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カンファレンス「coorum THANKS PARTY」のビジュアルコンセプトができるまで

初めまして、コミュニティを中心としたロイヤル顧客プラットフォーム「coorum(コーラム)」を提供する株式会社AsobicaのブランドデザインGrp所属、みずみと申します。
2024年の目標は「noteを1本以上書いて自ら発信すること」だったので、開始早々目標が叶いました。
初noteのテーマはタイトルの通り、「カンファレンスのビジュアルコンセプトができるまで」です!

日々coorumを活用してくださっている顧客の皆さまに、日頃の感謝を伝えたい!という目的で昨年から始まったcoorum THANKS PARTYは、おかげさまで今年も2月16日に開催が決定。(前年の様子は↓この記事からどうぞ!)

そんなcoorum THANKS PARTYに関わるデザインのディレクションを担当させてもらったので、今回はその過程について備忘録ついでに書いていきたいと思います。


制作の流れ

オーダーとしては「カンファレンスのデザインを全体的にお願いします」という感じで、決まっていることは「感謝」というイベントのテーマ。そして「顧客中心の経営をスタンダードにする」というAsobicaの新ビジョンについても含める、ということでした。

コンセプトの重要性

よし!早速メインのビジュアル作るぞー!というノリでとりあえず手を動かした場合「なんとなくいい感じ」なデザインは作れるかもしれませんが、そうやって作られたものは
見る側にも「なんとなく」しか伝わらないものになってしまいがちです。

また200名を超えるオフラインイベントとなると、関連する制作物も多くなります。自分だけで作るわけではなく複数のデザイナーに協力してもらうことになりますが、そんな時に「なんとなくいい感じ」に作ったデザインは明確な指針がないので制作物の方向性にブレが生じます。

開催にあたって作るもの。これらに一貫性がほしい

複数のデザイナーが介入しても、一貫性のあるデザインを作るためにもビジュアルの軸は重要です。

じゃあどう進めるんだっていう話なんですが、ざっくり言うと

1. イベントのテーマから、それを表現するキーワードを考える
2. ビジュアルを固めながらコンセプトを作る
3. デザイナーにコンセプトを共有し、各種制作物に落とし込む

という流れで進めていきました。


1. イベントテーマから、それを表現できるキーワードを考える

テーマである「感謝」そして「新ビジョン」をビジュアルで伝えられるキーワードは何か、思いつく限り書き出します。何かしら要素を掛け合わせられないか?という淡い期待も込めて、「パーティー」という華やかな場を想像できるようなワードも一緒に出していきました。

それらを元に、より伝えたいことが伝わるワードはなんだろう?このワードからどういうビジュアルが想定されるだろう?ということを考えながら、絞り込んでいきます。

ブレストしたワードから、ビジュアルも想像しつつ絞り込んでいく


その結果、ビジュアルを通して

  • coorumが体現しようとしていることが、顧客の皆さまに伝わるデザイン

  • 顧客の皆さま自身の取り組みが世の中に広がることで、もっと素敵な世界になっていくんだ、と感じてもらえるようなデザイン

  • 共創してくれている皆様への感謝を伝えられるデザイン

これらを表現できるのが「波紋」だと考えました。


2.ビジュアルを固めながらコンセプトを作る

キーワードを元に制作に入っていきます。
ここで意識したのは、キービジュアルとして1枚の絵を作るというより、「さまざまな制作物に展開しやすいモチーフ(象徴する形)を作る」ということです。

ここで前回の反省点を。
初回のTHANKS PARTYも実は私がビジュアルを担当しているのですが、
その時のデザインはロゴを中心に展開したので、他の制作物に展開する上で表現の方法が制限されるな…と感じました。

紙吹雪をイメージした前回のビジュアル。
色を変更したり、背景への展開みたいなのが結構難しい…

なので、今回は制作物に合わせて柔軟に表現できるようなモチーフを作るぞ!と決めていました。

(略)

そしていっぱいがんばって制作したものが以下になります。(制作過程は長くなるので今回は省きます)

visual concept – 波紋
「顧客中心の経営をスタンダードにする」という新ビジョンから、顧客中心の輪が世界に広がっていく様子を、波紋を模して表現しました。
波紋の中心にはcoorumの「C」を配置し、「coorumを基盤として経営の在り方を変えていく」という強い意志も表しています。

「顧客中心」が理想論ではなく誰にとっても当たり前になり、共創する世界になれば、その世界はとてもあたたかい。
そのイメージから、この波紋を“夜が明けて世界があたたかく彩られていく 朝焼けのような色”で表現しました。

この輪を広げてくれてありがとう という気持ちとともに
このあたたかい輪を顧客の皆さま自身が作りだしている、ということを伝えられるように。

展開イメージ

様々な色の表現や、配置のアレンジが可能


3.デザイナーにコンセプトを共有し、各種制作物に落とし込む

ビジュアルコンセプトが固まりプロジェクトメンバーに合意を得たところで、簡易的なコンセプトボードを作成し、協力してくれるデザイナーにも共有します。

このモチーフにどういう意味が込められているか・どういうことを伝えたいのかを共有することで、互いに制作物のフィードバックを行う際にも何を良しとするかの「軸」が出来て、納得感が生まれます。

メンバー間のフィードバックの一部

「柔軟に表現できるように」というのは今回意識したポイントですが、その中でも本来伝えたい部分が消えてしまうようなことは防ぐことができます。


振り返ってみて

今回時間が潤沢にある訳ではなかった為、ここまでほぼ単独で進めてしまいましたが次回はキーワード選定の部分から運営メンバーをもっと巻き込んでディスカッションしていけると メンバー全員が腹落ちした上で更なる一体感で進めることができそう…
イベント系のデザインディレクションは前回のTHANKS PARTYが初であり、今回が2回目。前回のもっとこうしたい!という気持ちを今回に活かせたと思いつつ、まだまだ伸びしろがあるな〜と感じました。このような貴重な機会をいただけて本当に感謝です!

THANKS PARTY開催に向けて着々と準備が整っております。参加される皆さまに楽しんでいただけるよう当日まで尽力していきます🔥


Asobicaに興味を持っていただいた方へ

ここまでお読みいただきありがとうございました。
Asobicaでは一緒に熱狂できる仲間を募集中です!

Asobicaの採用コミュニティ「HEY!Asobica」は、実際に自社プロダクトのcoorumを活用しています!ぜひ覗いてみてくださいませ👏

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