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傍観者にならないために

前回記事を投稿してから、1ヶ月以上も時間が経っていた。
この期間に色々なことがあった。
良いことも悪いことも。

(先月決った仕事も、とある事件から失いました)
どこから記そうか迷うけれど
今日は衆議院選挙投票日なので、自分と選挙についてまず語りたい。

・・・
私は政治とは無縁の家庭に生まれ育った。
選挙で近所の人に「自民党に入れて」と頼まれれば
何も考えずにそうするような親に育てられた。
恐らく今回の選挙もそうしているだろう。
そしてそんな人達一人ひとりが、この理不尽な社会を作り出している。

学校(義務教育)でも政治や社会の変え方など
教わった記憶が無い。
大学には行っていないので、それを知ったり学んだりする機会を得ることが出来なかった。
人との出会いって大切だ。
誰かと出会ったりその価値観や世界を知ることで、人生も変わる。
40歳を過ぎて、私は遅まきながらその機会を得た。

・・・

コロナで昨年、3ヶ月もの長期間にわたり全国一斉休校が要請され
保育園も登園自粛要請が出された。
その際に、働く保護者への休業補償の目的で
「小学校休業等対応助成金」という制度が創設されたが
勤め先の企業からしか申請出来ず、しかもそれを使うかどうかは会社任せという、非常に労働者の立場を考えていない制度設計だった。
数少ない優良企業は手間暇かけてこの制度を導入してくれたところも存在したが、大多数の企業では義務も無いこの制度を使ってくれないという歪みが生まれてしまうことになった。
3ヶ月の長期に渡って、またその後の感染者が出たなどの臨時休校・休園で
幼い子どもを残して仕事に行くことが出来ない状況となる働く保護者が続出し、この制度が届かない状況は無収入・大きな収入減や失業する人を生み出した。特に女性や一人親家庭では生活や命に直結となる深刻な問題だった。

私は実際に自分がその立場となった事で、うねりに身を投じる事となり
署名運動からロビイングや報道取材、SNS等を通して
全国の同じ立場にあった働く保護者の仲間達と共に運動を起こし
運動開始から9ヶ月をかけて、この制度の個人申請を実現させた。
もうこれは動かない、終わりだ。
そんな状況にまで追いつめられながらの中の転機。
政治家の方々や署名運動に協力して下さった方々や報道記者さんなど
たくさんの方々のお力があって出来た、最後まで諦めなかった奇跡のような戦いだった。

・・・・・
生活していく中で明らかにおかしい理不尽な事が自分の身に
大切な人の身に降りかかってきた時
今までもそこにあったのに見えていなかった事に
人は初めて気がつくのだと思う。

その時にどうするか。
そういうものだと受け入れて諦めて生きる。
「いや、おかしいでしょ!」と抵抗してみる。
選択肢は一つでは無かった。
そして「なにかを変える為の様々な方法」は確かにある事を、今回の件で私は知った。

気付くのは遅かったかもしれないが、遅すぎることなんて無い。
山本太郎さんだって、10年前は選挙になんて行かない人だった。
私の周りにも、選挙なんて数回しか行っていなかったという人達が
自分事となって真剣に考え動き出している。
知る機会、学ぶ機会は本当の意味で言えば平等では無い。
生まれ育った家庭や環境で、それが当たり前かそうでないかは
かなり決ってくるのも事実だろう。

だから気付いた者は、行動する。
自分が経験したこと、知ったことを伝えていく。

私も今日は子ども達を連れて、投票に行こうと思う。

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