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LEADING QUALITY社内読書会のポイントをまとめました

はじめに

プロダクト品質・プロセス品質について開発チームのメンバーと議論して、具体化したい思いを抱きながら、どうすれば一緒に議論できるか考えていたところ、LEADING QUALITYという書籍に出会いました。
「まえがき」、「訳者まえがき」、「序章」を読み終えたころ、一人目QAエンジニアのバイブルになる!これを皆で読むことで、QAエンジニアと同じ視線で会話できるのでは!と考え、読書会を企画し始めました。
本記事では、LEADING QUALITYの読書会のポイントをまとめました。読書会企画時の参考になればと幸いです。
なお、LEADING QUALITYの読書会を企画するに至った詳しい背景や読書会の様子、成果は会社ブログとして投稿しますので、興味のある方は今後投稿する会社ブログを楽しみにお待ちください。

読書会企画時のポイント

2024年3月時点で、今務めている会社にはQAエンジニアは私のみです。そのため、CTO、プロダクトオーナー、エンジニアリングマネージャー、テックリード、スクラムマスターといったロールのメンバーがLEADING QUAKITY読書会の参加者です。
このようなQAエンジニア以外のロールの方々に、LEADING QUALITYの価値を感じてもらえることを期待して読書会を企画しました。また、読書会終了後、参加者を巻き込んで、品質文化を具体化し、何らかの改善行動を起こせるようにしたいという目論見もありました。
このような背景をふまえて、読書会の進め方を考えました。
ポイントは以下の4点です。
・参加者を限定
・読書会をする章を選定
・章を読み終えるごとにワークショップを実施
・LEADING QUALITY 読書会の初回に訳者による講演会を実施

参加者を限定

CTO、プロダクトオーナー、エンジニアリングマネージャー、テックリード、スクラムマスターといったロールのメンバーを必須参加者とし、アプリケーションエンジニア(バックエンドエンジニア、フロントエンドエンジニア)は任意参加者としました。
その理由は、チームに影響を与えられるロールの人に深く考えてもらいたかったからです。少ないメンバーで認識を一致させながら、品質に対する考え方を波及させていきたいという狙いです。

読書会をする章を選定

他の技術書と比較して、ページ数が少なく、読みやすい点が本書籍の良い点です。一方、読み方を変えれば、1つの章に対して意見交換し、深く考えながら読み進めることもできます。私は、全ての章を読んで概要を理解してもらうよりも、1つの章に対して、参加者同士で深く考えながら進めたいと考えたため、あらかじめ読書会で扱う章を選定しました。
ちなみに以下の章を選定しました。
・第2章 3つの品質ナラティブ
・第5章 プロダクトの成熟度と品質
・第8章 チームと会社の成長指標
・第9章  ローカルペルソナ
・第10章 品質戦略のリード

章を読み終えるごとにワークショップを実施

読書会では、読んで気になった点や質問をメモに書き出し、それらについて意見交換します。気になった文章を書きだして、自分の考えをアウトプットすることで、学習内容の定着を図れると聞いたことがあります。(よく行われる読書会の進め方だと思います。)それに加えて、ワークショップを実施することにしました。LEADING QUALITY 第10章 品質戦略のリードには、品質戦略を定義するためのステップが掲載されています。

ステップ2:スタート地点を評価する
〔中略〕
現在の品質ナラティブ
社内の品質ナラティブを知ろう。

LEADING QUALITY P104

このようなステップに書かれている問いかけをワークショップ形式で実施します。
学んだことをすぐに自分事として、考えてもらうことで、少しでも記憶に残り続けることを狙いました。読書会の最後にまとめてワークショップする方法も考えましたが、「人は学習したことすぐに忘れてしまうものである」と聞いたことがあるので、読み終えた章毎に何らかのワークショップを行うことにしました。

LEADING QUALITY読書会の初回に訳者による講演会を実施

LEADING QUALITY 読書会の初速を上げる、つまり読書会で得られる知識、成果を早く参加者に体感してもらえることをねらい、講演会を企画しました。
何事も一番始めが大事です。普段、深く考えてこなかったことに対して、学んでいくことになるため、初回で参加者の理解が躓くと、読書会が参加者にとって有意義な時間にならないと考えました。すでに訳者によるLEADING QUALITYの講演会は終わっており、非常に有意義な会でした。詳細は会社ブログでお伝えします。Markさん、ありがとうございました。

さいごに

現在、これらのポイントで読書会を進めていますが、このやり方が最善だったのか今も自問自答しています。LEADING QUALITY読書会終了後、この点について振り返る予定です。こちらも何らかの形でアウトプットします。
読書会の企画段階から色々と考えたことをまとめてみました。企画時に考えていたことをアウトプットするだけでも、色々と振り返ることができ、学びを得ました。
私が挙げたやり方にとらわれず、皆さんの組織でLEADING QUALITYの読書会を社内で企画してはどうでしょうか。

LEADING QUALITY⇩

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