 育児・家事分担という言葉はない。
私たち夫婦世代が社会に出たころは、20時くらいまで働くサラリーマンというのはごくごく普通だったように思う。比較的保守的な業界で働いてきた夫の中に、育児や家事を分担するという頭は毛頭ない。
ということで、平日は私のワンオペである。

これに対して、自分より少し下の世代、例えば30代前半の女子に言わせると、こんな夫あり得ない、という話になるのだと思う。最近のノンフィクションの婚活特集で、婚活メンズが家事能力をアピールするために毎日目当ての女子に料理の写真を送ってアピールしていたのを見て、あまりにも世界が変化しているのを実感し、クラクラしてしまった。
だが、私は、自分がワンオペをすることについて、あまり文句はない。理由は単純で、私の年収よりも彼の年収のほうが高く、また出世した場合の年収の上り幅も大きいので、私が育児・家事を担ったほうがトータルで家計の収入が多くなるからだ。
もちろん、家事をしてくれる夫が羨ましくないわけではない。でも、望んだもの全てが手に入るわけでもないので、今日も私はワンオペである。

ジジババサポート

我が家はジジババサポートは基本的にはない。今年は年2回だけお願いした。
私の自宅及び実家ともに東京だが、行き来にはそれなりに時間がかかるし、自分が高齢出産だったこともあり親もそれなりに年なので、子供が風邪を引いたからといってジジババに預けるのも気が引ける。
また、私の母はキャリアウーマンで、私自身が祖母に養育されたおばあちゃん子。母よりも、祖母との精神的結びつきの方が強いのを実感している。子供には自分との間にきちんと精神的結びつきを作りたい気持ちもあり、他者に全部をお願いしようという気持ちになれないことも大きい。
なお、夫のジジババは地方都市に住んでいるので、サポート不可。服をよく送ってくれる。

家事の効率化・省力化・やらない化 について

もちろん、食洗器(大)と全自動洗濯乾燥機はある。その上で、

  • スーパー近距離の場所に住み替え

  • 各階ゴミ捨て場ありマンションで、いつでもゴミ捨て可

  • 通勤20分

  • 家に物をたくさん置かない(散らからない)

  • 洗濯物は洗うけど、畳むのは週末まとめて。できるだけ洗濯済みカゴの中から必要なものを取る。

  • 畳まない収納(下着類、靴下、子供服など)

  • ペアもの(靴下・箸…)、上下モノ(パジャマ・スーツ…)、小物等は同じものを複数買い、整理整頓や取捨選択の時間をカット

  • 子供のごはんは複数作って冷凍

  • 大人のごはんを作るときは、1回の調理で複数回分の食事や、翌日のお弁当を作る。同じ食事が続いたから何?という強い心を持つ。

  • 職場の昼休みに家事(子供の成長に合わせた情報収集や物品調達、買い物)

  • ふるさと納税では、ティッシュ・洗濯洗剤・トイレットペーパー・おしりふきなど、ちょくちょく調達が必要なものを優先的に購入。あっ、〇〇が切れた!やばい!を撲滅させる。余った枠で、米や野菜や豚肉などを頼み、冷蔵庫に何かしらある…はず…という状態をキープ。

などの小技を組み合わせ、なんとか金曜まで走り抜ける。あとは土日になんとか帳尻を合わせる。
ルンバは一時期使っていたけれど、溜まったゴミを定期的に捨てるのが面倒なのと、細かい部分を思った通りに掃除できないのがストレスでやめた。

保育園

子供は、徒歩5分程度の小規模園に通っている。
送りも迎えも母が担当。夫は、出勤が遅くていい日のみ、エンタメとして送りについてくる。そのスタンスに多少いらっとはする。
0歳児クラスなので、結構丁寧に子供を見てくれており、ある保育士さんのことは後追いするくらい懐いている。その保育士さんがいると、母親の手を離して大喜びでだっこされに行くので一瞬複雑な気持ちになるものの、そんなに安心できる相手がいることは本当に恵まれたことなので、感謝感謝。
0歳児クラスは延長保育できないので、必ず6時までにお迎えに行く。

発熱での途中呼び出しは結構ある。37.5℃を超えるとお迎えしなければいけないルールだけど、子供なんてちょっと熱がこもるとすぐに37.5℃超えてしまう。厳格な保育士さんと緩めの保育士さんがいて、厳格な保育士さんに気付かれてしまうとお迎えコールが鳴る。帰ってみると全然熱ないやんけ、ということも。ただ、ここら辺でカリカリしすぎると保育園との間でギクシャクしてしまうので、仕方ないことと割り切っている。保育士さんとの良好な関係により、融通してくれることも増えるので、できるだけ良好な関係を保つよう心掛けている。

