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2023秋葉大祭:12月2日 at福厳寺


秋葉大祭 
 
日本を代表する火除けの神様
「秋葉三尺坊大権現」


命日 12月16日



がその日なのですが

福厳寺では毎年
12月の第一土曜日に開催しています

今年は12月2日です


といいますのは
12月の第2週に入ってしまうと
気候も安定せず
お手伝いいただく方
参拝いただく方等の状況を鑑み
福厳寺秋葉大祭の日
を定めました


秋葉大祭というのは
秋葉信仰があるところで
全国的に行われています
東京の秋葉原の名前もそれが由来です

この
秋葉信仰
というのはどういう信仰なのか



火の神様
「秋葉三尺坊大権現」

の偉業とご加護


を授かるために行われます


火の神様ですが
実在したお坊さんです



私たち日本人が

神様

という時には
2種類の神様があります


1つは自然神

農耕民族であった日本人は
地面に種を蒔き
育て収穫をして生きてきました


作物が育つために欠かせない太陽

伊勢神宮のご神体は
天照大神=太陽
です


私たち日本人は大自然を
神とあがめてきました

大きな石(例えば海で見かける夫婦岩)
大きな木(例えば神社の御神木)
山そのもの(例えば富士山)


そしてもう一つが

権現(ごんげん)という神様

かつて実在した人物

今でいうところのスーパーマン
[この人は人間じゃない]
ゲームの達人も
[神レベルだ]とか言われますよね


何らかの形で偉業を成し遂げた人
を人々は
[あの人は神の化身ではなかったか]


亡くなった後に
「権現」
という神として
崇めました


例えば日光東照宮は
≪徳川家康公≫

例えば太宰府天満宮は
≪菅原道真公≫


そしてこの

≪秋葉三尺坊≫


人々を火の災難から守ろうと
誓いを立てました

修行をし
火をコントロールし
火を整える術を身につけられました


そして
物理的な火難だけではない

取り組んだ教えというのが


【心の火】

仏教でいうところの

【貪・瞋・痴】

三毒と言われる心の炎

「欲」「怒り」「無智」
 

私達は
生きていくための最低限の欲があります

食欲・睡眠欲・性欲

これがなければ
生きていけません


しかし
これらをどんどん
増幅させてしまうと

必要以上の「欲」を求めてしまう

もっともっと…と


こうなって欲しい
そうあって欲しい

この人はこうしなければならない
あの人はああでなければならない


自分が望むような事には
なかなかならない

そんなことは通用しないのです


するとどうなるか

腹が立つのです
「怒り」が出てくるのです


「欲」と「怒り」はセットになって
私たちを襲います



また 私達は
言ってはいけないところで
言ってはいけないことを言ってしまう
やってはいけないところで
やってはいけないことをやってしまう

これは私たちが「無智」であるから
ちゃんと見えていたら
こうはならないでしょう


自分の心にとって良くないこと

これが小さな火種のうちは
まだいい

やがてものすごく大きくなって
ついに私たちは
自分の人生を台無しかねない

代表的なものがこの三つです

「欲」「怒り」「無智」

福厳寺秋葉大祭では
2階建て建物の
天井に届くほどの火を焚いて

その中を
皆さんに渡って頂くのです


熱いですよ

怖いですよ

でも
そこを渡って頂くのです

なぜか

物理的な火事は消防に委ねます
でも

自分の心の炎は
自分で消すしかないのです


自分の心の炎は
自分で整えていくしかないのです

アウトソーシングはできないのです


火は

熱いな
怖いな

ということを
肌で感じて頂く

自分の心の中に巣くう

【貪・瞋・痴】

という
3つの三毒
火種


これを体感したなら

この火を自分で納める

ということをなさってください

現代人にとって欠かせない
一つのメッセージを込めた祭りです


この一年間を振り返った時に
何かうまくいかなかったり
どこかで後悔を持ったリしたときは
必ずそこには

【貪・瞋。痴】

「欲」「怒り」「無智」

が関わっているものです


このことを反省し
心身の汚れを払って清めて
新しき年を迎える

という願いを込めて開催します



秋葉大祭は3部制で進行します

ご祈祷

心と身体を清める
私達は毎日お風呂に入って
身体を清めますが
心を清める機会は
どのくらいありますか

儀式には力があります 

秋葉三尺坊のご加護を受けて
払い洗い流してください


祭り
出店や屋台もあります


そしてこの

火渡り

全てに参加することで
心身の浄化と
来年に向けての大きなパワーとなって

秋葉三尺坊大権現様が
守ってくださいます




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