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僕たちに「ブロックチェーン」はいらない 〜Aerialチームの座標ゼロ〜

noteにたどり着いていただきありがとうございます。

株式会社Aerial Partners(読み:エアリアルパートナーズ、以下「Aerialチーム」)代表の沼澤健人です。 Twitterでは「二匹目のヒヨコ(※)」として活動しています。

Aerialチームは2017年から、仮想通貨交換業者やDapps開発事業者を中心とするブロックチェーン企業、そして個人の仮想通貨(暗号資産)利用者のサポートを行っています。


今回、Aerialチームがどんな想いで事業に取り組んでいるか、どんな未来を想像し、そして創造しようとしているのかを発信したいと思いnoteを始めてみることにしました。

Aeiralチームが今後実現を目指す世界観の共有に先立って、僕のはじめてのnoteでは、僕たちに「ブロックチェーン」はいらないという言葉の意味を、Aerialチームの発足から現在に至るまでを振り返るかたちでお伝えしたいと思います。

※Twitterアカウント名の由来は僕がもっとも憧れている同世代起業家へのオマージュです。本人からは「いいタイプの二匹目ですね」と、公認(?)をいただいています。


嵐の前兆を感じた2017年春

まだ記憶にも新しいと思いますが、仮想通貨市場が加熱した2017年、その兆しは春頃には顕著になっていました。

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画像はCoinMarketCapより引用

2014年のマウントゴックス事件以来、ブロックチェーン技術のもつ可能性に魅せられて少額のビットコインを有していた僕は、仮想通貨価格の急騰の中、自分の仮想通貨取引により生じる所得を正確に計算することができないのではないかと、自分ごととして心配をするようになっていました。

2019年の今でこそ、金融庁や国税庁によるルール整備・モニタリングや、業界団体の自主規制、そしてそれぞれの事業者の努力によってユーザーが安心して利用のできる環境が整いつつありますが、当時はルール不在、そして損益計算に必要なデータも取得できないような状態だったんですね。


そして、2017年の夏には、仮想通貨の投資家が100万人以上の単位で取引を行っているような状況となり、このままでは確定申告期にはブロクチェーン業界全体に混沌が待ち構えていることは容易に想像できました。

それは、ごく個人的な問題がふくらんで、社会課題となっていく輪郭を掴むような体験だったように思います。

そんな中、大好きなブロックチェーン業界に自分なりの貢献をしたかった僕は、まずは仮想通貨利用者に啓蒙をするべきだと考えて、二匹目のヒヨコとしてTwitter上で情報発信をしたり、勉強会を開催したりと動くようになっていきました。

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2017年の夏に行った仮想通貨の税務に関する勉強会の様子。この頃は、まだTwitterのフォロワーさんもほとんどいませんでした。


「二匹目のヒヨコ」から「Aerialチーム」へ

当時行っていたTwitterの無料DM相談が、朝から晩まですべての時間をつかっても対応できなくなってきた2017年夏頃、いよいよ一人で解決できることの小ささを痛感させられた僕は、持てるかぎり優秀な友人を集めて、Aerialチームとしての活動をスタートします。

幸運なことに、目前に迫る社会課題解決のため、熱く優秀なチームメンバーと、そして本当に心強い投資家が集まってくれました。

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創業当時のマンションオフィスの様子。Aerialチームメンバーは、目的意識をともにして、すかさず転職してきたり、上京してくれるような「仁」の精神に溢れたメンバーが多いです。


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投資家でもあるWARCチームに間借りさせていただいていたはずのオフィスを完全占拠している様子。確定申告繁忙期には社外ではたらく専門家メンバーも全員集合して、とにかく目の前のユーザーの助けになりたいと必死にもがいていました。


また、確定申告期にむけてはCAMPFIREの家入さんのサポートもあってクラウドファンディングも実施。
惜しくもクラウドファンディング成功... とはならなかったのですが、総額500万円を超える支援をいただいて、「Aerialチーム」の垣根が溶けて応援の輪が広がっていく感覚に震えたことを覚えています。

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画像はCAMPFIREより引用


特に創業初期は明確な指針もない中でありとあらゆる想定外を経験し、ときにユーザーの皆さんに迷惑をかけて自分の不甲斐なさに心折れそうになることもありました。

そんな中でも、チーム全員の支えもあり、死にものぐるいで初年度の確定申告期を終えた僕たちは、その後ひたすらにチームの社内体制整備をし、プロダクトの品質を高め、「テクノロジー x 専門性で社会をなめらかにするチーム」として、業界でも最も品質管理の水準の高い仮想通貨交換業者に自社プロダクトを提供できるまでになりました。

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第二回ファイナンスラウンドを実施した際に、新任取締役のZコーポレーション代表高田さん、ゴールドマン・サックス元技術MDのJohnさん、アドバイザーの藤本さんと。


「ブロックチェーン」は技術であり言葉

2017年は仮想通貨元年、そして令和元年の2019年はブロックチェーン元年と呼ばれたりすることがあります。

投機熱の盛り上がりが先行してバズワードになったブロックチェーン技術は、いよいよ社会実装のフェーズに入りつつあり、インターネットを起爆剤とした情報革命に次ぐ価値革命を起こせるほどのポテンシャルを持った技術です。


そして、その魅力に取り憑かれてこの業界で働く人の目には炎が宿っていると感じることも多い。ただ、その熱意の源泉は単なる技術に対する盲信なのかというと、そんなことはありません。

分散化されたWeb(※)を通じて解決される社会課題の大きさ、そして世の中に対するプラスのインパクトの大きさこそが業界で働く人たちのモチベーションの源泉であり、その中でも、新しい技術が社会実装される過程で生じる摩擦を「テクノロジー × 専門性」で解決するのがAerialチームです。


僕たちAerialチームには、単なる言葉としての「ブロックチェーン」はいりません。 

インターネットが今の僕たちの生活を豊かにしてくれたのと同じように、ブロックチェーン技術が社会をもっとなめらかにしていく中で、同時に引き起こる社会的な摩擦を解決することを通じて、今後もブロックチェーン業界に貢献していきます。

※Aerialチームの事業ミッションの「Web3.0時代のブラウザを発明する」については次回noteで解説します。


【さいごに】Aerialチームに興味を持っていただけた方へ

Aerialチームではエンジニアを中心に全職種で採用活動を行っています。まずはお気軽に、お茶でもしながらお話しましょう!

また、オンチェーン・オフチェーンのトランザクション管理について困りごとのあるブロックチェーン事業担当者の方も、是非お気軽にコンタクトしてください。

最後まで読んでいただいてありがとうございます🐣