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「突然のメール失礼いたします」が本当にそうだった件

ちょっとイラッとしたことがありました。

今まで全く付き合いの無い、大手のピアノ買取業者さん(“Aピアノ”とします)からメールが届きました。

内容としては、「当社の会社名“Aピアノ”で検索をすると、広告枠に御社の広告が出てしまうことがあるので、“Aピアノ”と言うワードを除外設定してもらえませんか?」

調べてみると、いわゆる「リスティング広告の紳士協定」と言う文化によるものらしいです。

自社の名前が検索されたときに、Googleに関連性があると判断されて競合他社の広告が出ないよう、その相手方に自社の名前を事前に除外ワードとして設定してもらうと言うもの。

簡単に言えば、「うちの店に向かってるお客さんにおたくの店の看板が見えると困るので、お客さんが通るときは隠しておいてもらえません?うちもそうするので」と取り決める感じ。

お互いにやっておけば、どちらも邪魔しないよねというもので、それをお願いされたわけなんですが…

なんか釈然としない、この気持ちはなぜだろう。

付き合いの無い業者さんからの急なメールで、しかも文面がネットに転がっているテンプレそのままだったからかもしれません。

そのテンプレ自体が、何か一方的で誠意のないものに感じたからかもしれません。(すぐに出てきたテンプレ↓)

この記号の部分を置き換えただけのメールでした

おそらく誰でも知っているレベルの大手業者が、個人の調律師相手にチマチマしたことやってるなと感じたからかもしれません。

ピアノ業界の、お客さんを信頼していない古き悪しき面を感じたからかもしれません。

そもそも「紳士協定」と言う、プラットフォームの不完全性を自治で埋めようとするやり方に嫌悪感があるからかもしれません。

もちろんお付き合いのある業者さんからのご相談であれば検討しますよ。ある意味こちらを脅威たりうると感じてくれているということでもありますし。関係性のある中で、お客さんを迷わせないという意味であれば「紳士協定」と言えなくはない内容です。(紳士を自称する人に本当の紳士はいない、と言うのはまた別のお話)

はじめましての連絡でこの内容を送られて、気持ちよく申し出を受ける人っているんですかね?僕は好きじゃないやり方です。誠意が無い業者さんだなと感じたので、これからもお付き合いをすることはなさそうです。

あまりこういった内容はnoteにふさわしくないのかなとも思いますが、同業者さんに同じような連絡が来た際の参考になるかもと言う大義名分のもと記事にしました。

いや実際、メールに「商標」とか入っていると、やましいことが無くてもちょっとドキッとしますよ。

まとめると...

  • 「リスティング広告の紳士協定」自体は悪いことではないけど賛否両論ある。(紳士協定の申し出を受けないことをHPに明示している企業もある)

  • この申し出に対応する義務は無い。気持ちと関係性次第。

  • 一方的な「お願い」をするときはテンプレや少しでも脅すようなニュアンスの文言は使わない方が良さげ。


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