子供が風邪を引きまくる問題、有給が減っていく問題

聞いていたとおり、子供は風邪を引きまくる。
3か月経ったら減るよ、とか言う人もいるけれど、うちの子の場合、減り始めたなーと実感できたのは復帰後8か月くらいだった。しかも、減っただけで、月に1回くらいは風邪引いている。
会社は、最近子育てにそこそこ力を入れ始めたらしく、子供が保育園休みの日はリモートでの勤務を許可してもらっているので、最低限の仕事は自宅からするようにしている。この扱いがブラックという話もあるだろうが、同僚に自分の仕事を丸投げにせずに、最低限の仕事をしておけることが精神衛生上良い面もある。そのため、会社にいないことは多いものの、自分の分担の仕事は自分で回せている(もちろん周りがサポートしてくれる面がないとは言わないが)。
会社からは、有給20日+子の看護休暇10日が与えられており、この休みの条件が世間一般の会社員よりやや良いだろうこともあり、お休みはこの範囲で収まっている。自分のために有給取るのは難しいが、とりあえず今年一年は我慢と思っている。

で、有給が減る以外に辛いのが、子供の風邪が必ず自分にも移ること。免疫の弱い子供の風邪なのだから、自分には移らないだろうというのは甘い見通しで、毎回かなり重めの風邪になってしまう。しかも、自分のためにはなかなか会社を休めない。出産前は健康体だったのに、今年は熱5回は出した。つら

寝かしつけ

子供が生まれる前は、寝かしつけとかダルそう…と思っていたが、二人でベッドに寝て、イチャコラできる最高の育児タイムで、楽しい。子供がベッド上で大暴れするので若干プロレス感もあり、体力がいつまで持つかは不明。一緒に寝てしまうのはお約束だが、仕方ないと諦めている。その場合は4時半くらいに起きたりして、早朝から家事を挽回する。

悩ましい問題

共働き夫婦の育児家事の負担割合は、夫婦間で決めるものである一方で、自分の会社の社員の側だけに負担が寄るのは問題、という側面もある。
我が家の場合は、私が育児ワンオペ。夫は平日何もしない。
これが夫婦間では納得の上だったとしても(諦めているだけかもしれないが…)、一方で同じ会社には、夫婦で育児・家事をきっちり分担している人もいる。そうなれば、彼らは、子供が原因のお休みも半分で済むし、半分は残業もできる。本来こうなるべきだよね、というのは教科書的にはそう。

でも、例えば年収が400万と1500万で、400万の仕事内容は所謂一般職だったら、そもそも家事育児と並行する前提の仕事という実態もあり、400万のほうが担当するほうが効率的だし、夫婦間でもその前提で結婚をしていたりする。会社としたって、400万じゃそんなにコミットメント求められないし。
…と、こんなふうに、このケースなら分かりやすいけれど、現実というのはさらに複雑で、ケースバイケース。だけど人に説明するときに、自分と配偶者の仕事内容と年収を説明するわけにもいかず…。

だもんで、上司に、「旦那さんは家事育児手伝ってくれてるの?」と聞かれると、モゴモゴしてしまう。その上司は、私の給料がそんなに高くないことももちろん知っているが、「給料低いですしおすし…」とも言いにくいわけで、そして別に給与交渉したいわけでもないのだから、藪蛇なことを言ってくれるな、と複雑な心境になってしまう。めんどくせえ

ただ、次第に、世間に向けて説明責任が果たせるような形が求められるように変化していくだろうし、夫側も分担を迫られるのが当たり前の世の中に変化していくだろうから、今はその過渡期なんだろうなぁ、と思う。そうなると最終的には、同程度のキャリア同士しか結婚が難しくなるよね、と思うなど。もう若年層はそうなっているのかしらね。

おわりに

こんな感じで、復帰して1年が経過しようとしている。仕事を休むことはあるし、誰もほめてくれないけど、がんばってる。がんばってるだろ、どう考えても。
でもこれが継続可能な形なのかは疑問なところで、仕事を時短したり、転職したり、辞めたりってのも、ありうる未来と思いながら、環境と体力が許すうちは、あまり気負わずに働こうかと思う。ちゃんちゃん。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?