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ここまで来たのに

銭湯に来たのに、風呂に入る意欲が足りない。 20時半、銭湯に着く。 机スペースに向かう。 スマホを意味もなくみる。 楽器がほしい。楽器のレビューをひたすらみていた。本当に楽器がほしいのかよくわからなくなってきた。 そろそろ風呂に入ろうとする。 ロッカーに全ての荷物を放り込む。鍵を閉める。 その後ずっとトイレにいる。 現在の時刻21時46分。 そろそろ従業員とかにノックされてもおかしくない。 いや、ほんとにノートとか書いている場合じゃなくて 早く風呂に入れよ そのとおり

    • ニュートラル

      ニュートラルな状態で居たいな、と思う むずかしい。 ニュートラル、どこにも力が入っていない状態、外界からじぶんを断ち切ってどっしりと居たい だけど実際は知らず知らずのうちに3速くらいでずっと走っていてそれがいちばんニュートラルな状態だと思い込んでいたりする。 喋り方もそう、文面上でもそう。 心をうまく反映した文体、ことば、リズム 余白 空白 本当にむづかしい。 先日セグウェイに乗りました。 セグウェイは意外とニュートラルかどうかがわかりやすくみえる。 どこにも力をか

      • 満員電車に1ぴきの虫

        人間100匹が運ばれる満員電車に虫が迷い込んできた。人間100匹は虫1匹に騒然とした。不快そうな顔をしたり、すこし叫んだり、屈んだり、素早く身を横に庇って避けたりした。 ライブ会場の一体感。グルーヴを感じる。虫の飛び方にあわせて電車内が波打つ。不規則なリズムで波打つ。虫の動きにあわせてざわめきが揺らぐ。スマホから目を離して皆で必死に虫の行方を追う。決して見逃さない! わたしはというと、人間100匹のことを観ながらとてもバカだなあ、とこれを書いていた。アイツが飛んできたって

        • 青春18切符

          2日あれば、神戸にいける。奈良にいける。敦賀にいける。諏訪にいける。浜松にもいける。 すこし頑張ったら、岡山にいける。徳島にもいける。和歌山にも行けるけれど、そこから先は車がないと厳しい。金沢も物理的にはいける。山梨にもいける。静岡だって三島だって沼津だって行ける。けれど、座席は横長型で疲れるということも、時間がとてもとてもたくさんかかることも身をもって知っている。 とんぼ帰りでいいなら在来線で広島もいける。長野だっていけるし、きっと神奈川もいける。だけどちょっとアレはあ

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          位置エネルギーの充填

          なんだか足りない。 足りないから動き回ってみる。 車で。じぶんのからだを使うにはすこしあつすぎるので、 車ではしるのは、とてもすきだ。 アクセルを踏めば前に進む、わたしは今だけどこにだっていけるような気がする。深夜の22号線、真夜中午前の23号線。ひたすら踏む、踏む、進む。踏む。 知っているような、しらないような景色はうしろに流れていって、すこしだけ不安になる。 不安は大きすぎるとからだに毒だけど、すこしくらいはあったほうがよい。 いつもはきかない、低音がずどん、ズドン、

          位置エネルギーの充填

          ご自由におかきください、

          「ご自由におかきください」の言葉で却って自由じゃなくなる。ご自由に、と言われて自由になれた試しがあっただろうか。自由の裏に言外に含まれた制約を肌で探って並び立てるところからはじめてしまう。そうすると案外自由ってやつは自由じゃない。 周りをみて、自分の役割はここだなって普段よりも空気を読まなきゃいけない気がする。わたしは自由のもとではうまく喋れない。だから自由、ってやつを最大限楽しめる人間は強い。密かにずっとあこがれている。枝葉を切り落としていくみたいに自由の中に、その制約に、

          ご自由におかきください、