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夢の通過点。

同じ部活の二つ上の先輩でとっても尊敬している人がいる。

一人でレバノンに行って留学をしたり、とにかく思いつきとか直感を信じて、行動にうつせる人。
考えたことをたくさんの表現を使って言葉にして発信できる人。
人の心を動かすことができる人。
人の話を聞くのがとっても上手な人。

褒め出したらキリがない。

そんな先輩と念願のディナーをした時。
私は自分の夢について話させてもらった。

大学二年生だった。

なかなかまとまらない話を
赤ワインを飲みながら相槌を打ちながらゆっくり聴いてくれた。

その時の自分の夢が正確にどういうものであったかはあまりしっかりと覚えていない。
書き留めておけばよかった。

でも一つ覚えていることは

「世界を旅して回って、たくさんの人を笑顔にしたい
働いて、忙しくしていることがとても好きだ」

と思っていたことだ。

この夢を聞いて先輩はとても穏やかに笑って言ってくれた

「大学二年生の時の私とそっくりだ」

私はなんの話かわからなかった。
なんなら、その時嬉しさよりも、なんだって!と幼さを指摘されたような、まだまだだなって思われているような
そんな気持ちになっていた。

自分はその先輩のようになりたかったし、とても似ていると個人的に思ってしまっていたから勝手に対抗心を燃やしていたと言うことは大学二年生の私でもわかる。

しかし、そこから3年経った今、先輩の言った言葉の意味がとてもわかるようになってきた。

色んな後輩の話を聞くとき、懐かしさを感じる。
そしてその話に刺激を受けて、言いたくなる

「大学二年生の私を見ているみたい」

って。
それは相手を卑下しているわけではなく、単に真っ直ぐに進む姿に羨ましさというか、輝きを感じるからだと思う。

自分のやりたいこと、思い描いてきたことを言葉にすること
その言葉を否定せずに優しく抱擁してくれた先輩
そして単純に「その夢いいじゃん!」って言うだけじゃなくて

今の夢も素敵だけど、今後その夢の形は変わって行ってもいいんだよ

と言う意味も含めて
送ってくれた言葉、

「大学二年生の時の私とそっくりだ」


その意味まで含めて言っていたかはわからないけど、
とっても感謝してます。
その時とは知っていることも考え方も視野も何もかもが更新されて
やりたいことも手段も目的も変わって

でも、あの時言っていたことは通過点だったって
通過点を肯定してくれてありがとう
そして私はまだまだ成長していける!

決して今まで考えてきたことは無駄ではない。
通過点。

あの時飲み切れなかった赤ワインを明日また飲みに行ってみよう。
まだほろ苦いと感じるのだろうか。

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