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鹿島神宮、香取神宮に行ってみて。東国三社は家族を現している!?

昨年末に茨城県の鹿島神宮へ行った際、「経津主大神(フツヌシノオオカミ)も待ってますよ。」と言われたので、経津主大神がご祭神の香取神宮へ行ってきました。

香取神宮

日本神話では出雲の国譲りの際、この香取の神、経津主大神(フツヌシノオオカミ)と鹿島の神、武甕槌大神(タケミカヅチノカミ)が登場します。

2柱の主従関係としては『日本書紀』では経津主が「主」で、武甕槌が「従」。
『古事記』では武甕槌が「主」で、経津主が「従」となっています。

この違いは『日本書紀』が国外向けに編纂されたものに対し、
『古事記』が国内向けに編纂されたものによる違いだそうです。

香取神宮の表参道。くねくねしている桜並木。
鹿島神宮の奥参道。まっすぐな杉並木。

神話の中では武甕槌も経津主も強靭な剣や武道の男神として登場します。

でも今回香取神宮に行ってみると、くねくね曲った桜並木の参道華やかに装飾された拝殿ぷっくり丸っこい要石など、強靭な男神をお祀りしているわりに女性っぽい神社だな〜。と、思ったんです。

鹿島神宮と比べるとその違いがよくわかります。

⚫︎屋根の作りが華やかな香取とシンプルな鹿島。

香取の拝殿。(南向き)
鹿島の拝殿。(北向き)


⚫︎双子のようにそっくりな拝殿と本殿。

香取の拝殿、本殿
鹿島の拝殿、本殿


⚫︎夫婦のように似ている装飾。

香取の装飾
鹿島の装飾

いつものようにぼんやりお参りしているだけではなかなか気がつけなかったポイントですが、今回は「ご本殿をよく観て来てください。」とのメッセージがあり、よーーーく観てきたわけです。(笑)


それで、香取神宮がこんなに女性っぽいってことは、「もしかして経津主の心は女性?!」「てことは、2柱はボーイズラブ!?」「まさか、まさか!?」と、最初はそんな想像が膨らんできましたが、家に帰ってわかったのは、武甕槌大神の別名は建布都神(タケフツノカミ)、もしくは豊布都神(トヨフツノカミ)です。

もしかしたらフツヌシとはフタツ(2つ)→ フタッツ → フッツ → フツと現れた、武甕槌大神の女性性を現しているのではないかと思いました。

とはいえ、社殿の造りとそこに祀られている神様の性別(があれば)は、あまり関係ないのだとも思います。

香取の要石。ぷっくりしている。
鹿島の要石。丸く平たい。(写真に写っていないけど。)


東国三社は鹿島、香取に息栖神社を合わせた三社です。

鹿島神宮が男性性を、香取神宮が女性性を現しているのなら、息栖神社はその子供を現しているのだと推測します。(行ったことないので仮説。)

東国三社はかつて暴れ川と言われた利根川の氾濫や海の荒ぶる神や八十神を鎮めるために三つ巴(魔除け)としてこの地にご鎮座されている親子のような感じ、ということがわかりました。

三つ巴





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