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【読書001】東野圭吾『麒麟の翼』を読んで解説してみた〜悪事は必ず明らかになる〜(読了7度目くらい)☆ネタバレ注意☆

 こちらの記事では、2011年3月に刊行(2014年2月に文庫版が刊行)された東野圭吾作『麒麟の翼』の読後の感想をまとめたものになっています。一部、ネタバレを含みますのでご注意ください。Amazonのリンクはこちらから👇



1.はじめに(舞台と事件の起こりについて)

 『麒麟の翼』の舞台は、東京都中央区にある”日本橋”とその周辺になっています。一度行ったことがありますが、日本の道路交通の中心であり、ビジネス街(金融街)のイメージが強いです。タイトルも日本橋の中央にある麒麟像から付けられているんですね。

 物語のスタート、事件の起こりもまさに麒麟像の下から始まります。麒麟像にもたれかかるようにしている腹をナイフに刺された男性。窃盗を行った上、道路を飛び出し車にはねられた容疑者。事件によって、被害者が務めていた会社でのとある”悪事”が暴かれ、事件の関係者はマスコミなど世間に揺さぶられていくこととなります。

2.水天宮と日本橋が持つ意味

 事件は、被害者が生前に日本橋七福神巡りを行っていたのではないかということが分かり急展開を迎えます。七福神のうちの1つ、安産・子授かり祈願で有名な水天宮が事件解決の重要な意味合いを持つようになります。

(日本橋七福神巡りの公式サイトはこちらです👇)


 事件の解決によって、なぜ日本橋や水天宮でなければならないのかが明らかになっていきます。登場人物ひとりひとりの人生においてこの場所がとても重要な意味を持っていたことを知り、読者は深く感動します。

3.悪事は必ず明らかになる

 『麒麟の翼』を読み終え、得られる教訓は”悪事は必ず明らかになる”こと、そして、”(悪事に対してだけでなく)人生を偽らずに現実と真摯に向き合うことの大切さ”ではないでしょうか。どんな人でも過失や間違いはあると思います。それを隠しながら自分を偽って生きていくのか、小さな事でも行動を起こし償っていくのか、この物語によって問われていると感じました。

 一度きりの人生、取り返しのつかないこともあるかと思いますが、これからの行動次第によって状況を変えることができ、未来に羽ばたいていくことが出来るのでは無いかと日本橋の麒麟像を見ると感じます。

4.最後に(まとめ)

 こちらの記事では、東野圭吾作『麒麟の翼』について解説してきました。まだ読んだことの無い方にはぜひ手に取って読んで頂きたいと思います。最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

 今後はこのような読書に関する記事の投稿も増やしていきたいと考えております。よろしくお願いいたします。本日は以上です。

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