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法政大学スポーツ心理学の授業で講義をして来ました!(前編)

皆さんこんにちは。
久しぶりにnoteの更新をします!

先日、御縁があって法政大学のスポーツ心理学の授業の一コマにゲスト講師として講義をさせていただきました。今回は荒井弘和さん(法政大学文学部心理学科教授)と日野レッドドルフィンズで出会った御縁で実現しました。

講義の様子を簡単に書くと、
講義の参加者:約150人(スポーツ推薦で入学した大学1〜2年生)
市ヶ谷キャンパスなのでラグビー部はいませんでした。笑
授業時間:100分
授業内容:「考動力」
授業形式:前半と後半に分けて実施。
前半はこれまでの僕のラグビー人生を通して得た感情と考動について
後半は弘和さんオーガナイズの元、学生と本日の講義について質疑応答。
授業評価:レポート提出

こういった形で講義をさせていただきました。

今回、弘和さんからパスをいただいた時に、どういったテーマで話そうか凄く悩みました。自分の夢の叶え方、目標設定、目的達成、自分の強み・弱み、役割について、組織論、競技との向き合い方、などなど。
ゲストとして、一回の授業の中で参加してくれた学生達の役に少しだけでも立てるように、そして何を伝えられるか。
下手に上から発言のようになっても嫌だし、そもそも自分が考える一つ一つの答えはみんなにとっての答えではないし。きっかけにすぎない。
僕自身、日本代表やW杯に出たことがあるわけでもないし、いわゆるハイキャリアではない僕がみんなの前で話すわけですからね。

考えた結果、失敗と挑戦の日々(むしろ失敗ばかり)であった自分のこれまでのラグビーを通した人生の話をして、後は学生達がそれぞれの立場や価値観で話を聞いてもらって、これは今の自分自身に転換して活かせるかもしれない!
なんて思ってもらえたら有難いし、これをきっかけに一人でも行動を変えたり、学生達のチャンスやヒントになれたら嬉しい、そう思いました。

今回の講義のタイトルは「考動力」に設定しました。
タイトルは後から設定しました。
まず今回、弘和さんからパスをもらって改めて僕自身が自分の人生を振り返る時間となりました。

振り返ると、正直よくこんな感じで常にギリギリでやってこれたなと。。。
夢とか目標とか、そんな立派なものではなく、なんとかここまでやってきたなと。それが出来た一つの理由として、常に転期では心のどこかに「このままで良いのか?」という現状に対する感情がありました。それは悲しかったり、怒りであったり、あとは停滞してるなーと思う感情であったり、

ちょっとスポーツ心理学の授業っぽくなってきましたね。笑

その感情、心情をきっかけに考えて動いて来ました。行動ではなく考動をして来ました。勿論、行動すること自体がもう素晴らしいわけですが、なんとなく行動して上手くいくほど僕には力がないわけです。
その都度その都度、大なり小なり、未来に向けて今、考えて動く考動をする。
それによって人と出会い、御縁によって導かれて今の僕があり、今の僕のキャリアがあり、生活があり、今回のようにみんなの前で講義ができるわけです。

前置きが長くなってしまいましたが、色々盛り込みすぎると伝えたいことがぼやけるので、資料作成や発表も一度作って、削って、削って完成させました。
そして残った、みんなに一番伝えたいことが、考えて動く力「考動力」でした。

講義前半の内容は、長くなるので要点だけを書くと、

・高校生の時、入部したら部員が8人しかいなかった話
・大学生の時、下のチームでインゴールの土を耕して練習した下積み時代
・きっかけがあり、初めてレギュラーになった話
・社会人時代、社業とラグビーを両立出来なかった葛藤
・プロになるための決断やトライアウト
・プロ選手として達成した結果と得た成果、また失ったもの、そして競争の中でどう生き抜いてきたか
・そしてこれから僕はどうしていくか

などなど、お世辞にも順風満帆とは言えない、むしろアウトに近い僕の人生。
だからこそ、みんなにとっては近いというか、ちょっと共感できるというか、離れすぎてない感じだったのか。正直、感動するくらい話を聞いてくれたんですよね。
後半戦の質疑応答の時間では、授業が終わる最後まで質問をしてくれて。

事前に弘和さんから伺ってたように、みんなそれぞれが基本的には競技の中で、エースで4番のような高校時代を過ごし、大学に入学して、コロナ禍もあるし、部活も学業も人間関係も、それぞれに悩みというか理想と現実のギャップ、葛藤があったりして。そんな心の内側を話してくれたわけですよ。
同じ教室にいても部活が違えば、友達というわけではないだろうし、みんなの前で質問するって結構、勇気がいるじゃないですか?
また質問だけじゃなく、感想とか決意みたいな話をしてくれた子もいたので、それはそれで有言実行のプレッシャーもあるわけだし、更に勇気要りますよね?
僕みたいな34歳のおっさんが感じる時間と感性より、もっと繊細なポジションで物事も考えているわけですよ。
そういう気持ち、僕も10代の時にめちゃくちゃあったので学生達の気持ちが、当時の自分の気持ちと重なってわかるのです。

講義が終わってからも、前にいる僕に質問や相談に来てくれたりして、本当に嬉しかったし、改めて今回講義をさせていただいて本当に良かったなと。
講義の後もSNSの方に連絡をくれたりして、興味深い質問や相談があったので、そこは個別にお話をさせてもらおうと考えています。

ここまで書いてきて、今回もやっぱり一つの記事に書ききれませんでした。笑

得意の前編、後編にします!(毎度ごめんなさい。)
正直、僕の話はどうでもよくて、後半の質疑応答が非常に良かったんですよ!
提出してくれたレポートも目を通させてもらってめちゃくちゃ良かったんです。
競技や名前、性別などは伏せて後半で書くことにしますが、
記事を読んでくださる皆様にとっても気づきがあるかもしれません。

少しだけ書くと、
業界の未来が不安で、もしくは厳しくて、今自分が競技み向き合う意味や意義を考えている。
現在進行形で挫折している学生の相談。
チームメイトや人間関係で悩んでいる
すでにキャリアに対して悩んでいる
競技との向き合い方、距離感、この競技から何を得て、何をアウトプットするか
地域スポーツや地域ビジネスに対する興味
一軸ではなく二軸で活動する中で、どう心技体のバランスを取り、パフォーマンスを高めていくか、などなど。

めちゃくちゃ凄くないですか?

行動一つとってもコロナ禍もあり、僕たちの時より簡単ではない学生生活。
その中で選手達、それぞれが大なり小なり、自分の中に秘めたものがあって。
だからこそ、ただ行動することだけでは、誰かに邪魔をされたり傷ついたり、結果に結びつかないかもしれない世代。
そういった理由からも「考動力」をタイトルにしました。

前編を読んでいただきありがとうございました!後編に続きます!

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