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【MD#1】トートバッグの話①

こんにちは。こんばんは。
マーチャンダイザーのさんいちです。

今日はトートバッグの話をします。
コンサートグッズでもバッグは様々ですよね。
その中でも「トートバッグ」は一番多いのではないでしょうか?

「トートバッグ」の「Tote」とは運ぶ、背負うという意味で、
「トートバッグ」は一般的に上部が口になっており、持ち手が2本あるバッグのことを言います。

なぜトートバッグがコンサートグッズで一番多いのでしょうか?
トートバッグをグッズとして制作するメリットとどのような視点で制作すれば良いかを解説します。

1. コンサートグッズのバッグを「トートバッグ」にするメリット

トートバッグをコンサートグッズとして採用するメリットはいくつかあります。

- 顧客目線で「使いやすい」

1つは単純にコンサート会場で使いやすいことです。
グッズとしてのトートバッグは普段使いする以外にも当日購入したグッズを持ち運ぶ用途しても大事です。
レジ袋や、購入特典としてのショッパーを用意している物販ももちろんありますが、ない場合も多いですよね。
その場合物の出し入れがすぐできるトートバッグはコンサート会場で使うには最も使いやすいのではないかと思います。

- 「安価に制作できる」

数あるバッグの中でもトートーバッグは比較的安価に制作できます。
その理由としては、構造がシンプルで縫製も少ないので人的コストが低いこと、
また、ポピュラーなバッグなので使用する生地が市場に多く出回っており安価なこと、などが挙げられます。
(主な生地の仕様については別の機会に掲載する予定です)

- 「スピーディーに制作ができる」

上記の理由と少し被りますが、トートバッグは仕様がシンプルなのでその分生産に係るスケジュールも短くなります。
また、日本国内でもあり型のトートバッグの在庫を持っているメーカー様が多く、希望するサイズ・仕様・生地の厚みや色があれば、プリントを載せるだけですぐに制作できるとこもあります。
コンサートの企画は公演の2〜3ヶ月前から始まることが多く、コンサートの概要が決まってからグッズも作り始めるので時間がないことが多いです。
上記のような理由からトートバッグが採用されるケースが多いということですね。

2. 仕様を決める上での大事なポイント

ひとえにトートバッグといえどもいろんなサイズ、素材、色があります。
全て挙げたらキリがないくらいですが、コンサートグッズとしてトートバッグを企画するには大事なポイントがいくつかあります。

- 同時に販売しているグッズたちが十分に入る大きさか?

私が普段商品化をしているアーティストはK-popのアーティストなのですが、K-popのペンライトはとても大きい物が多いですよね。
ペンライトだけではなく、その日売る商品の全てとは言わずとも一般的な購入量がおおよそ入るサイズにしないと「なぜこんなサイズにしたの?」となってしまいますよね。
フラットなトートバッグにした場合薄い物しか入りづらくなるので、トートバッグの厚み側の幅(=マチ)を持たせるのも良い手法です。
また、小物が探しやすいよう簡易的な内ポケットを付けたりもします。

内ポケットをつけたトートバッグ

- アーティストやイベントのコンセプトに合っているか?

これはトートバッグのみならず全てのグッズに言えることですが、アーティストやイベントのコンセプトにマッチしていることがとても大事です。
例えばロゴやポスターが漆黒なイメージなのにトートバッグを急に黄色にしたらおかしいですよね。
また、サイズや色、生地の厚みでも見た目の印象がかなり変わるので、アーティストやイベントに合った物を選ぶのが大事です。

3. 最後に

いかがでしたでしょうか?
トートバッグをグッズとして採用するメリットや、制作のポイントについてご理解いただけたかと思います。
その他にも欲しい情報などがあればお気軽にコメントください。

次回、具体的にどのようなトートバッグの種類があるのか。
それぞれの特徴やコスト面などを通じて解説していきたいと思います。

ではまた!

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