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【世代論】氷河期世代の最後の最後、80〜82年生まれがもたらす”半径5メートル”の社会運動

どうも、こんにちは。kei_tenです。

今回は、氷河期世代の「希望が持てる話」をしたいと思います。


※ポッドキャストで音声配信もしています!

■虐げられ慣れてるのが切ない氷河期世代の人たち

氷河期世代とは「失われた10年」に社会に出た人たち(大学生だと1995年〜2005年卒)のことを指し、就職だけでなく社会に出た後も恵まれない環境下にあり、「ロスジェネ世代」とも呼ばれています。

佐々木俊尚さんのVoicyで、4/26に配信された回で氷河期世代に言及しいたものがあり、あまりに的を射ていて切なくなっちゃいました笑。

話の要約:

  • 厳しい環境を跳ね除けて地位を築いたという自負があり、その辛さ・苦しさを押し付けがち

  • その結果、「40代老害説」が話題に上がるようになった

  • ラジオ番組「飯田浩司のOK!Cozy up!」でこの話題を語ったところ、X(旧Twitter)上で老害呼ばわりに納得&反省のポストが多かった

  • 良いことではあるけれど、あまりに素直に頭を下げすぎではないか?

  • 上の世代へのアンチテーゼ、虐げられることに慣れすぎているのが原因かもしれない

  • また、個人での発信や活動はあるけれど、団塊ジュニアとして人数が多い世代なのに「世代でまとまっての社会運動」を起こさなかった(これも上の世代へのアンチテーゼ?)

※飯田浩司さんの放送はここちら(12分くらいから)

ぼく自身も氷河期世代の最後の方。本当によく理解しているなぁと感心しつつも、切ない気持ちになりました。

とはいえ、必ずしも「上の世代へのアンチテーゼではない」と思うところも。

なぜなら、自分と同じ1980年〜1982年生まれについては「価値観の変化があった世代」という見方を、ぼくはしているからです。

社会運動って世の中に向けて発信していくだけでなく、「“半径5メートル”という身近なところから世の中を変えていく」ってやり方もある。そんな価値観が芽生えた世代でもあるんです。

特に80〜82年生まれの中に、身近なところから世の中に変化をもたらした(これからも)方々がいるので、3つのジャンルを取り上げて、お伝えしようと思います。

■次世代型の政治経済メディアを創る“日経テレ東三銃士”

“日経テレ東三銃士”というのは、僕が勝手につけたネーミングです笑。

その3人は、高橋弘樹さん・後藤達也さん・豊島晋作さんです。彼らはまさに80〜82年生まれ。同時期に採用された人事担当の方は優秀ですね!

画像引用:左よりReal Soundテック/毎日新聞/Forbes JAPAN

高橋弘樹さんは、あの成田悠輔さんを世に出した方であり、他にも様々な学者をYouTubeで紹介し世に広める活動(?)をしています。

後藤達也さんは、もっとカジュアルに経済を知りたい・学びたいという人に向けて、フリーで経済に関する情報発信をしています。
経済に興味があるのは、新聞を買って読む、という意識の高い人ばかりではないという視点はさすがですね。

豊島晋作さんは、まだテレ東に所属していて、近年になって冠番組のWBSキャスターに就任しましたね。YouTubeのテレ東Bizでも、国際情勢や政治経済のテーマを深掘りして解説しており、記者・ディレクターとしても非常に優秀です。

彼らの紹介文だけでも伝わると思いますが、「次世代型の政治経済メディア」を創る人たちだと考え、今後の活動にも注目しています。

■若手芸人の“その後”の選択肢を広げた2人

次に、お笑い芸人の2人を紹介します。キングコングの西野亮廣さんとオリエンタルラジオの中田敦彦さんです。

画像引用:左よりPRESIDENT Online/東洋経済オンライン

この2人は賛否がある方ではありますが、「若手芸人の“その後”の選択肢を広げた」という意味では、歴史的にも評価されるべきだと考えています。

一般的には、若手芸人がブレイクした後は情報番組のキャスターやラジオパーソナリティに落ち着くことが多く、マスコミ芸能の枠内での活動に限られていたように感じていました。

それぞれ得意を伸ばす形で、オンライン・サロンやYouTubeといった「ファンとの共創」的なアプローチは、これからの在り方を示してくれたように思っています。

■ミュージシャンとしての在り方、音楽性のレンジを広げた。

最後にミュージシャン(アーティスト)を取り上げます。

代表的なのは、宇多田ヒカルさん、サカナクションの山口一郎さん、サケロックの星野源さんとハマケン(浜野謙太)さん。

画像引用:左よりORICON NEWS/FASHION SNAP/Vogue Japan

音楽性はもはや説明不要ですが、J-POPのレンジを広げるような、そんな創造性が、彼らに共通しているように感じています。

もうひとつのポイントが、「ミュージシャンとしての在り方」ではないでしょうか?

ミュージシャン=アーティストと呼ばれるようになって久しいですが、彼らは自由に「表現者」として活動しているように、ぼくの目には映ります。

例えば、宇多田ヒカルさんの「Goodbye Happiness」は、まだYouTuberがここまでの存在ではなかった2015年に、YouTube風のMVを作って話題になりました。
しかもこの時期って、ミュージシャンとしての活動を休止してたんですよね。だからこそYouTubeとの親和性も高かった。

一方、星野源さんはMVの後半は“おふざけ”というスタイルでずっと続けていましたよね。
ファンの間ではよく知られている「ニセあきら」が、バカ売れした「SUN」のMVで取り上げられたのは良い思い出。

サカナクションの山口一郎さんは、LIVEスタッフなどをひっくるめて“Teamサカナクション”という言い方をされています。
今年は2年ぶりの全国アリーナツアーが復活となり、下記ティーザーが配信されましたが、音響にこだわった“Teamサカナクション”で挑む姿勢が伺えます。

仲間を想ってネーミングするってのは、他愛もないことかもしれませんが、それが何だかぼくの心に響きました。

ネットの時代、個々がメディアになれる時代になって、そういった価値観が見える化してきたように感じるのです。

■彼らもぼくらも、切ない現実の中で切磋琢磨してる

氷河期世代の最後の最後である、80〜82年生まれ。
意外と切ない人たちではない、という印象にもなりますよね?

世の中に変化をもたらす、面白い活動をされている方は、もっともっといるはずです。
また、自分たち世代以外にも、当然面白い活動をしている人がいますし、世の中に変化をもたらしているはすです。

とはいえ、切ない現実の中でも切磋琢磨しているはずなので、皆が生き生きと社会活動をしていけるよう、ポジティブメッセージを発信し、元気づけていきたいものです。

ではまた!kei_tenでした。


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