見出し画像

誰に言っているの?

暑いときに「暑い」と言うと「『暑い』って言うな。余計に暑くなる」と言われた経験はありませんか。私はあります。寒いときに「寒い」と言うと「『寒い』って言うな。余計に寒くなる」と言われることもあります。

先日、玉木幸則さんの講演会をYouTubeで見ました。玉木さんは「しんどいときは『しんどい』って言っていいのだ。それでしんどさが減るとは言えないけどね。しかし、今度バリバラ(玉木さんが出ている番組)を見たら玉木の言葉を思い出してほしい。しんどいときは『しんどい』と言っていいのだ!」と言っていました。これは、わからないときは「わかりません」と言い、できないときは「できません」と言っていいのと同様であり、やはり暑いときは「暑い」、寒いときは「寒い」と言ってよいのでしょう。

私はいま、在宅の仕事をしています。「ああもう嫌になった」とか「早くあの番組始まらないかな」とひとりで言っています。誰に言っているのかわかりませんが、とにかく口からもれます。

もうひとつ、玉木さんが言っていた印象的なことがあります。「子どもさんたちに言うんですけどね。おかあちゃんには勉強しなさいと叱られるし、先生には忘れ物するなと叱られる。そこで、寝る前に自分で自分の頭をなでながら自分で自分をほめるといいよ、と。『自分よくやっているね』と。朝、目が覚めたら、まず自分で自分の頭をなでながら『自分よくやっているね』と自分をほめる。これけっこう効き目ありますよ」と言っていました。マラソンの有森裕子さんの「自分で自分をほめたい」という言葉を思い出しますね(若いかたはご存知ないでしょうね。ごめんなさいね)。なんとなく自分で自分をほめるのは限界があるような気もするのですけどね…。ひとからほめられると急にやる気がでますが。でも玉木さんが言うには効き目があるそうです。

これって「お祈り」と紙一重ではないかという気もするのです。私も寝る前には(忘れることも多いですけど)「イエスさまおやすみなさい」と、ひとことイエスさまにごあいさつしてから寝ています。やっぱり神様って人間の相手をしてくれるためにおられるのではないでしょうか。寝る前に「神様ありがとうございます。自分よくやった。神様おやすみなさい」というふうに「相手」がいると、このように「会話形式」で、自分で自分をほめるということが出来ます。朝は「神様おはようございます。きょうも元気で過ごせますように」と申し上げるわけです。「神様に相手してもらう」ことを「お祈り」と言っているわけですので、これは確かに「お祈り」です。

というわけで「暑い」とか「寒い」とか「痛い」と言うのも明らかに「お祈り」です。あえて言うと神様に言っているわけです。「暑い」と言って暑さが去るわけではないですけど、こういうのは抱え込まずに言ったほうがいいと思いますよ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?