門出余白

いたいのいたいのとんでいけ

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変身・断食人間

外国の作家さんの本を読むのはこれが初めてだったかもしれません。それまでは難しそうなので目を伏せていましたが、そう思っていた自分に後悔しました。こんな良い作品を読んでいなかったなんて…私は日本人の恥です。日本人の方とは良い意味で違くもっとカフカの小説を読みたい気持ちになりました。皆さんこれは絶対に読んだほうがいいです。

    • 謝るなら、いつでもおいで

      これは本当に悲しい事件でしたね。 被害者の遺族の気持ちを考えるとなんとも言えません。ですが加害者(被害者)には誰にも見透かせない闇があり、触れられない領域があるんだろうなと少し共感する部分もありました。おとなしいからと言って何も考えていないわけではなく人には言えない、もしくは言葉にできない何かが心の中にあるのです。それは大人には理解できないだろうし家族ですらわからないのだろうけど、こういう事件が起きてしまう事実に関しては心が痛いです。 子供も立派な人間なんだということを決して

      • 鬼畜の家

        いろんな児童虐待で殺されてしまった事件が書いてありました。加害者は加害者なりに殺人をするつもりはなかったと供述します。様々な加害者の証言から考えさせられることが多く、子供を育てるということの壮大な何かを知り家族へ大きな感謝を感じました。ここまで私が生きてこられたことは、私ではなく環境や周りの大人たちのおかげだと思うので、色々と思うことがあるなあと感じました。ぜひ目を閉じず読んでいただきたいです。

        • 幽霊汽車とこんぺい糖

          評価されている百合小説は読んだ後似た感覚になります。内容が似てるとかではなく読み手(私)の問題で、この感覚は他のステキな作品を読んだ後とは違く、心にぽっかり穴が開いてしまったような空虚な気持ちになります。ですがそれは悲しさや虚しさではなく、この作品独特の雰囲気にのまれ、壮大な何かに私は触れてしまったようなそんな感覚。柔らかく触れたらパチンッと割れてしまうしゃぼんだまのような儚い作品でした。この本が入手困難とされている意味がよくわかります。私はこの本の恋に落ちてしまいましたから

        変身・断食人間

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        • 日記
          1本

        記事

          独白するユニバーサル横メルカトル

          平山夢明節が炸裂してました。 短編なのに長編に感じてしまう濃い話がしきつめられています。これ一冊で平山夢明を語るのは難しいが、この一冊で平山夢明というエンターテイメントに圧倒されてほしいです。狂ってますよ本当に。 表紙から歪な感覚を味わえ、読めば読むほど残酷で美しいです。読んでしまったが最後、あなたはもう平山夢明の世界から抜け出せません。

          独白するユニバーサル横メルカトル

          あまがみエメンタール

          いやーいい百合でした。 文章で「ドキドキ」みたいなやつを見ると恥ずかしい気持ちになるんですが、そんな羞恥心を忘れさせてくれました。こういうのでいいんですよ。あまりにも片思いではただの恋愛小説になってしまうし、生々しい描写があると少し引いてしまうので難しいところですが、直接的に告白して付き合うだけが正解じゃなく言葉にしなくても分かりあっている少女2人の関係が良いんです。それは友情ではなく愛情で歪ながらも、お互いがお互いを求め合うのならもうそれは最高の百合と言えるでしょう。

          あまがみエメンタール

          砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない

          程よい百合の底には目に見えない2人の世界がある。生々しい表現はひとつも無く相手を思う感情に恋愛的要素があるのかまだ分かっていない初々しさがどこか懐かしく感慨深い。第二次性徴期の少女達の危うさは見てるこちらがドキドキしてしまう。少女たちは色んなことを吸収し壊れてしまいそうだが若さゆえに現実から目を背け記憶を改善する。そうやって大人になっていくんだろう。

          砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない

          3.16日記

          皆さん少年ジャンプ小説って読んだことありますか?私はないです。今少年ジャンプホラー小説の新人オーディションみたいなやつがやってるみたいで私は応募しないんですが考えてました。‘少年’って5歳から14歳までの世代を指すらしいですね。でも少年ジャンプって大人ばっか読んでるよねみんなまだまだ少年のままでいたいのかな?子供の気持ちを忘れないのと子供のままでいるのは違うけど大人ってなんか色々面倒くさそうなので心くらい子供でいさせてあげたいです。大人、明日も頑張れ!

          他人事

          嫌な小説とWikipediaで調べると必ずでてくる平山さんの作品なのですが、私は恐らく「瞬間怪談」で知りました。そして「独白するユニバーサル横メルカトル」この作品は思い出したくもないくらい嫌な話だと教えられホラー小説で私をwkwkさせてくれる平山さんのミステリー小説!?となり即買いました。特別な試練を受けた私は鬱耐性が限りなく強くちょっとやそっとのことでは「?」となってしまうので不安でしたが「独白するユニバーサル横メルカトル」やばかったです。ハマりました。なので平山さんの小説

          長門有希の憂鬱

          今日も好きなアニメキャラのことを話していきますね。 皆さんは涼宮ハルヒの憂鬱みたことありますか? 見たことない人はもちろんいないと思いますが、例外として見たことない人は見てください。絶対にだ。見たことある人に質問です。好きなキャラはいますか? 私は長門有希です!!!!!! 好きってなんで好きか聞かれたら難しいじゃないですか それと同じで、長門有希はなんで好きなのか聞かれたら難しいですね... だから私は、長門有希を”好き”ということなんですよね。 私は人間が苦手だったり、無

          長門有希の憂鬱

          ホルマリン液に写る自分を見つめ直す。

          「さよならを教えて」について書こうと思うが、出てくるのはつぎからつぎへと自分のことばかり。私は「さよならを教えて」について書きたいのか、「さよならを教えて」を書いている自分を書きたいのかこれでは分からない。 だからちゃんと「さよならを教えて」について書きたい。 私はなぜ「さよならを教えて」を書いている自分を書くようになってしまうのか? 私は読書感想文を書くのが得意だった。5枚でも10枚でも、書くのを苦に感じたことはない。もちろん思い悩んで書いてはなくただ勝手に頭に思いつく言

          ホルマリン液に写る自分を見つめ直す。

          長々と自分語りすれば共感や評価する人間が沸き、短くてもみんなと違うことをいえばまた誰かが共感し評価する。そんな文字で私のことを分かられてたまるかって思います。私は私でいることが怖くて何者かになるのがすごく怖い。だから私の中で色んな自分を作った。本当の自分と嘘の自分。家族の前の自分。友達の前の自分。オタクの人の前の自分。他人の前の自分。多くの自分を作った。本当の自分なんて結局なんなのかが分からなくなっていた。でも私は私のことをわかってくれる人といると心地いい。私のことが分からな