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マスターズゴルフの祭典

米経済誌のフォーブスがマスターズの総収入を検証! 本当はもっと収益が上がる?
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3年ぶりに通常数のパトロンがコースに戻った2022年のマスターズ・トーナメント。大会3日目の9日の朝、今年の賞金総額が発表された。マスターズの賞金は例年この第3日に発表される。一説には同年のマスターズの総収入がこの賞金に反映されるとも言われるが、絶対的な秘密主義のオーガスタ・ナショナルGCはその理由を発表することはない。

今年の賞金総額は1500万ドル(約18億7500万円)、優勝賞金は270万ドル(約3億3750万円)で勝利したスコッティ・シェフラー(米国)は前年覇者の松山英樹が獲得した207万ドル(約2億5800万円)を大きく上回った。

そのマスターズを米経済誌のフォーブス誌が収益を試算、2022年のマスターズ・トーナメントの総収入はずばり“1億4200万ドル"、日本円にして約177億5千万円となった。が実はこれはまったく多くないという。例えばUSGA(全米ゴルフ協会)が主催する男子メジャーの全米オープンは1億6千万ドル(約200億円)なのだそう。

マスターズの総収入の打ち分けも発表されている。

1.マーチャンダイズ、つまりロゴなどが入った帽子やシャツなどのお土産で、これが6900万ドル(86億2500万円)

2.チケット収入が3900万ドル(約48億7500万円)

3.海外でのTV放映権が2500万ドル(約31億2500万円)

4.コース内での売店(飲み物や食べ物)が800万ドル(約10億円)

とされた。特筆すべきは米国内でのTV放映権料がまったく大会には利益となっていないこと。マスターズは米国内では予選がスポーツ専門ケーブルのESPN、決勝はネットワークのCBSが放映する。

マスターズのスポンサーは6社だけ。AT&T(大手通信会社)、デルタ航空、IBM、メルセデスベンツ、ロレックスにUPS(大手貨物運送会社)。そのお陰で放映中は1時間にコマーシャルは4分だけと制限されている。

スポンサーから得る収入はテレビ局が放映に必要なプロダクション経費となり、一部はVIPのパトロンを接待するイベントにも使用されると説明された。一方全米オープンでは少なくともUSGAは放映権で9300万ドル(約111億6200万円)を得ているという。またこれらのスポンサーはコース上に一切看板など出すことはない。たしかにマスターズではそんなサインは一切なく、コースがあれだけ美しく映し出される理由だろう。

しかしフォーブス誌によると放映権はオーガスタ・ナショナルGCがその気になれば1億ドル(約125億円)以上の収益が上がる。また抽選で売られるチケットは練習日が75ドル(約9375円)、大会の1日チケットは115ドル(約1万4375円)、本戦4日間を観戦できる“バッヂ"は375ドル(約4万6875円)で他のメジャーと比べて圧倒的に安価。
ただしかなり入手困難ゆえにチケットエージェンシーではプレミアがついて本戦のチケットなどは一日1700ドル(約21万円)。バッヂは6千ドル(約75万円)などという値段で売られている。またコースの売店で売られているサンドウィッチは1.5ドル~3ドル(約190~375円)やソフトドリンクが2ドル(約250円)と確かにすごく良心的な値段だ。

フォーブス誌はオーガスタ・ナショナルGCがその気になって他のメジャー大会のように収益を上げれば、現在の収益に簡単に2億6900万ドル(約336億円)を加えることができるとした。(文・武川玲子=米国在住)<ゴルフ情報ALBA.Net>


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復活Vの松山英樹、テレビで語った”率直な感覚”に「正気とは思えない」インタビュアーうならせる【武川玲子コラム】

2024年2月20日 14時08分 中日スポーツ  

◇コラム「米ツアー見聞録」

なんともめまぐるしい1週間だった。カリフォルニア州ロサンゼルス郊外のリビエラCCで行われた米男子ツアーのジェネシス招待(18日終了)は松山英樹が最終日に鮮やかな62をマーク、6打差を逆転して2年ぶりの勝利で米ツアー通算9勝目を飾った。

 記録的なスコアにも松山自身のショットの感覚は「どこ行くか分からず、3オーバーを打ったような感覚」と米テレビ放映で激白。「コースレコードに1打足らずなのに? 正気とは思えない」と女性インタビュアーをうならせた。

画像松山英樹(AP)

 一方で「パットとショートゲームだけで優勝できたのは初めて」と小技の重要性を実感。「このショットでも勝てるんだという自信もついたし、パッティングをもっともっと磨いていかなければいけないなって改めて思った」と胸中を語った。常に完璧なショットを求めるゆえに、うまくいかなければフラストレーションをためてしまう松山だが、「完璧でなくとも勝てる」という新たな境地へと向かう転機になるかもしれないと思わされた。

 松山が残念がったのは大会のホストを務めるタイガー・ウッズ(米国)からトロフィーをもらえなかったこと。昨年4月のマスターズ・トーナメント以来の実戦復帰で開幕前から会場はタイガー登場で大騒ぎ。しかし、体調不良のため第2ラウンドの途中で大会から棄権、コースには救急車が駆けつけるなど一時は騒然とした。

 翌日になり「インフルエンザと確認された」とウッズ自身がSNSで発表。そのため最終日もコースを訪れることができなかったが「一日中ヒデキの素晴らしいプレーをテレビ観戦していた。6打差逆転は本当に特別な勝利だ」と松山の勝利を祝った。

 米ツアー11年目の松山はまもなく32歳。これから熟練の戦いぶりが見られるのかもしれない。 (武川玲子コラム 全米ゴルフ記者協会会員)

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