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感情のかんじきりを実践して③〜怒りを解放す〜

感情のかんじきりは、出てきた感情を言語化するという方法ですが。

私の場合は、言語化する以前の問題、感情を動かすところからのスタートでした。

私は、長い間当たり前の様に怒りという感情を押し殺して、閉じ込めて生活してきました。そこに、相手に依存する、相手の言葉に従うという徹底的な「他人軸」の期間を経験し、結果、感情が全く動かなくなるという状態に陥りました。
セッションの中で、好きなドラマや映画、趣味などなぜそれが好きなのか聞かれても答えられない。それ以前に、何が好きで何をしている時が楽しいのか、全くわからない。
正直、愕然としました。それまでは、感情が穏やかになって心地いいなぁ、としか思っていませんでした。穏やかになったのではなく、感情が動かない、動かさなない様にしていただけでした。

そんな状態の中、セッションのたびに繰り返し言われたのは

「感情に良いも悪いもない。」

「(怒りや憎しみの感情が)あるものはあると認めること。ないとしているから苦しくなる。」

「どんな感情が出てきても受けと止めると自分自身に宣言する。」

と言うことでした。セッションを始めてから数ヶ月経ってもいっこうに感情が動かない状況の中セッションで

「もっと真剣に自分自身と向き合って。」

と言われました。この一言に、「これはまずい。何とかしなければ」と、本気で思いました。

後々思い返すと、貴重な体験だったなと感じていますが、この日のセッションが終わってから、自分と向き合うと覚悟を決め、

「どんな感情が出てきても受けとめます」

と宣言しました。その直後(嘘みたいな本当の話ですが)、ポンッと栓が抜ける感覚がして、「罵詈雑言」が嵐の如く口から出てきました。

まぁ、出るわ出るわ。どんだけ出るんだと思うぐらいの怒りの言葉。でも、不思議と罪悪感とか自分自身を責める気持ちはありませんでした。
むしろ、どこかほっとした気持ちがありました。
わたし、感情が失くなったわけじゃなかった、と実感できた出来事でした。