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つぶやき

 きっと僕はまだまだ生物としては死ねないのだろうけれど、僕は日々絶えることなく死んでいる。  僕は不死身でも何でもないけれど、僕という意識は絶えず変化して過去の自分を殺し続けている。  嬉しかった僕は緊張した僕に、苦しい僕は幸せな僕に、恋した僕は憎しみに焦がれる僕に、楽しく愉快にそれでいて静かに殺されてきた。それはこれからも変わらないし、変える必要のないことだろう。  SNS投稿用に百四十字に収めるつもりがオーバーしてしまった。  まあ、いっか。なんだか今日は語りたい日だか

    • 近況報告という名の暇つぶし

      コルクボードが欲しい コルクボードが欲しい。 それも飛び切りにでかいのを。 作業机に向かいながらこの文章を書いている私の視界の端には数か月前にコルクボードに描いた絵が並んでいる。 そして右側を向けば、荷物で下半分が見えない作品が見える。大きすぎるが故に壁に掛けるスペースがなく、仕方がなく壁に立てかけているそれの両面には魚と天使の絵が描かれている。 この壁に立てかけるしかないでかいのが新しいコルクボードが買えない理由だ。既存の絵ですら置き場所にも困っているのに、どうして新

      • コルクボードアート

        コルクボードに描いた絵 コルクボード(30*30)、PILOT(Black ink)、硝子ペンを使用した絵 2023年8月31日に完成 コルクボードに描くようになった経緯  つい最近になってコルクボードに硝子ペンを使って絵を描くということにハマった。小説やらボールペンやらを放り出してボトルインクと硝子ペンに夢中になっていた。  元々硝子ペンで描いた絵はインパクトが強いので好んでいたが、まさかコルクボードに直接描く日が訪れるとは思っていなかった。  きっかけは夏休みを持

        • 今夏

          体調  今日、久しぶりに六時台に起きた。  前日の起床時間が十二時近くだったことを考えると快挙だと言ってもいいだろう。こんな最悪の体調じゃなきゃ、そう手放しに喜べたのに。  寝起きの体調は熱中症と夏バテのダブルパンチといった様子だった。  歩くときに動く手足が骨と皮ばかりで構成されている心地がして、一気に身体が痩せ細ってしまったような感覚だ。ここ最近で一番不快な状態だった。  喉に通した液体の所在を刻々と感じ、身体の内部の動きを自覚させられる。手足に通る血管の鬱陶しさ、心

        つぶやき

          イラストの反省文

          今回描いたイラスト まずは制作過程を 何はともあれ、ただ反省をしようとすれば勝手に自傷を始めそうなのでまずはイラストに対する認識を整理する意図も含めて制作過程を振り返ろうと思う。 ※自分の努力を認めてほしいという感情を前面に出すのでこのイラストをひどく気に入ってくれた人は読まない方がいいかもしれない。 仮面  最初はテーマなんて無くなんとなしに機械仕掛けの仮面を描いていたこのイラスト、仮面の上部を立体的に描こうと工夫したがために紙一面に描かれるイラストとなった。  

          イラストの反省文

          六月十八日の夢について

          朝の目覚め  六月十八日、七時半頃に起床。昨晩に深夜の二時近くまで起きていたことを考えると中々に早い起床だ。意識は覚めていて手足も動いた。身体が固まっていて鈍く痛むことを除けば比較的良い目覚めだった。しかしてこの日は日曜日、スマホに表示された時間を確認した後に充電ケーブルを抜き、私はもう一度ベットに体を預ける。固い身体に柔らかくもないベット、覚めた意識をぼんやりと手放しながら私は無気力に腕を放った。  その日は珍しく夢を見た。ここ最近の睡眠の質がいいのか久しく夢を見ていなか

          六月十八日の夢について

          退屈な日々

          「面白くない」 なにか目当てがあるわけでもなくスマホを開き、液晶画面に映された文字列をしばらく眺めて閉じる。  無気力にクッションに頭を預け、「面白くない」と呟いている。  髪を後ろで縛り、作業をしようと意気込んでいた今朝の私は霧散したようで、どろどろに溶けた無気力感と怠惰な快楽が頭を浸している。  ―人間……生物は、気持ちよくなるために行動する。欲求は渇望と快楽という飴と鞭で生物の行動を誘導している。だから、こうやって何もせずだらけていることに快楽を感じている私も生物として

          退屈な日々