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組織診までの不安や細胞診での痛み

セルフチェックでしこりを発見し、病院に行ったところ乳がんだと発覚。今日は乳がんの種類を知る為に、組織診を行う予定だ。


組織診とは、乳房の病変部に針を刺し、腫瘍を採取する検査です。
乳房に局所麻酔をかけて、そこに大きいスポイトの形をした機械を胸に刺します。
先生が採取する場所を決めたらボタンを押します。そうするとバチンッと大きい音がして、腫瘍が取れるのです。
私の時はバチンッと3回繰り返しました。


「組織診は痛いよ」と、主治医から聞かされていて、だからこそ不安で不安でしょうがなかった。元々痛い事は得意ではないし、注射も苦手だ。痛い事はなるべく避けて生きて来た。だからこそ細胞診までの1週間は頭の中が不安でいっぱいだった。


組織診の直前まで「痛いの嫌だな。」「どれくらい痛いのかな?」「どうしよう」「本当に嫌だ」「逃げたい」と顔には出さないし、やらなきゃいけないことはわかっているから行動にも出さないけど、心の中は混沌としていた。

祖母が付き添ってくれて、不安を和らげるために色々話しをしてくれたが、終始上の空だった。

「アオイトモカさんー診察室へお入り下さい。」

とうとう名前が呼ばれてしまった。

祖母に別れを告げ、ビクビクしながら診察室へ向かった。

コンコン…
「失礼します。」緊張の面持ちで診察室へ入る。

「アオイさんこんにちは。今日は組織診をやります。ちょっと痛いけどすぐ終わらせるから大丈夫だからね。」

と言われ、泣きそうになりながら「はい。」と答えた。

「では、上半身裸になってベットへ寝てて下さい。」
と言われ、服を脱ぎベットへ横になった。ベットに寝転がりながら、「怖い怖い怖いもうやだ帰ろうかな今ならまだ間に合うかな嫌だー!怖いー!」と、ジェットコースターの落ちる前のような心境だった。

「アオイさーん!入りますねー」と言って先生と、組織診に使う道具が入ってきた。

(あぁ…ついにこの時が来てしまったか…)と組織診に使う道具を見て思った。

「はいーちょっと冷たいですよー」と胸に消毒液を塗られる。

「すぐ終わらせるからねー。」と先生に緊張が伝わってしまったのか何回も言ってくれた。

「はいじゃあまず麻酔しまーす。ちょっとチクっとしますよー。」と言い、先生は乳首の1cm上辺りに麻酔の注射を指した。

満遍なく麻酔をかけるためなのか、注射針をいろんな角度にグリグリ動かしながら麻酔を注入していった。
麻酔が胸に注入される度に痛みが走った。

「じゃあ次は腫瘍の細胞取っていきますね〜」

遂に来た。

局所麻酔をしてるから普通は痛くないのだが、テンパる私は麻酔をしていても痛いんだ…と思い込んでいた。

先生が、局所麻酔をしたところに針を刺す。
そして中をグリグリして、所定の位置で先生がボタンを押す。
するとパチンッと音が出て、腫瘍が採取される。

グリグリされるのは麻酔がかかってるから痛くなく、寧ろパチンっという音が大きくてびっくりした。
先生にパチンって音なるよーって言われてたけど、ビビリな私は毎回ビクッと反応してしまっていた。

3回目の採取の時は、局所麻酔がかかっていないところまで針を刺していたので、痛かった。

「はいアオイさん終わりましたよー。」先生は胸にガーゼを当てて、手で胸を押さえつけながら言った。

泣きそうな顔になりながら「はい。」と答えた。

着替えをして先生から、
「検査結果は2週間後に出ます。」と言われた。

胸をガーゼで圧迫しながら、「ありがとうございました。」と診察室を出た。


祖母が心配そうな顔をして待っていてくれた。

「大丈夫だった?」

「うん。痛かったけど大丈夫だった。」

この後診察室の前で少し座っていたら看護師さんがアフターフォローしに来てくれた。









次回は「細胞診後の看護師さんのアフターケアとその後の覚悟」です。




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