見出し画像

無理ですね、日本では

このままでいいのか、と云われ続けて30年~それから何も進まなかった日本の超現実

日本が馬鹿だと言っているわけではないので気を悪くしないでください。と深々と頭を下げた。私は苦笑しながら、「是非その話を偉そうに胸を張っている経産省に聞かせてください」。

日本企業の意思決定の遅さは、致命的だ。経営者に能力がないのだろうが、リスクを取れない企業文化も問題だ。日本企業が社内で会議を開き、稟議書を作り、役員会で決裁を取るまでに、ライバル国では1世代分の開発が終わってしまう。

ソニー、キヤノン、ニコンなど得意分野で世界最先端を行く企業はあるが、これらの分野は主戦場とは言えないという。これからの世界を制するのは、数多くの最先端企業が、最高レベルのスパコンをとことん使いこなしAIであらゆる課題を解決できる国だが、残念ながらそうした大きな構想が日本政府にも企業にもない(ちなみに、それを実現する可能性を持つのが、あの「PEZY社」(助成金不正受給で問題となったスパコンなどのメーカー)の斉藤元章氏くらいかなという意外な話も出た。)。 文中記事部分抜粋

まあ、今頃こんな井戸端議題で論じあってもなにも出ませんが、リーマンショック以降の右肩さがり下降線は、いっこうに止む気配もないです。
2020オリンピックとその後の世界疫病と良い悪いはいろいろありますが、ご承知のように、金塊の山(日銀紙幣増刷マシン)は、貧乏人の知らないところでは山とつまれ、日々、それを眺めて喜々としているカテゴリーも存在するのでしょう。

その記事を検索していて、「齊藤元章」という天才人物がありました。スパコンの天才と謳われた「齊藤元章」でしたが、元社長懲役5年判決ペジーのスパコン詐欺「齊藤元章」として、その舞台から姿を消した。

その諸説いろいろありますが、スタップ細胞(小保方氏)事件でもそれに近似していて、真相がよくわからないまま、司法の裁定によって息の根が止められる。またそこに自殺者が出て、すべてが闇に包まれるというパターンは、数限りない。
そうした話は憶測で論じることは憚られますが、「はめられた」、という仮説がどうしても払拭できないのです。
なぜならば、もしそれが正道を歩いて日の目を見たとき、その不利益を被るのがだれかと考えれば、答えは一つしかない。あえてそれがだれとは云いませんが、賢い頭脳で判断すれば一目瞭然です。

そんなことを30年間もやってきて、さあこれから「クールジャパン」だといったところで、だれも踊れないし、その肝心の踊り手は前年度倒産件数過去最多で、シャッター通りに枯れ草が転げまわる、あの風景です。

もっとも、これ以上、下がれない底辺であれば、あとは上昇ですが、だれもそれが最低限度だと、皆が認識また宣言されないことに苛立ちが解消されないのでしょう。
それが貧乏人たる所以で、「ロックフェラービル」を買い叩いた「日本ハゲタカ」組は今、なにしているのでしょう。一斉にシンガポールで悠々自適な生活でもしているのでしょうか。

でもね、老後年金世代になってやっぱり日本が良かった、と今更いわれてもね。

台湾「TSMC」5ナノメートルレベル、日本は無理だ

最先端TSMC誘致 驚愕の真実 古賀茂明〈週刊朝日〉
2022/7/5(火) 6:00配信AERA dot.
「無理ですね」。
 言いにくそうに私の顔色を窺いながら答えたのは、台湾のある半導体企業関係者(A氏)だ。私の問は、「日本の半導体復活プランは成功するか」だった。

 現在、半導体で世界トップを行く台湾のTSMCは5ナノメートルレベル(1ナノメートルは10億分の一メートル。
 半導体回路の線幅。小さいほど技術水準が高い)の半導体の量産に入り、米国などの先端企業に供給している。現在はさらに3ナノについても試験的に供給を始めるところだ。これを追いかけるのは韓国のサムスン電子だけ。2社以外に5ナノを作れるところはない。日本が作れるのは、さらに4世代前の28/32ナノまでだ。
 今後の競争は3ナノから2ナノへと進むが、A氏によれば、7ナノが作れずに5ナノや3ナノを作ることは出来ない。したがって、10年前の4~5世代前の実力しかない日本勢が最先端半導体の世界に復帰することは最初から無理なのだ。
 ただし、これは「製造」の話で、5ナノを使った自社用の半導体の「開発・設計」には、世界のIT企業なども参入する流れになっている。アップルやメタ、テスラなどだ。
 日本にも、ソニー、キヤノン、ニコンなど得意分野で世界最先端を行く企業はあるが、これらの分野は主戦場とは言えないという。これからの世界を制するのは、数多くの最先端企業が、最高レベルのスパコンをとことん使いこなしAIであらゆる課題を解決できる国だが、残念ながらそうした大きな構想が日本政府にも企業にもない(ちなみに、それを実現する可能性を持つのが、あの「PEZY社」(助成金不正受給で問題となったスパコンなどのメーカー)の斉藤元章氏くらいかなという意外な話も出た。)。
 さらに彼の言葉は続く。日本企業の意思決定の遅さは、致命的だ。経営者に能力がないのだろうが、リスクを取れない企業文化も問題だ。日本企業が社内で会議を開き、稟議書を作り、役員会で決裁を取るまでに、ライバル国では1世代分の開発が終わってしまう。
 では、そんな日本なのに、世界最高水準の技術を持つTSMCがつくばに後工程を中心としたハイレベルの研究所を作り、熊本には1兆円をかけて半導体の新工場を作るのは何故かと聞くと、「日本には後工程で高い技術を持つ企業がある。その技術を使ってTSMC用の先端技術を開発するためにつくばに出るが、成果は全部TSMCに帰属する仕組みらしい。熊本で作るのは、大して儲からない2~3世代も前の半導体だが、日本の自動車メーカー向けに確実に売れる。日本政府が巨額の補助金を見返りなしでくれるというので、それなら損はないというところではないか。経済産業省が大臣のメンツをかけて何が何でもTSMC誘致という姿勢だったので、足元を見られたんでしょう」という答えだった。
 私が推測していたとおりだったが、それにしても政府の愚かさには呆れるばかりだ。
 最後に、A氏は「すみません。少ししゃべり過ぎました。日本が馬鹿だと言っているわけではないので、気を悪くしないでください。」と深々と頭を下げた。私は苦笑しながら、「是非その話を偉そうに胸を張っている経産省に聞かせてください」と答えておいた。
※週刊朝日  2022年7月15日号


2022年07月05日記事

スパコンの天才齊藤元章

あと10年で、6リットルに73億人の脳が収まる:PEZY Computing齊藤元章が描く「プレ・シンギュラリティ」の衝撃 
EVENT2015.08.25  #wiredai |  WIRED.jp

9月29日に開催する「WIRED A.I. 2015」に登壇するPEZY Computing創業者・齊藤元章。学生時代から日米で10社もの会社を立ち上げてきた異色のシリアルアントレプレナーの齊藤は、自らがつくるスーパーコンピューターが、シンギュラリティの到達をもっと早く実現させると言う。画像WIRED.jp
冒頭記事引用

WIRED


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?