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細田博之さん、そして自民党動画配信CafeSta 第118回 レミングする人々

細田博之さんが亡くなられました。
私が知っている、マスコミには出ていないエピソードを一つ記そうと思います。
自民党が下野していた時期に、「なまごえプロジェクト」という企画がありました。
これは、全国の有権者の声を直接自民党の幹部と候補者が聞くというものです。

ある選挙区で「なまごえプロジェクト」が開催されることになりました。

当時は、ニコ生が良いのか、Ustreamが良いのかという頃。
YouTubeのライブ配信もなく、"YouTuber"という言葉も一般的ではなかった時代です。

他の選挙区ではただ集まって意見を聞くだけでした。
それでは、その場限りの自己満足に終わるのではないかと思われました。
そこで、この様子をニコ生で全国、そして全世界に生配信し、その現場の雰囲気を番組にするという案が出ました。
このような企画は他の選挙区にはありませんでした。

この企画は、不意打ちで行うわけにはいきませんでした。官房長官経験者の細田さんが来るのですから。ダメと言われたらそれまでです。

自民党本部からは特に否定する返事もなく、開催することになりました。
円座になって中央にモニターを置き、候補者がメインの進行をし、レポーター役が有権者に質問をし、細田さんや現職の自民党議員に問いかけます。
その反応(コメント)をモニターでチェックし、また細田さんたちに質問する。

大きなトラブルもなく、盛り上がりました。
終了後、細田さんも笑顔でした。

*****
細田さん、帰りの車内で、秘書兼自民党事務局の重要な方に「これは面白いな。すぐに始めよう」と指示されたそうです。
それがきっかけで生まれたのが、自民党の動画配信「CafeSta」。

細田さん、かかわった人間は名前は表に出ませんが
歴史に爪痕を残したと思います。
ありがとうございました。
きっとそう思っていますよ。
その思いが届けばよいなと思いながら、筆をおきます。


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