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白アリ地方議員 第81回 レミングする人々

先日、1級建築施工管理技士の1次試験に合格しました。
前職は飲食業、その前はエンタメ絡みの仕事でしたので
年齢の割にはまだ建築業としての職歴は短い自分にとっては
国家資格試験の1次を通過できたのは周囲のおかげなくしてはありえません。
(※きちんと試験基準の期間は働いています。が、職人さんの世界での10年はまだまだ入口みたいなもんです)

幸いなことに、私の勤める会社は
基礎、鉄骨、木造、設備、大工、左官なんでもござれで
また、協力会社さんに塗装や電気、鈑金などさまざまな専門の方々もおられます。
現場管理がメインなので、各現場に顔を出し
「なんでこういう方法でするんですか?」
「そんなやり方があるんですか」
とアホのような質問も、みなさん優しく教えてくださるので
試験範囲が大変ひろい「建築」という部分においては
非常に有利な職場でありました。

建設業は国の根幹、またお金を血流のように国内にまわすのに大事な分野であり
そこで田中角栄の「日本列島改造論」などの日本を富める国にする政策がすすめられ日本は潤い
逆に民主党政権時に「コンクリートから人へ」というスローガンのもと
日本は経済という血流が回らずに衰退がはじまったと思います。
また、3K(キツイ、キタナイ、危険)などとも揶揄され
職業選択の枠から外されていったのではないかと思うのです。

建設業に対する悪いイメージも日本を衰退化させるには十分な政策ですね。

ここでいま、外国人研修制度が移民政策だと叩かれていますが
私はそう思いません。
現場からすれば彼らがいないと仕事が回りません。
人材がいなくなれば、全国の中小企業の建設業が続々倒産するでしょう。
すると残るのはゼネコンだけになります。
倒産を免れるためにゼネコンの下請けに回るという選択肢もあるかもしれませんが
それは顧客にとっては選択の自由を奪うことになります。
これ、究極は共産主義のひとつの完成形になると思うのです。

研修生がいることで企業は生き残ることができているという現実。

こういったことを掘り下げず
勇ましいというと美化されすぎで
実際は排他なだけの反共産宣言、愛国宣言をしている自称保守層。
それは政治家含めて
クーラーや暖房の効いた部屋で指揮官気どりで語っているだけでしょう?
現場を見て、動いてこそで
これこそ市議会議員レベルなら他県に行く必要は全くないと思うのですよ。
天候にかかわらず、治水、橋、道路の確認、老朽化した建物の解体か再生。
また、それに携わる人々の商品の選択、職業の周到など。

ネットで愛国ごっこやって
日本を食いつぶしている白アリの自覚がないものほど
ネットでは目立ちますね。

フォトショや似顔絵のアイコンじゃなく
汗水たらした仕事の顔をみせたらどうなの?

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