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「イベント」開催を「中止」する当事者になりました #春は必ず来る

こんにちは。佐藤奨(さとうつとむ)です。

本日、「イベント」開催を「中止」する当事者になりました。

このnoteでも、度々取り上げてきた「アクティブキッズフェスタ」の中止判断なので、今の心境を書きます。

さらに、まだ先行きが見えないですが、4月の中旬開催のイベントなのに早期に中止の判断をしました。その辺りをしっかり書こうと思います。

2014年11月から開催を続け、年2回ペースで12回目となるイベント『アクティブキッズフェスタ』を、本日、はじめて「中止」する決断をしました。

『アクティブキッズフェスタ』とは、子供が1日はしゃげることをコンセプトとしたイベントで、たくさんの来場者の皆さま、そしてスポンサー企業さま、運営チームに支えられ、ここまで続けることができているイベントです。

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「中止」の理由は、詳しく書くまでもないと思いますが、参加者の皆様や、出展企業の皆様、準備に影響するスタッフ、運営チームの安全のためです。

東京マラソンが中止となった翌日、以下の記事を書いていて

苦渋の決断という言葉があるが、イベントを主催する責任者として、こうした状況における開催可否の判断は、まさに苦渋である。でも、この決断からは逃れられない。近日中の判断に迫られている、まさに今の私の胸中をここに記しておきたい。
(『東京マラソン』の一般参加が中止なのに「返金」されない理由はなぜか?より抜粋)

2月18日の記事の段階では、開催可否を模索している段階でした。

最終的に「中止」を決めたのは自分たち

政府の「中止要請」や「東京マラソン」の中止、スポーツの各リーグの延期や無観客開催は、今回の判断に大きな影響を及ぼしたのは間違いありませんが、最終的に「中止」決めたのは自分たちです。

あくまでも、政府は中止を「要請」したに過ぎず、政府が決めたわけではありません。我々に「自粛」を求めた立場です。それを請けて、中止にしようが、その責任を追うのは自分たちです。この状況での実施可否は、我々イベント主催者側に委ねられているのです

「中止」決めた理由とは

どうして「中止」決めたのかは、一番の理由は安全のためですが、この段階での中止発表は、事態の収束が見えにくい段階で、開催準備に「ギア」を入れていくことは、参加者を検討している皆様、運営チーム、出展者様やスポンサー企業様にとって、心理的にも負担をかけ、必ずしもプラスにならないと捉えたからです

毎度のイベントで、「20を超える都道府県」から来場者が集まり、昨年の11月イベントでは沖縄や北海道からご来場された方もいらっしゃる状況でした。

これまでも、『アクティブキッズフェスタ』は、2回ほど「延期」開催をした経緯があります。その2回とも「台風」の影響を受けてでした。

なぜ今回「延期」ではなく「中止」としたのか。上記の繰り返しになりますが、掘り下げると選択肢は以下の4つがありました。

この事態の収束が見えにくい段階のため
A. 事態の収束を”願いながら”準備を進め、もし収束したら「開催する」
B. 事態の収束を”待ってから”準備を進め、早めに収束したら「開催する」
C. 事態の収束を待ってから準備を進め、数ヶ月後に「延期開催する」
D. 事態の収束が現段階では明らかではないので「中止する」

4つのパターンがありました。

それぞれで模索した結果、Dの事態の収束が現段階では明らかではないので「中止する」を決断しました。

繰り返しですが、開催準備に「ギア」を入れていくことは、参加者を検討している皆様、出展者様やスポンサー企業様にとって、そして運営チームにとって心理的に負担をかけ、必ずしもプラスにならないと捉えたからです

「心理的に負担」をかけたくない

「心理的に負担」というのは、早くから予定を押さえていただく来場者の方の視点として。出展者様やスポンサー企業様にとって。そして運営チームの視点として、2ヶ月後に果たして開催できるのか?という状態で、残りの2ヶ月を準備することは、走る距離も、ゴールラインも見えない中でマラソンを走ることになると捉えています。

つい10日前までは、まだ通常通り準備を進めていたのですが、2月17日の「東京マラソン」の中止発表によって風向きが変わりました。

2月17日の段階で、すでに関係各所との開催に向けた協議をしはじめていたのですが、「東京マラソン」の中止発表との報道を受けて、いよいよ、これは本格的に「延期」や「中止」を検討しなければと捉え、イベントの準備を一旦ストップ。

各所に「延期」や「中止」の可能性は伝えていたものの、今回は「中止」の決断をさせていただくことになりました。

「延期」ではなく「中止」とした理由

「延期」ではなく「中止」とした理由は、今回の事態の収束が現段階では明らかではないからです。

もし収束したとしても、5月には秋(10月末)に予定するイベント準備に本格稼働が必要となるため、ずるずると決断を後ろ倒しにすると、延期したイベントと次回イベントを同時に準備を進めることとなります。

「中止」を決断することによってつくれた時間を優先し、事態の収束を願いながら、次への準備の時間に充てたいと捉えています。

ただし、今の率直な気持ちとしては、2014年から年2回ペースで継続してきた本イベントを中止することで、子供たちに、1日「はしゃげる空間」を提供できないのは悔しいです。

ただでは転ばぬ。何かやります。絶対。

ちなみに「中止」となったから、何か自分たちに「救済」をと、考えが及びがちかもしれないですが、私のスタンスとしては、あくまで「楽しんでもらったこと」での見返りとして収益があると思っているので、根幹に「ワクワクする何か」を見出せないことはやらない、という根っからのエンタメ人間です。

ここまで、準備してきたことがおじゃんになるし、多少の損害がありますが、まだダメージは大きくないし、前を向きますよ。(もちろん大きな損害となっているイベントもたくさんあるので、そういう主体者さんたちには、可能であれば、救済とかサポート体制があると良いなと願ってますよ)

私たちはの傷は浅い。だからこそ、次に向けた何か、考えます。

今回だからこそできること。

開催予定だった4月18日、19日に向け、本イベントのコンセプトである、ACTIVE(活動的に)ATTRACT(魅きつけて)ACTION(実行に移す)をキーワードとした何かをご準備できないか。現地にたくさんの人が集まらない中でできることはないか。運営チームにて模索を始めたいと考えています。

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