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知らないと損するスキンケアの基本

こんにちは、2nd GYMです。

「メラビアンの法則」でも伝えられているように、他人に与える印象を決定づける要因は言語情報(話の内容)が7%、聴覚情報(声の質や大きさ)が38%、視覚情報(見た目、しぐさ、表情)が55%とされ、見た目が相手に与える影響が大きいことはご周知のとおりです。そこで今回は見た目を決める主要因である「肌」を外側から守り若返るポイントについてまとめていきます。以下の図書を参考にさせていただきました。

2019年に皮膚科医でありハーバード大の現役研究員である小川徹さんによって、世界の最新の皮膚科学をもとに書かれた本です。

「保湿」で乾燥を防ぐ

肌には「キメ」があります。「キメ」とは、皮膚表面の網目状の溝(皮溝)と溝でできた盛り上がり部分(皮丘:ひきゅう)で囲まれた凹凸のことを指します。健康的な美しい肌は、この溝がはっきりしていて溝で囲まれた部分がみずみずしく盛り上がって見えるのに対して、逆に乾燥した肌は溝が浅くなったり本来盛り上がるべき部分がしぼんで「キメ」が乱れています。

乾燥は肌荒れ、かゆみ、乾燥ジワなど「老け見え」を加速させうる要因となり大敵です。日本海側地域に住む人の肌のキメが細かいのは冬場などは雪が積もり湿気が高いことが一因として考えられます。つまり、キメを保つためには乾燥を防ぎ水分を多分に含んだ肌を維持することです。

皮脂の分泌量によって、年間を通しても皮膚の角質の水分量が減ってザラザラした乾燥肌状態や、脂が多くてベトベトした脂性肌状態になることもあるので、油分と水分のバランスを適度に保つことがポイントになります。そこで保湿剤の使用がマストになってくるわけです。

保湿剤は2つに大別されます。ひとつは皮膚表面に油の膜をつくって水分の蒸発を防ぐ機能をもつ「ワセリン」、もうひとつは皮膚に水分を与える「尿素など」があります。しかし尿素軟膏は刺激が強いため顔に使うのは控えた方が無難です。保湿剤には軟膏やクリーム、ローションなどがありますが肌になじみ使い心地のよいものがよいとされます。

保湿剤を塗るタイミングは、入浴後5分以内が鉄則です。入浴後は肌の表面がたくさんの水分を含んでいるのでその水分が蒸発する前に保湿剤でコーティングする必要があります。

顔を正しく洗う

顔の手入れでまず基本となるのは、洗顔です。洗顔でもっとも大事なことは「肌の適正環境」を保つことで、水分と油分のバランスを保つのがカギになります。

顔を洗う頻度は朝晩の2回、洗顔料を使用して洗うのが基本ですが、ひとつ気をつけることは、洗顔のし過ぎです。それによって、皮膚を守るバリアの役目を行う皮脂膜という油の膜がとれしまい、皮膚環境が乱れてしまうかもしれません。これは個人差があり、通年でも油分は変化するため判断が難しいですが、皮膚膜がとれてしまわない程度に洗顔を行います。

この肌を覆う皮脂膜は弱酸性です。なので刺激を避けて肌の適正環境を保つためにも使用する洗顔料は弱酸性のものが望ましいです。一般的な石鹸は弱アルカリ性なので、肌にとっては刺激となります。さらに、男性では直接肌にこすり付けることで泡立て洗顔される方も多いと思いますが、これも刺激を避けるために予め泡立てネットなどで十分に泡立ててからつけるべきです。

洗い終わった後は、やわらかいタオルでやさしく水分を拭き取ります。これも男性やおおざっぱな性格の人は多いかもしれませんが、間違っても洗顔後ゴシゴシと擦るように拭かないことです。皮膚は摩擦が大敵です。体の皮膚と違って顔は皮膚が薄いのです。

紫外線対策こそ基本かつ王道

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この写真を見たことはありますか?これは28年間トラック運転手として働いていた男性の写真で、28年間、窓から差し込む紫外線ダメージを直撃し続けた顔の左側に、シミ、シワ、たるみ、毛穴の開きといった老化現象が顕著に表れています。(医学誌「NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE」より)

紫外線は波長の違いによって3つに分けられますが、皮膚に影響を与えるのは「UVA(長波長紫外線)」とオゾン層で吸収されない「UVB(中波長紫外線)」の一部です。「光老化」といって、紫外線は細胞を老化させるだけでなく皮膚の細胞の遺伝子を傷つけ、皮膚がんを引き起こすリスクもあります

米国カリフォルニア州では未成年の日焼けサロンの入店が禁止され、オーストラリアではサングラスを義務付ける小学校があるほど、世界的にも皮膚がんが増え紫外線ケアの意識が広がりを見せています。

海外に比べ日本で意識している人は少ないと思われますが、紫外線は目からも入ります。紫外線は角膜の炎症や目の痛み、白内障などの症状を起こす可能性があるだけでなく、それによって脳の視床下部へ信号が送られて体の防衛反応のためにメラニン(色素)を作れという指令が出され、結果シミやそばかすをつくり出してしまう可能性があります。目から入った紫外線がシミやそばかすをつくると肝に銘じUVカットの眼鏡やサングラスをかけることはオシャレのためだけでなく、身を守るために必要なことなのです。

紫外線は想定外のところから攻めてくることもあり、照り返しによって雪で80%、砂浜で25%、コンクリートやアスファルトで10%の紫外線の猛威を受けます。曇りの日でも60~90%の紫外線があり、通年油断できません。そこでやはりもっとも対策に効果的なのは日焼け止めでしょう。

日焼け止めには2つ種類があり、日本で多い「吸収剤」は紫外線を皮膚の表面で吸収し熱エネルギーなどに変えることで紫外線を防ぐものですがアレルギー反応を起こす可能性があります。もう一方の「散乱剤」は紫外線を反射させることで皮膚への影響を防ぐため、肌にやさしくおすすめです。パッケージには「吸収剤不使用」などと書かれているこちらの方を選ぶようにしたいです。

まとめ

ということで、参考図書をベースに見た目を決定づける「肌」ケアについて即効性のある外側からのアプローチについてまとめてきました。腸内環境を整えたり、必要な栄養素を摂るのは二の次です。

Jリーグの川崎フロンターレの谷口選手や登里選手も練習前や試合前は日焼け止めを塗るそうです。紫外線を浴びまくりますからね。

人の見た目を決定づける肌を若く保つ秘訣は「乾燥と紫外線を防ぎ、水分と油分のバランスを適正環境に保つ」ということでした。もはや改めてまとめるまでもなく一般的なことかもしれません。今度機会を見て外側ではなく、栄養や腸内環境など内側からのケアについてまとめます。

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